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映画『一月の声に歓びを刻め』に出演中の坂東龍汰にインタビュー♡「思ったことを全部口に出すという作業をすることも」

  • 2024.2.26
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ar's Cinema Paradise

スクリーンの中で輝きを放つあの俳優から目が離せない。出演作の公開を目前に控えた彼らの素顔に迫ります。

今回は、映画『一月の声に歓びを刻め』が公開中の坂東龍汰さんのインタビューをお届けします!

坂東龍汰。ar3月号より

坂東龍汰(ばんどう・りょうた)
1997年5月24日生まれ、北海道出身。2017年に俳優デビュー。主な出演作にドラマ『リバーサルオーケストラ』『きのう何食べた? season2』、映画『冬薔薇』『バカ塗りの娘』『春に散る』などがある。本年、河合優実とW主演を務めるドラマ『RoOT / ルート』が4月より放送開始。2025年公開予定の『君の忘れ方』で映画単独初主演が決定。

映画『一月の声に歓びを刻め』に出演

「この映画は3つの土地に分かれていて、傷を負った人たちがそれぞれ登場します。僕は大阪・堂島を舞台に、前田敦子さん演じる、れいこの傷を浄化させるという大事な立場を演じさせていただきました。この責任ある役をどう演じようかワクワクした反面、脚本を読んだだけだとわからないことが多くて。というのも、レンタル彼氏という設定と、トト・モレッティという役名にイメージがわかなかったんです。三島監督から言われたのは、その瞬間、その瞬間に出る自分の反応を大切にしてほしいということでした。そこで本番中に台詞を無視して、思ったことを全部口に出すという作業をすることも。現場で監督と相談しながらいろんなアプローチでトトの存在感のあんばいというか、ニュアンスみたいなものを模索して見つけていけました。おかげでれいこが辛い過去を話せるようになるまで、きちんとグラデーションとしてつなげることができたと思います。」

共演した前田敦子さんについて

「前田さんは、声が素晴らしい女優さん。今まで出演されている作品は拝見していたんですけど、実際に対峙すると想像以上に力がありました。僕は最初、監督の指示通り自分の反応に敏感でいようと思って、れいこの言葉を傾聴する姿勢だったんです。でもそんなに意識しなくても、生の言葉としてスッと入り込んできました。台詞ひとつひとつに重みとリアルを感じさせる声だったんです。前田さんが歌うシーンも、脚本で歌詞を読んだ時より、劇場で映像と一緒に聴いた方がその曲の意味合いに深みが増して、「そういうことだったのかぁ…」とうなってしまいました。」

映画の見どころ

「この映画はとくに衝撃的なことが起こるわけでもなければ劇的なエンターテインメントでもないけど、静けさの中で、トラウマや苦しみを背負って生きている人たちにいろんな出来事が起こります。そしてラストは、死んだら終わりだよね、生きなきゃだめだよなっていう気持ちにさせてくれる。誰にでも心に刺さる内容なので、ぜひご覧ください!」

最近気になる人は?

「昨年末、FNS歌謡祭のダンスコラボ企画で観たSOTAさん(BE:FIRST)がめちゃくちゃキレッキレですごかった! 映画『ハニーレモンソーダ』で共演したラウールさん(Snow Man)もやっぱりカッコよかったし。最近はTikTokでダンス動画をマメにチェックしてます♪」

映画情報『一月の声に歓びを刻め』
 
三島有紀子監督の体験をもとに、〝性暴力と心の傷〞をテーマに描く。北海道・洞爺湖で一人暮らしをしているマキ(カルーセル麻紀)は、かつて次女のれいこを亡くしていた。東京・八丈島で牛飼いを営む誠(哀川 翔)は、妻が交通事故で帰らぬ人となった過去を持つ。大阪・堂島には元恋人の葬儀に駆けつけるれいこ(前田敦子)がいた。3つの土地を舞台に、喪失感を抱えた人々の声が交差する。出演/前田敦子、カルーセル麻紀、哀川 翔、坂東龍汰 他 配給/東京テアトル 公開中

Photo:Kumagai Naoko Styling:Lee Yasuka Hair Makeup:Minami Fumiya(OLTA) Text:Iida Honoka

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