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【運のいい人】は、失敗が続いたとき、こう考える。脳科学者の中野信子さんに聞く

  • 2024.2.26

「運のいい人」ってどんな人だと思いますか? 運のいい人は、生まれながらに幸運に恵まれているわけではありません。そこで今回は、脳科学者である中野信子さんに、「運がいい人」になるための考え方について教えてもらいました。

教えてくれたのは……中野信子さん

中野信子さん

脳科学者、医学博士。2008年東京大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。脳や心理学をテーマに研究や執筆活動を行う。『フェイク』(小学館新書)など著書多数。

「運のいい人」は、ゲームをおりない

失敗が続いても、マイナスの出来事が立て続けに起きても、 いつかは必ずプラス方向に振れるときがくると考えましょう。 次のチャンスに備える行動を。

目的や夢に関するゲームでは粘り続ける

私たちは生きていくうえであらゆるゲームに参戦している、といえます。
受験や就職活動という名のゲーム。結婚し、家庭生活を送ることもひとつのゲームといえます。働くことをやめたら、仕事という名のゲームは終了。

私たちはいくつものゲームに同時に参戦していますが、運のいい人というのは、「これぞ」と思っているゲームからは、けっして自分からはおりないのです。「これぞ」というものとは、自分なりの「しあわせのものさし」で測った目的や夢に関するゲームのこと。ゲームからおりないようにするには、「ゲームは常にランダムウォークモデルのように進む」と考えるのがコツです。

マイナスの出来事が立て続けに起きるかもしれないけれど、いつかは必ずプラス方向に振れるときがくる、と考える。いつかくるプラスのときのために今何ができるかを考え、準備しておく。

逆にプラスの出来事が続いても気をゆるめずに、夢の実現に向けて邁進する。ゲームからおりずに粘り続ける。これが最後に勝つコツです。

text:Chie Sakuma illustration:Toshinori Yonemura

リンネル2024年3月号より
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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