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「健さんと手紙を100回以上」名優と地元との色褪せない日々…「鉄道員」の舞台が120年あまり歴史に幕【北海道・南富良野町】

  • 2024.2.24

3月31日を最後に、JR根室線の富良野と新得の間、約82キロが廃線になります。

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その区間には、名優・高倉健さんゆかりの駅があります。

それは、1999年に公開された映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった幾寅駅。

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映画公開から25年経った今もなお、作品内で登場した幌舞駅のまま残されています。

高倉さんは、「鉄道員(ぽっぽや)」で、北の果ての小さな終着駅の、不器用でまっすぐな駅長を演じました。

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映画「鉄道員(ぽっぽや)」の完成を報告する高倉健さん(1999年)

幾寅駅には、映画に使われたロケセットが残されています。

駅前には、志村けんさん演じる炭鉱マンがケンカをした「だるま食堂」も。

資料館に飾られている幾寅婦人会の写真。

ロケが行われた16日間、毎日炊き出しをして撮影を支えました。

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当時の婦人会会長、佐藤圭子さんは、高倉さんと100通以上の手紙のやり取りをしました。

「高倉さんはすごく幾寅を大切にしてくださって、こんな私たちの芋団子くらいの接待で、こんなすばらしい出会いがあるんだなと思って。生涯の宝ですね」

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実は、幾寅駅、もう7年以上も列車がやってきていません。

2016年の台風で、新得と東鹿越の間は、列車の代わりにバスがつないでいます。

3月末の廃線を前に、隣の暫定の終着駅=東鹿越駅は連日、列車が折り返す10数分の間だけ全国からの鉄道ファンで賑わっています。

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鉄道ファンが集う幾寅駅のお隣の東鹿越駅

実は、映画「鉄道員(ぽっぽや)」、HBCの旧社屋で高倉さん演じる駅長に廃線が伝えられる大切なシーンが撮影されました。

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HBCの旧社屋で撮影された映画のワンシーン。窓の外には道庁赤れんが庁舎が

今、幾寅駅の資料館を管理するまちの観光協会は、鍵を開ける時間を30分早めて全国からのファンに対応しています。

長年、南富良野町の住民の脚として活躍してきた鉄路と駅。

南富良野町観光協会の小野寿樹事務局長は「何とか今後も生かしていけるようにしたい」と話します。

映画の駅と重なるように幾寅駅は、3月31日、120年あまりの役割を終えます。

幾寅駅がある南富良野町では、当初、8000万円規模で、列車の展示やロケセットを改修する案もありましたが、今は、6分の1の1300万円で検討されています。

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南富良野町の担当者は、長年地元を支えてくれた幾寅駅を、これからも観光資源として生かしたいと話しています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年2月16日)の情報に基づきます。

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