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ようこそ、パリのキッチンへ#4【シェフCandiceと建築家Justinがつくりあげた、温かみのある北欧風オープンキッチン】

  • 2024.2.22

キッチンは、どんな人にとっても生活に欠かせない大切な場所。誰かをおもてなししたり、夜中にちょっとお腹を満たしたり...。何気ないおしゃべりが生まれることもある。それは海の向こうの国、フランス・パリでも同じはず。

今回は今年からパリに移住したデザイナーの水谷優里さんに、パリジャン・パリジェンヌのリアルな最新のキッチン事情を4つのこだわりと共に紹介してもらった。

今回のゲスト...Candice

パリのレストランではLe Perchoir Ménilmontant/Restaurant Pages/Restaurant Gaya、オーストラリアではAria Restaurantのシェフとして経験を積む。現在は、フランス地方にて数年後にオープン予定のオーベルジュ(宿泊施設を備えたレストラン)を準備中。
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シェフと建築家のカップルがつくりあげる、温かみのあるオープンキッチン

シェフのCandiceと建築家であるパートナーJustinは、約1年半前にアパートの最上階の一部屋を購入し、全ての内装を自分たち好みにリノベーションしたそう。購入当時は、キッチンが部屋の一番奥の洗面所のスペースに位置していたが、2人にとって1番重要な存在であるキッチンは、リノベーションで部屋の中心に配置するよう手を加えた。デザインは、Justinが運営するLieu Architectureが担当。今では、2人にとってコミュニケーションが生まれる場でありながら、互いに一人でも心を落ち着かせることのできる大切な場所に。

そんな開放的で風通しの良いキッチンをデザインするにあたり、こだわったポイントは4つ。

会話の弾むオープンキッチンでゲストをお出迎え

白を基調としたシンプルなアパートの中で、キッチンスペースは温もりのある空間を演出するために深みのあるブラウンのウッドをチョイス。ミッドセンチュリー、70年代、北欧スタイル、日本のミニマリズムからインスピレーションを受けたそう。普段から友達や家族を招いて頻繁にホームパーティーを開催するので、そんな時はオープンキッチンがぴったり。ゲストとの会話を楽しみながら、心置きなく料理もできるところがお気に入り。

調理器具や食器は、”隠す”収納を。

自分たちのお気に入りのキッチンが完成したことで、今まで以上にゲストにおもてなし料理を振る舞う機会が増えたが、そんな時重要なのはキッチン道具の収納場所。様々な調理器具も、キッチンを囲むように広い収納スペースを確保することで、見た目もスマートに。

食器は手に馴染むビンテージで統一

食器類はビンテージで統一し、色や種類のバラバラ感が出ないように、シルバーとテラコッタの物を集めている。最近手に入れたお気に入りは、ゆで卵置きとアイスクリーム用の器。ビンテージでもどこかモダンな雰囲気が、食卓に新たな風を吹き込んでくれる。これらはリサイクルサイトで探したり、身近な人からのおさがりだったりと仕入れ先もさまざま。パリジェンヌらしく、古き良きものを探し求め、日々目を光らせているんだとか。

尊敬するシェフのレシピ本を大切にコレクションする

BIG MAMAグループをはじめとする好きなレストランやシェフが出版したレシピ本を集めてきたというCandice。巨匠たちの本に混じって大切にしているのは、学生時代から手書きで作りあげてきたという自分のレシピ本。 これまでの生活の中で見つけた、いち押しのレシピを書き留めており自身のオーベルジュをオープンする際に出版も夢見ているんだそう。

ディスプレイにもなる美しい料理本たち
Candiceが手書きでつくったレシピ本

Allege.デザイナー/IRIS,JASMINE VINTAGEオーナー
2021年秋冬より〈Allege.〉のレディースデザイナーを務める。
2023年6月よりパリへ短期移住し、日本のブランドアーカイブをヨーロッパに向けて販売する「IRIS」を始動。

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Photo,text_Yuri Mizutani Edit_Wakaba Nakazato

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