【誰でもできるゴミ削減アイデア集】“ゼロ・ウェイスト”ってなに？ 日常の買い物から見直せること

ゴミへの意識を少し変えるだけで地球にやさしくなれる「ゼロ・ウェイスト」。中でも、生活に取り入れやすい、ゴミを減らせるアイデアやゴミを出さない工夫をご紹介。気軽に取り入れて、地球にやさしい生活を始めてみませんか？

「ゼロ・ウェイスト」とは？

➡ウェイスト=資源の無駄をなくし、廃棄物ゼロをめざす活動や行動のこと

最初からゴミを出さないことを考えた生活は自然と部屋がすっきりしたり家事の負担が減ったり、環境にも自分にもよいことがあります。近年では企業や自治体がゼロウェイストに向けたさまざまな工夫を行っています。

IDEA 01 量り売りで必要な分だけ買う

■ 斗々屋

日本初のゼロ・ウェイストをコンセプトにしたスーパーマーケット「斗々屋」。乾物や調味料をはじめ、青果、精肉、お総菜など幅広い商品が量り売りで購入でき、個包装されていない商品を購入する「ゴミを出さない買い物」を提案しています。2023年10月には東京の代官山駅前に新店舗がオープンしました。

■ エコストア

「エコストア アトレ恵比寿店」のリフィルステーションでは、容器を持参すると必要な分だけが購入できる洗剤の量り売りを行っています。100g単位で販売されており、お気に入りの香りを探すためにいろいろな種類を少量ずつ試したり、リピーター向け大容量など、必要に応じて量が選べるのもうれしいポイントです。

IDEA 02 買わずにレンタルでモノを循環

■ レンティオ

「どんなものでも買わずに試せる」をコンセプトにした家電のサブスク・レンタルサービス。掃除・キッチン家電、人気のカメラなどが送料無料で自宅に届き、使用感を試すことができます。レンタル期間は、イベント時などに数日だけ借りる「ワンタイムプラン」と、長期で使い心地を試せる「月額制プラン」が選べます。

■ airCloset

ひとり一人に合わせてプロのスタイリストが選んだ洋服が自宅に届く月額制ファッションレンタルサービス。気に入ったものは、そのまま会員価格で購入できるのも魅力です。いろいろな服に挑戦し、自分に似合う大切な一着が見つけられるので、再資源化されにくい洋服が無駄に捨てられる機会を減らすことができます。

IDEA 03 一生ものの道具を大切に使う

■ 貝印の三徳包丁

鋭い切れ味と耐久性を備えた「関孫六 ダマスカス 三徳包丁」。刃物の産地・岐阜県関市で生まれた職人技と貝印の技術力が融合したこだわりの逸品。使い込むほどにその機能美を感じます。プロが耐久性に応じて研ぎ直してくれる貝印の「研ぎ直しサービス」もおすすめ。165㎜ ¥13,200／貝印

■ 釡浅商店の鉄打ち出しフライパン

1908年創 業の料理道具店・釡浅商店が、日本で唯一打ち出してフライパンをつくる山田工業所と共同開発。何千回と叩き締められた分厚い鉄板は耐熱性に優れ、強い火で食材をおいしく焼き上げます。凸凹した表面に油がよくなじみ、長く使うことで扱いやすくなります。26㎝ ¥7,150／釡浅商店

＼COLUMN／ ゴミ収集車の走らない町 徳島県勝浦郡上勝町

ゼロ・ウェイスト宣言の先駆けとなった上勝町。その独自の暮らしを覗いてみましょう。

町の試み 「ゼロ・ウェイストセンター」

徳島県の中央部にある上勝町は「焼却・埋立ゴミゼロ」をめざし、2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った町です。町民が自らステーションにゴミを持ち込み、45分別に細かく分けます。捨てられるはずだった資源を救うことでリサイクル率は80％を達成。ゴミの処分にかかる費用を削減しました。2020年4月には公共複合施設「ゼロ・ウェイストセンター」を設立。従来のステーションに併設してシェアオフィスや宿泊棟を備え、視察にきた人が上勝町のゼロ・ウェイストの理念を学べる拠点となっています。

＼ゼロ・ウェイストが体験できる／ ゼロ・ウェイストアクションホテル

ゴミ問題への疑問をひもとく体験ができる宿泊施設として敷地内に誕生した「HOTEL WHY」。ホテルで使う石鹸の切り分けやコーヒー豆の量り分け、スタディツアーへの参加、宿泊者もゴミの45分別を体験するなど、上勝町の日常を疑似体験できます。

HOTEL WHY

徳島県勝浦郡上勝町大字福原字下日浦7番地2
¥13,200～（1名さま1泊朝食付き）
全4室

text：Asami Asai, Miho Iwai（Kokohore Japan.inc） web edit：Mina Ota
リンネル2024年2月号より
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