1. トップ
  2. エンタメ
  3. 浜辺美波【Pick up Interview】

浜辺美波【Pick up Interview】

  • 2024.2.23

2023年は数々の作品に出演し、活躍の幅を広げた浜辺美波さん。
2024年最初の出演作品は、意外にも“初”という、本格的ラブストーリーのヒロイン。
「世界でいちばん静かなラブストーリー」に挑んだ背景、そして公開前の今の気持ちをお聞きしました。

演じる役に寄り添うあまり辛い気持ちになったことも

2020年に映画『ミッドナイトスワン』を世に送り出した内田英治氏が、同作品と同じく、原案・脚本・監督を担当した『サイレン トラブ』。この物語で、交通事故で目が不自由になり夢が途絶えそうになった音大生・甚内美夏を演じる浜辺美波さん。

今までに目が不自由な役を演じたことはありませんでした。
でもある日、不自由なところのあるふたりが音楽でつながっていくストーリーに入りこんだ夢を見たんです。
その後にこの映画出演のお話をいただいたので、これは『ご縁だな』と感じました。

目が不自由になった美夏を陰で支えるのは、山田涼介さん演じる、過去のある事件から声を発することを捨てた音楽大学の校務員・沢田 蒼。浜辺さんと山田さんの共演は初だそう。

山田さんはスター性のある方だと感じていたので、陰のある校務員という役柄はイメージできなかったんです。
だからこそ『そんな山田さんを見てみたい』し、私自身も『新しい挑戦ができそうだな』と思ったんです。

劇中では会話を交わすことがなかった浜辺さんと山田さん。では撮影の合間は?

美夏と蒼は言葉ではないもので会話をしていたので、本番以外で会話を充実させてしまったら、あまりよくないのではないかと解釈していました。
山田さんもそう思われていたのかもしれないです。
お互い距離をとって待機していましたし、撮影現場自体も静かに進行していったような印象があります。

「新しい挑戦」をした新感覚のラブストーリー

できあがった作品を自身で観て感じたこともある。

美夏は目が不自由なので、撮影中は相手の顔を見ないで、視線を落としていることが多かったんです。
なので、できあがった作品で山田さんの表情を見て、また苦しくなりました。
『こんな目で美夏を見てくれていたんだ』と。
笑顔の少ない美夏ですが、大学の非常勤講師の北村悠真(野村周平)とピアノの連弾をするシーンだけは本当に楽しそうな笑顔だったのが、自分でも印象的でした。

美夏のファッションやメイクにも、音大生らしさを表現する細かい設定がある。

ワンピース、襟付きのブラウス、小さ目のバッグなど音大生をイメージしたファッションになっています。
美夏は後天的に目が不自由になったので、上品なワンピースを着ているけれど、スニーカーをはいて大きなリュックで通学しています。
この服装のアンバランスさが、美夏の心のアンバランスさを表現している気がしています。
メイクは自分でするのが難しい、ということでほぼノーメイクで髪の毛も伸びかけ。
物語後半は少し変化していくので、注目していただければと思います。

2024年のスタートに公開される、この美しく静かなラブストーリー。多様化するラブストーリーの中でも「不思議な感覚のラブストーリー」と浜辺さん。

監督も出演者もスタッフさんも、みんなが新しい挑戦をした作品なので、ラブストーリーが好きな方はもちろん、映画が大好きという方にも興味を持っていただける作品になっていると思います。
新年が明けて少し落ち着いて、静かな気持ちになって冬を感じたい方にもおすすめです。
自分の心を取りつくろうことができないくらいの状況の中で、美夏と蒼の心がつながっていくのは、ふたりがピュアだからこそ。
そこに美しさを感じていただけると思います。

※本記事はアッププラス2024年1月号より一部抜粋して掲載しています

『サイレントラブ』
【原案・脚本・監督】内田英治
【共同脚本】まなべゆきこ
【音楽】久石 譲
【主題歌】『ナハトムジーク』Mrs.GREEN APPLE(ユニバーサルミュージック EMI Records)
【出演】山田涼介、浜辺美波、野村周平/吉村界人、SWAY、中島 歩、円井わん、辰巳琢郎 /古田新太
2024年1/26より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開
©2024「サイレントラブ」製作委員会
横浜音楽大学の屋上から飛び降りようとした甚内美夏(浜辺美波)を、その場に居合わせた校務員の沢田 蒼(山田涼介)が全力で止めた。彼女はガムランボールを残して、講師に連れられて出ていった。美夏は目が不自由なピアノ科の学生で、蒼は声を発さない用務員。二度と交わることがないはずのふたりは数日後再会する。

浜辺美波
2000年8月29日生まれ、石川県出身。
2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションニュージェネレーション賞を受賞し、翌年女優デビュー。
2017年、映画『君の膵臓をたべたい』で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の賞を受賞。
2023年は映画『シン・仮面ライダー』『ゴジラ-1.0』、NHK連続テレビ小説『らんまん』など数多くの作品に出演。

撮影/神戸健太郎
スタイリング/瀬川結美子
ヘア&メイク/George
衣装協力/KOTONA(kotona@kotona.jp.net )yoaa(https://yoaa-official.com/) NOMG(http://nomg.jp)

元記事で読む
の記事をもっとみる