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東京から行く沖縄本島1泊2日!「SDGs」な旅ができるおすすめスポット4選

  • 2024.2.24

東京発の国内旅行先で最も人気なのが、沖縄。近年注目されているのは新たな時代の旅スタイル「エシカルトラベル」です。今回はめいっぱい楽しみながらSDGsにも貢献できるおすすめスポットについて、旅行ジャーナリスト・フォトグラファーのシカマアキさんが取材しました。

●人と環境などに配慮して未来につなぐ「エシカルトラベル」とは

東京から最も人気のある国内旅行先、沖縄。羽田空港から毎日多くの便が運航されています。定番の美しい海や自然、リゾート、グルメスポットの他、近年注目されているのは新たな時代の旅スタイル「エシカルトラベルオキナワ」。

(画像提供:沖縄観光コンベンションビューロー)

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エシカルトラベルとは、人や環境、社会などに配慮する旅行スタイルのこと。沖縄県は、SDGsへの貢献、持続可能な観光(サステナブルツーリズム)を、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)とともに進めています。今回、ソラシドエアとOCVBとの連携事業で行われたエシカルトラベルのモニターツアーに参加しました。

「TRUE BLUE」では沖縄の海を眺めながら体験ができる(画像提供:沖縄観光コンベンションビューロー)

旅行前(タビマエ)、旅行中(タビナカ)、旅行後(タビアト)と、旅は工夫次第で、一度で三度、楽しめます。1泊2日という限られた時間の旅では、先に計画をしっかり立てるのはもちろん、テーマを1つに絞るのがおすすめです。

●「恋の島」古宇利島で体験、海洋プラゴミでアクセサリー作り

沖縄本島北部にある古宇利島(こなりじま)は、橋で渡ることができる離島として知られる人気スポット。古宇利大橋を渡る時の景色が素晴らしく、古宇利ブルーと呼ばれる美しいビーチ、沖縄版アダムとイブの伝説が残る洞窟があって「恋の島」とも呼ばれます。

「TRUE BLUE」は古宇利大橋から車で1分の場所(画像提供:OCVB)

古宇利大橋から車で1分の場所にある2階建ての体験工房「TRUE BLUE(トゥルーブルー)」は、2023年1月23日オープン。1階がビーチなどで拾った海洋ゴミを粉砕したり色分けしたりするファクトリー、2階は海洋ゴミを使ったワークショップなどのスペースとなっています。

海洋プラスチックのパーツでリング作り(画像:シカマアキ)

今回は、海洋プラスチックから作るリング作りに挑戦。ピンセットを使って色分けされたパーツを選び、枠の中に埋めていきます。

仕上がったリングは、海洋ゴミから作ったと思えないほどの出来栄え。海洋ゴミがたくさん並べられて粉砕して色分けする様子、沖縄のビーチや動物などが海洋ゴミの影響を受けていることなどの説明も受け、まさに「楽しみながら学ぶ沖縄ならではの体験」として、子どもから大人まで好評とのことです。

「TRUE BLUE」1階で世界中の海から集まったゴミを色分けして粉砕する(画像:シカマアキ)

窓の外をふと見ると、身も心も癒やされるオーシャンビュー。海にやさしい素材で作られたという雑貨やドリンクなども販売されているので、2階のバルコニーでのんびり休憩することもできます。

■TRUE BLUE住所:沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利385TEL:080-4810-7460営業時間:10:00〜18:00休業日:水曜料金:2000円~(海洋プラスチックアート体験)アクセス:古宇利大橋より車で1分、古宇利島物産センターより徒歩8分那覇空港よりバスの場合、乗継1~2回で約3時間(本数など注意)

●規格外やキズありフルーツで作るスイーツが絶品の人気店

ほかにも、沖縄本島で「エシカルトラベルオキナワ」が感じられるスポットがあります。

那覇空港から車で約20分。豊見城(とみぐすく)市の住宅街にある「うんてん洋菓子店」は、別々の洋菓子店で働いていた6名のメンバーによって2021年12月にオープンしました。開業当初から、規格外やキズがついて販売できなくなった地元産フルーツなどの食材を積極的に活用し、食品ロス削減や持続可能なお菓子作りに取り組んでいます。

人気No.1「紅芋モンブラン」は売れ残った沖縄県産紅芋を使い、きび砂糖のメレンゲや豆乳クリームもたっぷり使用(画像提供:OCVB)

中でも、プレーン、黒糖、紅芋の3種類ある「めぐるクッキー」は、オープン以来の人気商品で、オンラインショップでも購入可。店内も、沖縄市にあった教会の解体時に出た建築廃材を壁に使用するなどのこだわりが見られます。

■うんてん洋菓子店(豊見城本店)住所:沖縄県豊見城市平良76-1TEL:098-996-3843営業時間:10:30~17:00定休日:日曜、月曜アクセス:那覇空港から車で約20分路線バスの場合、那覇バスターミナル経由で「豊見城中央公民館前」下車、徒歩約40分

●誰でも気軽に「やんばる」体験。自然と沖縄が感じられるスポット

沖縄ならではの植物の森で、触れて遊べて学べる観光施設が「ビオスの丘」です。園内の中心にある龍の形をした池では、ガイドのついた湖水観賞舟「ジャングルクルーズ」、SUP(スタンドアップパドルボード・平舟)、カヌーなどのアクティビティーが子どもから大人まで楽しめます。その他、水牛車や探検隊などのプログラムもあり、リピーターも多数いる地元の人気スポットです。

