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ちょっと待って!ソレ本当に欲しいものですか?安物買いの銭失いが陥る老後破産

  • 2024.2.25

「安物買いの銭失い」ということわざがある通り、「安いから」を理由に買い物する人はお金が貯まりません。「安いから」という理由で物を買う人はお金が貯まりません。安物買いは老後破産予備軍の特徴の1つです。 「安いから」が理由で買い物する人にお金が貯まらない理由は以下の3つです。

■理由1:すぐに壊れるから

一般論として、商品の品質は値段にある程度比例します。長く使えるものを買いたいと思ったら、相応の出費はしたほうがよさそうです。

例えば、仮に1万円で中古パソコンを買ったとしても、すぐに壊れて修理に15万円かかるなら、最初から新品の12万円のパソコンを買ったほうが良いのは誰の目から見ても明らかでしょう。

■理由2:かえって浪費につながるから

安さだけを基準にして買い物をする習慣がついてしまうと「安いから買っておこう」と浪費に走りがちです。「ちりも積もれば山となる」という言葉の通り、1回1回の出費は少額でも、回数が重なるとかなりの金額になります。

「安いから大丈夫」ということは決してないと肝に銘じておきましょう。

■理由3:満足できないから

「本当はあっちが欲しいけど、安いからこっちにしておく」というように、安さだけを理由にして買うものを決めるのはおすすめできません。

結局満足できずに、すぐに他のものが欲しくなったり、1回使っただけでその後はお蔵入りになったりすることはありがちです。すぐに使わなくなるものにお金を使うことほど無駄なことはありません。

こういうことを繰り返していると「1回使って飽きたもの」が蓄積されていき、部屋中がいわば「自分のムダ使いの履歴」で満たされることになるため、自己嫌悪にも陥ってしまいます。

■安さよりも「自分が好きか」を大切にしよう

筆者なりに考えてみたところ「安物買いの銭失い」は「安いからという理由だけで決めると結果として出費が増えてしまううえに、後悔することも多い」という意味に映りました。今日の買い物で「1kg99円の豚肉」を手に取ろうとしたら、一度立ち止まって「コレ、本当に必要かしら?」と自問してみてください。 必要性がすぐにわからないなら、戻しましょう。この連続で老後破産を防ぐことができますよ。

もちろん、自分が欲しいと心から思えたものなら、安かったとしても買って後悔はないはずです。逆に、たとえ多少安かったとしても、「やっぱり高いもののほうが良いな」など、少しでもネガティブになる要素があるなら一度踏みとどまるのをおすすめします。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー) 立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。

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