指先をキュートに飾ってくれるマニキュア。ジェルネイルと並び、おしゃれに欠かせない美容アイテムのひとつです。そんなマニキュアについて、意外と知られていない本当の意味をご紹介!
【意外と知らない雑学】
「マニキュア」雑学クイズ!
日本でマニキュア風のおしゃれをするようになったのは、平安時代。『日本大百科全書』によると、ホウセンカの花弁とホオズキの葉をもみ合わせ、爪を赤く染めていたそうです。
でもマニキュアの歴史はもっと古く、古代世界でも使われていました。詳しくご紹介する前に、まずは雑学クイズ!
「マニキュア」の本当の意味は…?
国語辞典によると、マニキュアのおもな意味は「手の爪の手入れ、化粧」。
でも、百科事典には「美手法」と載っており、本来の意味は「手の手当をすること」でした。
マニキュア(英語:manicure)の語源は、ラテン語のmanus「手」と、cura「手当て」で、爪の手入れだけでなく、手のマッサージなど手全体の美容を指していたそうです。
実際、今のネイルサロンでも、ネイル施術だけでなくマッサージやトリートメントなどハンドケアをしてくれるところもあります。まさにそのような行為が本来の「マニキュア」だったようです。
ちなみに、ペディキュア(英語:pedicure)も同じで、足の手当をする、という意味です。
マニキュアの歴史は…
マニキュアの歴史をさかのぼると、古代エジプトにたどりつきます。植物ヘンナ(ヘナ)の花汁で爪を染めていたミイラがエジプトで発見されています。また、女王クレオパトラも爪を赤くしていたとのこと。階級社会だった当時、ネイルの色も身分によって分けられていたそうです。
日本で「爪を染めた」という記録が残っているのは、平安時代。中国から伝わってきたものです。中国におけるマニキュアの歴史も古く、紀元前にはマニキュア液のようなものがつくられていました。唐の楊貴妃も、爪を赤く染めていたことで知られています。
現在のようなマニキュアが世界的に使われはじめたのは1920年代から。ニトロセルロースを使ったエナメルペイントがつくられたあと、一般的になりました。
マニキュアは「手のケア」でした!
マニキュアの本当の意味は「手のケア」でした。美しいネイルやマニキュアで指先を飾っても、指がカサカサしていたり手の甲が荒れていたりしたら、美爪の魅力が半減しますよね。しっかり手をケアしながらマニキュアを楽しみたいですね。
以上、ちょっと意外なマニキュア雑学でした!
参考資料
『日本大百科全書』(小学館)
『世界大百科事典』(平凡社)
『デジタル大辞泉』(小学館)
『広辞苑』(岩波書店)
文・田代わこ