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ダルビッシュ有が握り方を“逆質問”も…パドレスで評価高める韓国人投手の「変化球」とは?

  • 2024.2.22

サンディエゴ・パドレス新加入の韓国人投手コ・ウソク(25)のピッチングを、チームメイトたちも評価しているようだ。

コ・ウソクは2月21日(日本時間)、米アリゾナ州ピオリアで行われているパドレスのキャンプで2度目のライブBPを行った。

去る18日に行った1度目のライブBPでは、キム・ハソン(28)やマニー・マチャド(31)、フェルナンド・タティス・ジュニア(25)、ザンダー・ボガーツ(31)、ジェイク・クロネンワース(30)など主力を相手にしたコ・ウソク。当時はマチャドに初球のカーブを本塁打にされた場面もあった。

そして今回、2度目のライブBPではマシュー・バッテン(28)、ブライス・ジョンソン(28)、カル・ミッチェル(24)、ネイト・モンドウ(28)、マルコス・カスタノン(24)ら主力ではない打者を相手にした。40人ロースターに入っているバッテンを除き、ほかは招待選手としてキャンプに参加しているメンバーだ。

ダルビッシュに「認められたと言えば…」

コ・ウソクは彼らを相手に計31球を投げた。最初のライブBPは25球だったが、それよりも6球多く投げた。

140km台後半のストレートを中心に、カーブやスライダー、スプリットを投げた。カーブだけでなく、これまでほとんど投げたことのないスプリットも駆使し、スイッチヒッターのジョンソンを空振り三振に仕留めた。

コ・ウソク
(写真提供=OSEN)コ・ウソク

練習後、「前回よりは少しマシになったと思う。球数が多くなり、(最後は)球が少し高くなったが、全体的に良かった」と振り返ったコ・ウソクは、「キャンプ序盤は適応のために努力したが、今はライブBPをしてすぐにオープン戦に突入する。コンディション調整に集中しなければならないという考えだ」と明かした。

この日、コ・ウソクとバッテリーを組んだ捕手カイル・ヒガシオカ(33)は、「ゾーンに対する感覚を探しているように感じたが、球のムーブメントが良かった。今後さらに良くなるだろう」と評価。ストレート以外の球種については「カーブが本当に鋭かった。スライダーはもう少しコーナーに投げることができれば良いと思う」と伝えた。

カリフォルニア州出身で日系4世のヒガシオカは、昨季まで在籍したニューヨーク・ヤンキースで過去に田中将大(35、東北楽天ゴールデンイーグルス)ともバッテリーを組んだことがある。

「同じアジア人投手でも少しずつ違う。田中はスプリット、ダルビッシュ有はスライダーを投げるのが上手い」とし、「メジャーリーグは非常に難しい舞台で、適応が必要だ。地道にワークエシックを経験し、学ぶことが重要だ。コ・ウソクも球威がある。適応さえすれば活躍できるはずだ」と、コ・ウソクへの期待感を述べた。

ヒガシオカがコ・ウソクの変化球で最も印象的だと挙げたカーブは、同僚のダルビッシュ有(37)も実際に見て認めた球種だ。

「最初のライブBPを終えた後、ダルビッシュ選手に自分の投球がどうだったかを聞いてみた。後ろから見ながら“カーブが良い”と言っていた」と、コ・ウソクは裏話を明かす。

ダルビッシュはスライダーやチェンジアップの握り方を教えた一方で、コ・ウソクにカーブの握り方を聞いたという。

コ・ウソクは「カーブが指から離すときに上に浮くと良くないという。カーブが上に浮かず、直線で来る感じがあって良かったと思う。(ダルビッシュに)認められたと言えば認められたが、それを上手く活用して相手打者を抑えることこそ、本当に認められることだ」とし、ダルビッシュの助言を基に実戦でも活躍することを誓った。

ダルビッシュ有
(写真提供=OSEN)ダルビッシュ有

2017年にLGツインズでプロ入りしたコ・ウソクは、キャリア序盤はストレートとスライダーの2球種のみを駆使するスタイルだった。

ただ、2021年からカーブの比率も高め、球種の多角化を図った。150km台のストレートに130km台のパワーカーブを投げ分けるピッチングで活躍を見せたが、MLBでも十分使えるレベルと評価されている。

なお、コ・ウソクのオープン戦デビュー戦は来る2月28のカンザスシティ・ロイヤルズ戦、29日のシカゴ・ホワイトソックス戦のいずれかになると見られている。

オープン戦は23日のロサンゼルス・ドジャース戦からスタートするが、コ・ウソクは最初の5試合をパスする予定だ。

(記事提供=OSEN)

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