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「家計管理」がうまい夫婦ほど幸福度が高い!FPが勧める3つのやりくり方法

  • 2024.2.28

夫婦のお金の悩みといえば、「家計管理の方法」が挙げられ、特に「財布を別々にするか・同じにするか」「一緒に管理するか・どちらかがリードするか」などは、夫婦それぞれの向き・不向きもあって、一概に「これが正解」とは言えません。

ただ、お金の管理と幸福度について調べたところ、結婚に幸せを感じていると回答した割合が高かったのは、家計を「主に夫が管理」している人で、73.9%もあったそうですが、「主に妻が管理している」でも幸福度は71.1%と大差ありませんでした(タメニー調査)。

このほか、「2人で一緒に管理している」と回答した人が63.5%、「2人で別々に管理している」と回答した人は59.6%。一方、「家計の管理はしていない」と回答した人の幸福度は10.9%と低くなっています。

アンケート結果から、自分たちに合う家計管理の形を見つけ、それを実践することが幸せにつながるのは間違いなさそうです。家計管理をしっかりやるなら、次の3つの方法のうち、自分たちに合うものを選んでみてはいかがでしょうか。

■方法1 夫婦で支出項目ごとに担当する

1つ目は、「夫が家賃と水道光熱費、妻が食費と日用雑貨費」というように、支出項目ごとに担当を分ける方法です。夫婦はそれぞれ、自分が担当する分を支払って管理します。

貯蓄も、「夫は住宅購入の頭金、妻は将来の教育資金」といったふうに目的別に担当します。この時、お金は同じ口座に貯めるのではなく、目的ごとに分けて貯めるのがポイントです。

■方法2 生活費の口座は一つ、入金額は収入に比例させる

2つ目の方法は、生活費の口座を1つ用意して(名義は夫か妻)、夫婦がともに、その口座に入金するというものです。ポイントは入金額を収入に比例させること。たとえば、年収が「夫:妻=600万円:400万円=6:4」なら、毎月の入金額は「夫:妻=24万円:16万円:6:4」となります。

こちらの方法が向いていないのは、「自分の収入をパートナーに知らせることに抵抗がある」という夫婦です。

なお、貯蓄分のお金は生活費口座には入れず、1と同じように、夫婦それぞれが目的別に貯めていきましょう。

■方法3 一人は生活費、もう一人は貯蓄を担当する

最後の方法は、「夫は生活費を担当、妻は貯蓄を担当」というように、支出と貯蓄で夫婦の役割を完全に分けてしまうものです。

一般的には、妻のほうには育休や時短勤務による一時的な収入減が訪れやすいため、夫が生活費を担当するのがよいでしょう。「ライフイベントに備えて、夫だけの収入で生活する習慣をつけておきたい」という家庭に向いています。

この方法は、妻の側でいざ減収となっても生活費に困らない点がメリットです。ただし、毎月、生活費がいくらかかっているのか、いくら貯めることができているのか、夫婦間で情報共有することが大切です。

■死別・離婚という可能性もある

どのような方法を選ぶにしても、無駄な出費は省き、毎月のお金の流れは「見える化」してしっかりと家計を管理しましょう。

なお、万が一配偶者が死亡した場合、配偶者の預金を引き出すには大変な手間がかかります。また今はその可能性がなくても、離婚することもあり得ます。そうした事態になることも踏まえ、どちらか一方の名義にお金が偏らないように貯めることも意識したほうがよいでしょう。

文・武藤貴子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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