Text by 石井彰(編集部)
サッカーは時代によって求められるものが変わってきた。個人のテクニックが重視された時代から、組織的なサッカーへ。感覚的なものからデータを重視した分析的なものへ。
今回は『Planet Football』から「生まれる時代を間違えたサッカー選手たち」をご紹介する。
ホルヘ・カンポス
代表:メキシコ
生年月日:1966年10月15日
現代のゴールキーパーは、単なる「ペナルティエリアなら手が使えるだけの選手」であり、フィールドプレーヤーと同じようにボールを足で扱って攻撃の起点にもならなければならない。
168cmという身長で、時折9番を着用してストライカーとしてもプレーしたホルヘ・カンポスはまさに稀代の攻撃的ゴールキーパーであり、時代を先取りした存在だった。
カフー
代表:ブラジル
生年月日:1970年6月7日
1980年代から90年代にかけて活躍したカフーは、当時最高の右サイドバックだった。しかしながら、サイドバックというポジション自体が今ほど注目されるものではなかった。
彼の攻撃的なプレーはまさに時代を先取りしたものであったし、守備にも穴を開けることなく、そしてキャプテンシーまで備えた彼は現代にいればもっと評価された選手だったはずだ。
ポール・スコールズ
代表:イングランド
生年月日:1974年11月16日
ポール・スコールズはまさに「世代を超えた才能」であった。しかしながら、そのオールラウンドな能力ゆえに様々な役割を求められ、イングランド代表ではジェラードやランパードと共存するためにサイドでのプレーも余儀なくされた。
彼は4-4-2というよりも4-3-3のインサイドハーフが合っている選手だった。もし彼が10年後に生まれていたら、より適したポジションで起用されていただろう。
メスト・エジル
代表:ドイツ
生年月日:1988年10月15日
彼が生まれるのは遅すぎた。ハイプレッシャーのサッカーが世界中で広まり、前線の選手にはアスリート能力が求められ、そして司令塔やファンタジスタの居場所はなくなっていた。
その中でエジルは活躍したわけだが、もし彼が1990年代にプレーしていたら世界最高の選手として評価されていたかもしれない。
マルコ・ファン・バステン
代表:オランダ
生年月日:1964年10月31日
28歳で現役引退した伝説のストライカー。最後の2年は1試合も出場していないため、事実上26歳でキャリアの終演を迎えた。そのテクニックやシュートセンス、動きの正確性、ヘディングは群を抜いていた。
もし彼が少し遅く生まれて、現代的な医学とトレーニングによって身体をしっかりケアすることができていたらどうだったのか。彼のプレーを見ていたファンは誰もがそう思っているはずだ。