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東出昌大のスキャンダル当時に撮影開始、突撃する週刊誌記者の姿も…「見てほしいとは言えない」ドキュメンタリーへの心境の変化語る

  • 2024.2.22
東出昌大のスキャンダル当時に撮影開始、突撃する週刊誌記者の姿も…「見てほしいとは言えない」ドキュメンタリーへの心境の変化語る
(C)2024 SPACE SHOWER FILMS

アフロ「ボロ雑巾がどうやって自分のケツを拭くのか…」東出への思い語る

北関東の山に籠って狩猟生活を送る俳優の東出昌大。その姿に長期密着した狩猟ドキュメンタリー映画『WILL』の初日舞台挨拶が開催された。当日は東出のほか、MOROHA(アフロ、UK)、そしてエリザベス宮地監督が登壇し、東出のスキャンダル当時に撮影が始まった本作について、どんな思いで向き合ったのか、東出の魅力についてなどのトークを繰り広げた。

チケット完売、舞台挨拶前に行われたサイン会も長蛇の列という大盛況で迎えたこの日。東出は「それまで僕は狩猟をやっていることを外に出さなかったけれど、監督から撮りたいと言っていただいて…。それも僕の真実の一つかなとお受けした作品が今日公開を迎えて、幸せというか不可思議な気持ちがしています」と感無量の様子だった。

そんなMOROHAが作り出す音楽について東出は、「心酔するくらい大好きすぎて一言でMOROHAの魅力を代弁したくないくらい。色々なきっかけと感情を想起させる音楽です」と絶賛。これにアフロは「また鼻の下が伸びるぞ~」と嬉しそうだった。

宮地監督は当初、東出パートとMOROHAのライブパートをバランスよく構成する作品を目指していたというが、「週刊誌の突撃だったり、でっくんが山への移住を決断したり、撮影期間中に想定外のことが起こった」結果、東出の狩猟生活によりフォーカスを当てた作品になったという。

これにアフロは「俺たちの出番が聞いていた話よりも減っていてびっくりした! 全然俺が出てこないじゃん!」と驚き、UKも「作品完成までそんなこと言われなかった」とぶっちゃけた。それでもアフロは「作品の出来がとても良かった。作品が面白くなる方向に舵を切った証拠。それこそ監督の才能」と納得していた。

劇中では突撃した週刊誌記者とカメラマンの姿も映し出される。これにアフロは「いっちゃおうと思わなかったの? 代表して受けてもらおうと思わなかった?」と殴るジェスチャーをしながら東出に質問。東出は大爆笑しながら、「ならない! ならない! それは…ダメだよ」と常識的な結論を口にしていた。

本作のPR活動において「僕はこの映画を見たくないし、見てほしいとも言えない」と公言してきた東出。アフロから「それならばでっくんはどうしてこの作品を劇場公開してもいいという気持ちになったの?」と聞かれると、「映像で人を表現するのはドキュメンタリーでは難しいことで、俳優業においても実生活においても出演するリスクは大きい。でもそういうわずらわしさも含めて人間は複雑だったり、真実は一つではないとか、善悪だけではないと考えるきっかけを僕に今まで与えてくれたのがドキュメンタリー映画という文化だった」とドキュメンタリー映画への愛を語り、「その文化に貢献が出来る作品だというならば、直接的には自分のためにはならないかもしれないけれど、このようなドキュメンタリー映画があってもいいのでは?と思った」と心境を打ち明けた。

これを受けて宮地監督も「でっくんのドキュメンタリーではあるけれど、これは450時間撮影した中の2時間でしかない。その2時間の中に事実も入っているとは思うけれど、それはあくまで僕から見た真実でしかない。この作品をそのまま鵜呑みにするのではなく、見た方に噛み砕いてもらって、それぞれの人生の物語の中で咀嚼してもらえたら」と観客にアピール。UKも「変な先入観を持たず、前情報なしで自由に見てほしい。映画を見終わった時に抱く感情がそれぞれの答えだと思う」と呼び掛けた。

アフロは「客席はでっくんファンの方ばかりだと思うけれど、この会場の外に出たら東出許すまじ!と言っている人も沢山いる。でもそれが世界。それを受け入れる覚悟の出来た男がこれからどう生きていくのか? ボロ雑巾になった東出昌大を間近で見てきた人間として、そのボロ雑巾がどうやって自分のケツを拭くのか? どうやって生きていくのか? これからも友人として傍にいて見届けたい。ここにいる方はでっくんのことをこれからも大好きでいてほしいし、ついでに俺のことも好きになってほしいな!」と笑いを交えてメッセージ。

最後に東出は「現在の人間社会で生きていくには心がキツいという人がこの世界には存在すると思います。世界は動物の生き死になど残酷なもので溢れているのに、安心安全で便利な世界を求め過ぎたがゆえに、人が呼吸しにくくなったりしている。そうやって心をすり減らして生きていく生涯もキツイだろうと僕は思います。この映画は残酷さに溢れた作品になったけれど、この毒薬であり劇薬が誰かの心を救うことを願っています」と期待を込めて締めくくった。

『WILL』は現在公開中。

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