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韓国エンタメ企業で史上初…BTSやSEVENTEENを擁するHYBE、年間売上“2兆ウォン”を達成

  • 2024.2.27
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HYBEが韓国のエンターテインメント企業としては、初めて年間売上2兆ウォン(約2000億円)を達成した。

定着したマルチレーベルシステムを基盤に、アルバムと音源、公演部門で爆発的な成長を謳歌した結果だ。

2月26日、HYBEは2023年の連結基準売上高2兆1781億ウォン(約2178億円)、営業利益2958億ウォン(約295億8000万円)を記録したと明らかにした。前年比で売上は22.6%増、営業利益は24.9%増の数字で、売上高と営業利益ともに史上最高値だ。この3年間の年平均成長率(CAGR)は売上31.7%、営業利益24.7%となった。

ストリーミングが前年比80%増

現在は兵役中のBTSメンバーの活躍と、K-POPアーティストアルバム販売新記録を樹立したSEVENTEENが実績を牽引した。2年目としては目覚ましい成績を残したNewJeansや、本格的にワールドツアーに乗り出したLE SSERAFIMなども成長に拍車をかけた。

BTS
(写真提供=OSEN)BTS

HYBEレーベルズのアーティストたちは2023年、前年比2倍増の4360万枚(サークルチャート基準)のアルバムを販売した。HYBEアーティストのサークルチャートにおけるシェア(チャート入りアルバム基準)は38%に達する。

アーティスト別に見ると、SEVENTEENが累計1600万枚のアルバム販売高を記録し、自分たちが作ったK-POPアルバム販売量の新記録を再び更新。BTS メンバーのソロアルバムも国内外で870万枚販売され、グローバルな影響力を証明した。

またTOMORROW X TOGETHER(650万枚)やNewJeans(426万枚)、ENHYPEN(388万枚)などのアルバムも人気を集めた。

ストリーミングの実績も目覚ましい成長を見せた。『Seven』と『3D』『Standing Next to You』で米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に入ったBTS・JUNG KOOK、韓国国内の年間ストリーミングチャート1位・2位を同時に記録して「HOT100」にも5曲をチャートインさせたNewJeans、『Perfect Night』で昨年末の米ビルボード“逆走”を見せたLE SSERAFIMなどの成果が目立った。

SEVENTEEN
(写真提供=OSEN)SEVENTEEN

北米では、HYBEアメリカのカントリーミュージック専門レーベル「Big Machine Label Group 」(BMLG)とHIPHOP専門レーベル「QC Music」所属のアーティストたちが、堅調なストリーミング実績を記録した。その結果、2023年のHYBEの音源売上額は約3000億ウォン(約300億円)を記録し、前年比80%ほど成長した。

アルバム販売と音源ストリーミング実績の相乗効果で、HYBEの2023年のアルバム・音源売上額は1兆ウォンに肉迫する9700億ウォン(約970億円)と集計された。特に音源ストリーミング部門での成長が目立ち、音源ストリーミング実績に対するグローバル音楽市場での注目度が高くなるにつれ、売上分類上の「アルバム」部門の名称を音源ストリーミングまで網羅する「音盤源」に変更することにした。

NewJeans
(写真提供=ADOR)NewJeans
公演、Weverseも好調

ポスト・パンデミック効果に支えられ、公演部門の売上も前年の2582億ウォン(約258億2000万円)から2023年は3591億ウォン(約359億1000万円)へと約40%増加した。

公演進行アーティスト数が前年4チームから7チームに、公演進行回数全体は78回から125回に増加した結果だ。

すべての公演で売り切れを記録したBTS・SUGAのツアーとSEVENTEENの「Follow」ツアー、TOMORROW X TOGETHERとENHYPENの初の北米スタジアム・日本ドームツアー、LE SSERAFIM初のワールドツアーなどの成果が公演部門の実績に反映された。

TOMORROW X TOGETHER
(写真提供=BIGHIT MUSIC)TOMORROW X TOGETHER

グローバルファンプラットフォーム「Weverse」の月平均利用者数(MAU)は、国内外のアーティストの継続的な合流により、1000万人台を安定的に維持している。

2023年末基準でWeverseに開設されたアーティストコミュニティ数は122に上り、前年同期の71と比べて72%増加。入ったアーティストたちが進行したWeverseライブの回数も前年900回から1400回以上と増加傾向を見せている。コミュニティ数の増加とWeverse ライブの活性化の影響で、ユーザーの滞在時間も伸びている。

2024年も強力なラインナップ

HYBEは2024年も数多くのアーティストをデビューさせ、さらに豊かなラインナップを構築する方針だ。

去る1月にデビューしたPLEDISエンターテインメントのTWS(トゥアス)を皮切りに、BELIFT LAB のI'LL-IT(アイリット)、HYBEとゲフィン・レコードのKATSEYE(キャッツアイ)が順次デビューする。

TWS
(写真提供=OSEN)TWS

既存のHYBEアーティストたちも第2四半期から活発なアルバム活動に乗り出す計画だ。

また、HYBEアメリカのマネジメント部門を担う法人Scooter Braun Projectsは2023年、オズナやカーリーなどと新規契約を締結。今年はアリアナ・グランデのフルアルバムのリリースで、本格的な成長が期待されている。

HYBEは同日、業績発表と共に株主価値向上のための現金配当計画も公開。配当規模は1株当り700ウォン(約70円)、計292億ウォン(約29億2000万円)だ。まだ成長段階の企業であるにもかかわらず、先制的に株主還元プログラムを稼動したことには、株主価値を優先するという経営哲学が反映された。

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