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【花粉症とアレルギーの関係】自分が反応する植物と同じ科の食べ物に注意…?

  • 2024.2.22
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花粉症の人は食物アレルギーになりやすい?

花粉症の人は食物アレルギーになりやすい?
花粉症の人は食物アレルギーになりやすい?

花粉症の人は食物アレルギーになりやすいのでしょうか?「ハピコワクリニック五反田」院長の岸本久美子先生が、「花粉症に対する正しい理解と対処法」を解説しました。

岸本先生は、「花粉症持ちの人が“食物アレルギーになりやすい”かというと、厳密にはそういう訳ではありません。花粉症とアレルギーとの関係は、大きく2つに分けて説明できます。花粉症だからといって他のアレルギーを発症するかも…と不安に思わず、正しい理解で症状を見極めることが大切です」と話します。

特定の食べ物で反応する口腔アレルギー症候群

岸本先生「花粉症持ちの人が、特定の果物や野菜などを食べた後に、口や喉などに何らかのアレルギー反応を引き起こすことを「口腔アレルギー」といいます。例えば柑橘系の果物などは、アレルギーのもとになるたんぱく質が、スギやヒノキ属の花粉ととても似ていることから、重篤な症状は出にくいものの、生で食べたときに喉がイガイガしてしまう症例も多いです。このような症状が出たときに、実際に採血してみると口腔アレルギー症候群であることが分かったり、意外と気づかなかった食物アレルギーが明らかになったりすることも。

スギやブタクサ、イネなど花粉症の要因となる花粉はさまざまですが、自分が反応する植物と同じ科の食べ物だと、何らかのアレルギー反応がでやすい傾向にあります。ですが、症状が人によって異なるため、好き嫌いによるものと勘違いしてしまうことも…。無理に食べたり、食べさせるのではなく、気になるときは病院で検査をすることも大切です」

アレルギー体質の人は色んなアレルギーを引き起こしやすいのでしょうか。

岸本先生「そもそも、もともとアレルギー体質の人は、色んなアレルギーのバランスが傾いており、花粉症に限らずさまざまな疾患を引き起こしやすい体質といえます。また、空気中に舞うハウスダストの中には、花粉だけでなくチリや埃をはじめ、生活の中で巻き込んでいる小麦など食物アレルギー反応を起こす可能性のある物質がいろいろ含まれています。そのため、皮膚が荒れていたり、体調が万全でないときにこれらの物質に触れてしまったり、吸い込んでしまうことで、アレルギー反応を起こしてしまうこともあり得ます」

薬は症状別に正しく使い分ける事が大事

薬は症状別に正しく使い分ける事が大事
薬は症状別に正しく使い分ける事が大事

「第一三共ヘルスケア」ブランド推進本部・OTC推進部開発グループの小林雅彦さんは、「症状別に正しく薬を使い分ける」ことの大切だと言います。

小林さん「花粉症は、鼻水・鼻づまり、目のかゆみが代表的な症状です。これらの症状が強く出ることにより、集中力の低下にもつながるといえます。花粉が飛散し始め、症状が重くなる前の軽度な状態から早めにかつ継続して適切な医薬品を使って対策することが、症状を抑えるポイントです。

医薬品の中でも、“花粉症持ち”の人が多く服用している内服薬ですが、症状がつらい場合には、内服薬に加えて鼻や目など局所の症状に効く点鼻薬や点眼薬を併用できるので、活用してみてください。他にも調査内では、体の症状だけでなく『パフォーマンスの低下』を感じたり、会社や学校を休みたいと感じている人も一定数いることが明らかになっています。薬を正しく選んで服用することによって、症状の緩和だけでなく日常のQOL向上にもつながってほしいと思います」

数ある薬の中から症状に合わせて選ぶ方法と注意点はあるのでしょうか。

小林さん「事前に症状の重さやつらいことが想定できている人には、内服薬のほかにステロイド点鼻薬を併用することがおすすめです。

速効性はないものの症状が出始めたらすぐに継続して使うことで症状の悪化を抑えられます。また、花粉飛散のピークで症状がつらく、今すぐ抑えたいという人には、抗アレルギー剤や抗ヒスタミン剤に加えて血管収縮剤を配合した点鼻薬へ一時的に切り替えることもおすすめします。鼻粘膜の腫れを抑え、鼻づまりに速効性があります。

また、点鼻薬と点眼薬の併用も可能なので、目のかゆみがある場合は一緒に点眼薬をお使いになることをおすすめします。一方で、長期連用は副作用を引き起こす可能性があるため、用法用量を守って正しく使用してください。また、点鼻薬同士や点眼薬同士の併用はできないので、必ず症状に合わせて、選んで使い分けることが、対策のカギといえます」

(LASISA編集部)

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