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【宮崎行ったら絶対買って!】レトロ可愛い「青島ういろう」は唯一無二のむちむち食感|宮崎県のお土産

  • 2024.2.23

宮崎県のお土産の一つとして思い浮かぶのが、レトロ可愛いパッケージが魅力的な青島名物「ういろう」。青島には、道路沿いにういろうを販売するお店がずらりと並んでいます。そのうちの1軒を訪れてみて初めて知った青島ういろうの話や、気になるういろうの味を実食ルポで紹介します。

絶対買いたくなるパッケージの可愛さ

宮崎で買うべきお土産情報を事前にネットで探していて目を惹かれたのが、レトロで可愛らしいパッケージに包まれた青島名物「ういろう」。これはぜひ現地で買いたい! と思っていました。

滞在2日目で訪れた、宮崎市内にある道の駅フェニックスで早速発見。赤い包み紙でくるまれたういろうで、「ときわ屋」さんというお店のもので、見つけてすぐに購入。道の駅には、餡をういろうで包んだういろう巻きなるものも売っていました。

 

事前リサーチでは、青い水玉の包み紙に包装されたういろうもあるようでした。それがとっても可愛かったのです。さらに青島ういろう探索は続きます。

青島に何軒も並ぶういろうのお店

道の駅フェニックスから宮崎市街に向かって車を走らせ、青島にやってきました。さすがメッカ、ういろうを販売しているお店が何軒も並んでいます。例の水玉パッケージのういろうもここなら売っていそう! ということで車を降りて見に行ってみました。

道路沿いに何軒も並ぶういろうのお店……。こんなに何軒もういろうのお店があったなんて。店内をチラッと覗きつつ、お目当てのういろうのパッケージがはっきりと見えたお店に吸い込まれるように入りました。「田中みちこ商店」さんです。

訪れて初めて知った事実

探し求めていた青い水玉パッケージの写真があるではないですか! 店主のおばあさんに「どこから来たの?」と声をかけられます。「東京です」と答えましたが、あとから考えると「ほかにういろうのお店が何軒もあるのに、なぜうちに来たの?」というニュアンスが込められていたのかなと感じました。

青い水玉パッケージのういろうを指さし、「これください」と伝えると、「日持ちしないけど、大丈夫?」と気遣ってくれます。訪れた日を含めると、消費期限は3日間、価格は500円です。

目の前には、青い水玉パッケージの見本のほかに、見慣れない包み紙のういろう(見本)も。聞くと、そちらは黒いういろうのみが入っているそう。青い水玉パッケージのほうは、白いういろうと黒いういろうの両方が入っているとのことでした。白いういろうは白砂糖、黒いういろうは黒砂糖が使われているそう。

おばあさんによると、青い水玉パッケージはほかのお店も共通なのだとか。包装紙は同じものを使っているが、中のういろうはお店によってそれぞれ作ったものなのだそう。へぇ~! それは初耳です。ということは、お店によって味が違うということですね?

「うちのお店ね……」と店主のおばあさんが続けます。「東村アキコさんの漫画にも載っているのよ~」と教えてくれました。ええ、そうなんですか!と驚いていると、おばあさんが雑誌を持ってきて見せてくれました。

該当ページに付箋が貼られていて、漫画にはお店の外観とういろうの絵が描かれていました。「お客さんがこの漫画を持ってきてくれてね」と笑いながら話してくれるおばあさん。それ以来、漫画を見てお店を知ったお客さんが来てくれることも多いのだとか。

ちなみに、お店の名前が「田中みちこ商店」とフルネームなのは、ほかに田中商店というういろう屋さんがあるからだそう。田中みちこさんは、現在の店主であるおばあさんのお母さんの名前なのだそうです。

まるで何かに導かれたかのように入ったお店で知った事実に、驚きとともに感動をおぼえました。旅先でのこういった思わぬ出会いも、まさに旅の醍醐味。おばあさんの話をもう少しゆっくり聞きたい名残惜しさもありつつ、お店を後にしました。

青島名物「ういろう」を実食

さあ! 待ちに待ったういろうをいただいてみます。包み紙を開けると、竹皮のようなものに包まれた物体が2つ重なった状態で現れました。ずっしりと重みがあります。

開けてみるとそれぞれ白いういろうと黒いういろうがお目見え。包まれていた竹皮のようなものにういろうがくっつき、きれいに剥がすのに少し苦戦しました。

このうるつや感、写真で伝わりますか? うるうるつやつやで弾力を感じさせるういろうは、とってもおいしそう! あらかじめカットされているのがありがたいですね。一切れは結構大きめでボリュームがあります。

包み紙に描かれた「ういろう」の文字。見慣れない文字で「うかわろう」と描かれているようにも見えます。「う」は宇宙の宇を崩した字、「い」は以上の以を崩した字の「変体仮名」といわれる文字なのだそう。

変体仮名は、現在使用されているひらがなやカタカナが定められる以前に用いられていた字体なので、馴染みがないのも当然ですよね。ういろうのパッケージだけでなく、青島を訪れるとお店の看板などにも変体仮名で表記されていました。

そして、気になるういろうの味は、思った以上に素朴でシンプルな味わい。驚いたのは、そのむっちむちの食感で、ものすごい弾力がありました。名古屋でもういろうが有名ですが、名古屋で食べたういろうとはまたまったくの別物。もちろん地域が違うので当たり前なのですが、今まで食べたういろうと比べて、圧倒的な弾力の強さなのです。

「もちもち」というより「むちむち」と表現するのが相応しく、なんだかクセになる食感。ほんのりとやさしい甘みで、飽きがこないおいしさです。原料は米粉と砂糖のみととてもシンプル。手作りのあたたかみが感じられるういろうです。

ちなみに、田中みちこ商店とときわ屋のういろう両方をいただきましたが、味わいに大きな差は感じられませんでした。白と黒の違いは砂糖のみですが、やや深みとコクが感じられる黒のほうが筆者の好みでした。

道の駅フェニックスで買ったときわ屋さんのういろう。赤い包み紙の裏には大きく店名が描かれていました。

消費期限内であっても早く食べよう!

ういろうは、保存料が入っておらずデリケートなお菓子なので、購入したらできるだけ早く食べるのをおすすめします。パッケージにも記載がありますが、冷蔵庫で保存するのがよいそう。天候や温度変化の影響で痛みが早くなることもあるようです。時間が経つにつれ、ういろうの角からかたくなってくるので、おいしいうちにいただきたいですね。

青島ういろう

価格:500円(税込)

消費期限:筆者購入時は購入日を含め3日間でした

田中みちこ商店

住所:宮崎県宮崎市加江田7486-1

※記事掲載時点の情報となります。

[Photos by Chika]

 

 

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