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【サツマイモの豆知識】選ぶときのチェックポイントは?甘さ&おいしさを長持ちさせる保存方法を栄養士ライターが解説

  • 2024.2.27
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さつま芋の目利きポイントは?

▲「皮」「重量」「毛穴」「跡」を見よ!
▲「皮」「重量」「毛穴」「跡」を見よ!

秋に収穫期のピークを迎え、熟成期間を経て、寒い冬・春先まで長い期間楽しめる、さつま芋。せっかくなら、おいしくて甘いさつま芋と出会いたいもの。でも、スーパーに並んでいるさつま芋は形や大きさもさまざま。この記事では、さつまいも選びのポイントと、適切な保存方法を解説します。

さつま芋の旬は秋のイメージが強いですが、食べごろは秋から翌年の春先にかけて。収穫直後のさつま芋は水っぽく甘みが少ないため、2~3カ月ほど貯蔵させて余分な水分を飛ばすことで、甘くておいしいさつま芋になります。特に年始から春にかけて出荷されるさつま芋は、でんぷん質が糖化し、甘みが濃くなっています。

さつま芋を選ぶときは、以下のポイントをチェックしましょう。当てはまる項目が多いほど、甘くておいしい可能性大です。

●皮の色が鮮やかで、ツヤがある●表皮に傷や黒く変色した部分がない●ふっくらとして、ずっしりと重量感がある●毛穴が均等に並び、かたいヒゲ根が少ない●軸の部分に蜜の跡がある

さつま芋の保存は「冷やしすぎ」に要注意!

▲保存は寒さと乾燥を防ぐため、1本ずつ新聞紙で包むのがおすすめ
▲保存は寒さと乾燥を防ぐため、1本ずつ新聞紙で包むのがおすすめ

寒い時期に食べごろを迎えるさつま芋ですが、実は寒さが大の苦手。貯蔵温度が10℃以下になると、低温障害をおこし、黒く変色してしまいます。保存の適温は13?15℃。1本ずつ新聞紙やキッチンペーパーに包み、風通しが良く、直射日光が当たらない場所で常温保存を。17℃以上になると発芽しやすいので、暖房で室温が高くなっていない玄関や廊下などの冷暗所が理想的です。

また、スーパーなどに並ぶさつま芋は、熟成期間を経て、水洗いされた状態で出荷されていることが多いため、2週間程度を目安に使い切るようにしましょう。土つきの場合は、表面に水分が残っていると雑菌が繁殖しやすいので、天日干しで乾かしてから新聞紙に包んで保存しましょう(1カ月程度は保存が可能)。

使いかけのさつま芋はカットして冷凍保存もあり

なお、使いかけの生のさつま芋は、カットした断面が空気に触れると変色してしまうため、ラップで切り口を塞ぐように包んで冷蔵保存し、数日内に使い切りましょう。あるいは、輪切りやスティック状、サイコロなど、料理しやすいサイズと形に切っておき、ジッパー付き保存袋で冷凍保存すれば1カ月程度は保存可能。この場合、水にさらしてアク抜きした後で、キッチンペーパーなどでしっかりと水分をふきとることがポイント。さつま芋ごはん、煮物、お味噌汁など、凍ったままの状態で調理できて味も染み込みやすく便利です。

※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、名取貴光監修『新・野菜の便利帳 健康編』高橋書店,2016

(野村ゆき)

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