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「“甲府の分も頑張るぞ”と…」江坂任が明かす蔚山の“甲府ゴール裏挨拶”「温かく迎えていただいた」

  • 2024.2.22

蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の元日本代表MF江坂任(31)が、ヴァンフォーレ甲府との“国立日韓戦”を振り返った。

江坂は2月21日、国立競技場で行われた甲府とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第2戦で先発フル出場。チームの2-1の勝利に貢献した。第1戦を3-0で制していた蔚山は2戦合計スコア5-1とし、準々決勝進出を果たした。

第1戦では後半から途中出場も、今回は先発起用となった江坂。MFイ・ドンギョン(26)、MFコ・スンボム(29)と組んだ中盤でトップ下での出場が予想されたが、実際にはボランチの位置でゲームメイクに徹した。

2戦合計5-1も「本当に難しい試合だった」

「ボランチも一つのポジションとして、昨季の終盤は何試合か(ボランチで)出ていました」と不慣れさはなかったという江坂。甲府が前線からプレスを仕掛けてきたことに対しては、「アーダーム・マルティンもいたので、上手くロングボールを使いながら、セカンドボールも狙っていました」と攻略法を明かした。

実際、前半11分には自陣深くでボールを奪取した蔚山DFが前線にロングボールを放ると、アーダームの落としを江坂が胸トラップ。そこから右サイドに走り込んだイ・ドンギョンへ浮き球パスで展開すると、最後はFWキム・ジヒョン(27)の先制ゴールが生まれた。自身のパスを起点にカウンターに繋げたこの場面も、江坂曰く「チームとしてイメージ通りだった」という。

蔚山現代
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)蔚山現代の先発メンバー。前列左端が江坂

また、J2リーグ所属ながら2022年年度天皇杯王者として、ACLベスト16まで勝ち上がった甲府との対戦を振り返り、「首位でグループを突破していましたし、日本のレベルが上がっているなと感じます。第1戦も一番最初にピンチになったのは自分たちの方で、あそこで失点していたらわからなくなっていたのかなと。最後は完勝でしたが、本当に難しい試合ではありました」と語った。

試合後には蔚山が甲府ゴール裏、甲府が蔚山ゴール裏とお互いのファン・サポーターに挨拶する場面もあった。

「温かく迎えていただいたこともありますし、“甲府の分も頑張るぞ”という部分もあったのかなと思います」と江坂。

「多くのサポーターが来てくれていましたし、最後自分がスタジアムから出るときも大きな拍手をもらって、本当にありがたい気持ちになりました」と、国立の雰囲気を作り上げたサッカーファンたちへの感謝を伝えていた。

ちなみに、江坂はインタビューを終えてFWピーター・ウタカ(40)とユニホーム交換。ともに笑顔で記念撮影をした後、仲間の待つバスに乗り込んだ。

(取材・文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)

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