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せっかく用意したのに上手くいかない・・自己肯定感を養う、保護者が守るご褒美ルールについて教えていただきました!

  • 2024.2.22

ご褒美ルールを設定しても、なかなかうまくいかないのはなぜ?気を付けるべきことは?そんな質問に、アライブインターナショナルスクール兼アライブイングリッシュスクール校長、三井博美さんに伺いました。

こんにちは。私はアライブインターナショナルスクールとアライブイングリッシュスクールの校長、三井博美です。私たちは英語の保育園と0歳から18歳までの子どもたちが在籍する学校で英語教育を提供しており、さらにチャイルドコーチングなども行っています。現在、1000人を超える生徒が在籍し、これまでに2万人以上の生徒の成長を見守ってきました。

ここでは、こうした経験を活かして、「小学生を対象にした、ご褒美のルールを効果的に活用する方法」についてお話しいたします。

ご褒美ルールの「伝え方」

保護者の皆さんの多くは、子どもたちに
「もっと勉強してほしい」
「習い事に真剣に取り組んでほしい」
「良い成績を取ってほしい」

という期待を抱いているのではないでしょうか。
そして、一般的に、保護者の皆さんは子どもたちに
「テストで良い点を取ったら、新しいゲームを買ってあげるよ」
と言ってしまっている、ということが多くあるかと思います。

では、この会話のどこを変えたら、子どもたちにとって良いのでしょうか。

実は、こうした日常会話を続けている場合と、保護者の皆さんが少し意識してやり方を変える場合とで、子どもたちの自己肯定感が大きく変わってしまうことがあるのです。

例えば、「テストで100点取ったら・・・」というルールでは、「100点」がゴールとなり、子どもが一生懸命勉強しても成績が思うように上がらない場合、子どもは失望してしまう可能性がありますね。また、「100点取れれば、買ってもらえる」という思考になってしまいがちで、学んで理解する過程に、興味が少なくなってしまうことがあります。

では、どのように伝えればよいのでしょうか。

代わりに、成績そのものではなく、子どもたちの行動や努力をほめてあげたり、認めてあげる(評価する)ルールを設けることで、子どもたちのモチベーションを向上させることができます。そして、その習慣化を促進することもできるのです。

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また、子どもに習慣化してもらいたい、行動に移してもらいたいことは、大きな目標ではなく、小さいステップから始めることをお勧めします。

成功の一例として、小学校1年生の生徒が準2級の英語試験に挑戦したことを挙げます。
彼女は英語力が高かったものの、小学生にとって難しい試験の単語を覚えるのは大変でした。家でも全く勉強をしなかったので、保護者の方も困っていました。

そこで、担当の先生と一緒にオリジナルの単語帳を作成し、毎日少しずつ家で文章と単語を書くことにしました。これはスクールから指定された単語帳ではなく、愛着を持たせるため、彼女に自分で好きなスタイルで単語帳をつくってもらいました。スクールで解いた問題でわからなかった単語を単語帳に文章付きで書いてもらいました。先生は、授業のはじめに毎回彼女が書いてきた文章の中の単語を見て、必ず可愛いシールを貼りながら褒めて、例題を交えて話すようにしました。この継続的な取り組みのおかげで、彼女の語彙が大幅に増え、最終的に小学校1年生で準2級、3年生でなんと2級に合格することができました。

「ご褒美」の内容に注意

また、ご褒美の選択にも注意が必要です。一時的な物ではなく、子どもたちが集めることのできるシールやスタンプカードなど、持続可能なものを選びましょう。さらに、親子で楽しい思い出をつくるため、一緒に外出するなどのアクティビティも考慮に入れることが大切です。子どもは、保護者の皆さんと出かけることが大好きです。物だけでなく、楽しみが持続するものを選ぶことが重要です。

最後に、子どもたちをサポートするために、一緒にほめることも忘れないでください。成果そのものではなく、毎日の勉強や努力をほめてあげて、子どもたちを励ましてみましょう。また、うまくいかなかった場合や失敗した場合には、次回に向けて改善策を一緒に考えたり、子どもたちの意見を聞いてみたりすることも大切です。

執筆者

三井 博美
株式会社アライブ CEO

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経歴
サンフランシスコ州立大学経営学部卒業
名古屋大学大学院法学研究科修了
メーカーやベンチャー企業の海外渉外部門、アジアで海外勤務の経験の後、その経験を活かし2001年に株式会社アライブを起業

「教育の力で世界を変える」という信念をもとに、名古屋市内に「アライブインターナショナルスクール」を始めとする、6つのスクール拠点を展開中です。
生きる力、未来を切り拓く力を持つ世界のリーダーの育成を目標にかかげ、
英会話だけでなく、英語を活用したSDGsやSTEM分野のプログラム、リーダーシップ、起業家育成プログラムなど、ハーバード大学内研究所やシリコンバレーの教育家と連携し、世界最先端の子ども向けプログラムを展開しています。

30以上の園・小学校で教育プログラムも提供。
合同会社アライブシードCEO、公立・私立のキャリア教育講師も兼務。

著書『超エリート英語教育~日常会話を目標にしない子ども英会話』ラーニングス

株式会社アライブ
https://alive-co.com/

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