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信頼できる目利きがいる器の店。神田〈千鳥〉

  • 2024.2.27
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東京〈千鳥〉オーナー・柳田栄萬

器と作家の数に圧倒される都内屈指の大空間で宝探し

水道橋で2008年から続く器ギャラリーが、2022年末、近隣へ移転。作家のラインナップは大きく変わらないものの、什器(じゅうき)のほとんどを入れ替え、明るく、賑やかさを感じさせる雰囲気へと生まれ変わった。

50坪という都内でも指折りの広さの3分の1ほどが展示会スペース。大きな窓から光が注ぐ、白とグレーを基調にした空間に作家の個性がよく映える。

常設エリアは「宝探しのような感覚で、店全体をぐるりと巡ってもらえたら」というオーナー柳田栄萬(えいまん)さんの思いから、作家や器の種類によるカテゴリー分けをあえてせず、80人にも及ぶ作家の手になる、陶器、磁器、漆、ガラス、木工、金工などが並ぶ。

永草陽平の煌彩磁平鉢
1986年生まれの永草陽平の煌彩磁平鉢(φ14.8㎝)各3,850円。淡やかな発色と微細なきらめきは釉薬研究の賜物。
奥泰我のガラス、廣政毅の磁器
同じく80年代生まれの奥泰我(おく・たいが)のガラスと、廣政毅(ひろまさ・つよし)の磁器も。

料理人でもある柳田さんが、実用する食器としてのクオリティに太鼓判を捺(お)すのが永草陽平の煌彩(こうさい)磁器だ。愛知県春日井市で作陶する若き作家の、器を手に取る前に人柄に惹かれ、作品を購入したところから取引がスタートした。

「さまざまな釉薬を使った多色展開で、ガラス質がきらめく器なのですが、これが意外にも食材やほかの器によく馴染む。色違いで並べてもきれいですよ」。

東京〈千鳥〉オーナー・柳田栄萬
一作家の器が数百と並ぶ展示会スペースの光景は圧巻。取材時は阿南維也(あなん・これや)展を開催。

Information

千鳥

ちどり
住所:東京都千代田区神田三崎町3-7-12 清話会ビル2F 
TEL:03-6906-8631
営:12時〜18時
休:不定休
Instagram:@utsuwa.chidori

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