沖縄本島中部のうるま市にある観光施設「ビオスの丘」(画像提供:OCVB)

ビオスの丘は、自然が豊かな本島北部(やんばる)まで行くのが遠くて森が危険な測面もある一方、誰もが気軽に安全で楽しめる、やんばるの森をできる限り再現して作られたとのこと。園内は基本バリアフリーで、ジャングルクルーズも車いすで利用できます。アグー豚や島ヤギなど沖縄で昔は家畜として飼われていた動物とのふれあいも体験でき、竹馬や巨大ブランコなどの遊具には自然素材を使うなど、環境に配慮したこだわりも。

ビオスの丘では水牛車に乗る体験もできる(画像提供:OCVB)

また晴れた日だけでなく、雨の日に訪れるのもおすすめ。亜熱帯気候ならではのまったく違う光景が広がり、新たな発見に出会えるスポットでもあります。

■ビオスの丘住所:沖縄県うるま市石川嘉手苅961-30TEL:098-965-3400営業時間:9:00~17:30(入場締切16:15)入園料:中学生以上2,200円/4歳~小学生1,100円(いずれも湖水鑑賞舟付き)アクセス:那覇空港から車で約1時間10分※価格は税込みです。最新の開園情報は公式サイトをご確認くださいhttps://www.bios-hill.co.jp/

●1泊2日の沖縄旅行に便利なおすすめエアラインは?

東京から沖縄まで1泊2日というと、なかなかハードなスケジュール。そこでおすすめなのが、九州・沖縄の地域航空会社「ソラシドエア」です。

ソラシドエアは羽田-那覇線などを運航し、地域色あるエアライン(画像:シカマアキ)

ソラシドエアの東京(羽田)-沖縄(那覇)便は、毎日3往復。朝の羽田発が、羽田6時45分発→那覇9時40分着、夜の那覇発が、那覇20時35分発→羽田22時45分です(2024年2月現在)機内では人気の「アゴユズスープ」などが無料で、厳しい手荷物ルールの心配もありません。

ソラシドエアの無料ドリンク、アゴユズスープ。機内販売などで入手可(画像:シカマアキ)

現地滞在時間が長いので、連休がなかなか取りづらい、土日のみで沖縄を旅したい人に最適。お得なセール情報などの最新情報は、ソラシドエア公式サイト(https://www.solaseedair.jp/)でチェックしてください。

●屋我地島の養蜂地から生まれた、何度も使える「蜜蠟ラップ」

その他にも、沖縄ではサステナブルな取り組みを行っているスポットがまだまだあります。お取り寄せで「エシカルトラベル」するなら、こんなアイテムも。

沖縄県北部の屋我地(やがじ)島を拠点とする養蜂園「おきなわ Bee Happy(ビーハッピー)」では、砂糖給餌、除草剤、農薬、抗生物質を使わない、自然のままの養蜂を行っています。特にエシカルさが感じられるのが、布に蜜蝋(みつろう)をコーティングして作られた「蜜蝋ラップ」です。

カラフルでかわいいデザインの蜜蝋ラップ(画像提供:OCVB)

蜜蝋ラップは、企画開発部門のMAJIMU(まじむ)が制作。「まじむ」とは沖縄の言葉で真心という意味です。みつばちの巣から蜂蜜を採った後、残る蝋を溶かして固めたものが蜜蝋です。通常は多くが廃棄される中、捨ててしまうのはもったいないと、蜜蠟ラップ作りを始めたそうです。

実は、蜜蝋ラップは何度も繰り返し使え、使い捨てラップと違ってプラスチックごみにならず、環境負荷が少ないことで知られます。蜜蝋の中にあるプロポリス成分には抗菌・殺菌効果も期待でき、通気性や保湿性もあるため良質で使いやすいアイテム。

蜜蝋(写真奥)からラップを制作する様子(画像提供:OCVB)

しかも半年から1年ほど使え、中性洗剤で洗って乾かすだけの手軽さ(電子レンジや食洗機は使用不可)。パイナップルの花、センダン草、ハチの巣などのデザインは沖縄の紅型作家がデザインを手がけており、キッチンで沖縄とエシカルさが感じられるアイテムです。

■おきなわBee Happy/MAJIMUhttps://okinawabeehappy.stores.jp/※商品詳細については、公式サイトまたはMAJIMU公式SNSをご確認ください

●東京都内でもエシカルトラベルを予習しよう

東京都内で沖縄を感じられるスポットといえば、有楽町の交通会館に移転した「銀座わしたショップ本店」があります。まるで沖縄の市場にいるかのようなお店で、沖縄料理が味わえるスペースも。

エシカルトラベルの観点をもって訪れれば、また新しい発見があるかもしれません。旅行の前に訪れる「予習」スポットとして、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

■銀座わしたショップ本店住所:東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館1階TEL:03-6701-8220営業時間:10:00~20:00(イートインスペース 10:30~18:45)定休日:年始アクセス:JR「有楽町駅」より徒歩1分、東京メトロ「有楽町駅」より徒歩3分

シカマアキ

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