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大人が意外と間違える「8+56×7=?」

  • 2024.3.29
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どのようなスマホでもたいてい電卓機能があるので、ちょっとした計算でも電卓を使ってしまいがちです。

しかし、電卓ばかり使っていると、いざ自分自身で計算しなければいけない場面で、どのように計算すればいいのか分からなくなってしまいます。

今回は計算問題に挑戦し、暗算力を鍛えましょう!

問題

次の計算を暗算でしなさい。
8+56×7

制限時間は5秒。暗算だけで計算することができるでしょうか。

計算の順序に注意しましょう。

解説

今回の問題の答えは「400」です。

途中の計算式は次のようになります。

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まず計算上で注意するのは、どの順で計算をするかということです。

通常、次の順序で計算しなければいけません。

(1)カッコ内の計算
(2)掛け算・割り算の計算
(3)足し算・引き算の計算

つまり、今回の問題では掛け算「56×7」をはじめに計算します。

計算の順序が分かっていても「56×7」を暗算で計算することに苦戦した方もいるかもしれません。

「2桁×1桁」の掛け算であれば、ちょっとしたコツを知っているだけで誰でも暗算で計算ができるようになります。

今回は次の手順で計算していきましょう。

・十の位を掛け算
・一の位を掛け算
・これらを足し合わせる

「56×7」の場合は、まず5×7=35の計算をします。これは十の位の掛け算なので、計算結果は10倍しておきます。つまり350ということになりますね。

次に6×7=42です。

これらを足し合わせると56×7の答えとなります。

350+42=392なので、56×7=392です。

「暗算のコツ」として紹介していますが、やっている計算は「筆算の計算」と全く同じです。筆算のときは、一の位から計算することが多いですが、十の位から計算することで、数の変化が分かりやすくなるのではないでしょうか。

さて、掛け算部分の計算が終わり、元の計算は「8+392」となりました。

この計算は簡単にできそうですね。

8+392=400となり、今回の問題の答えは「400」です。

また、因数分解の考え方を利用すると、さらに簡単に計算が可能です。

8+56×7
=8+8×7×7
=8+8×49
=8×(1+49)
=8×50
=400

これは「56×7」を「8×7×7」に一度分解し、「8×」という部分を共通因数として取り出しています。

式変形さえできれば、計算自体はこちらの方が簡単ですね!

まとめ

小学校の九九では「1桁×1桁」までしか学習しませんが、「2桁×1桁」の計算が暗算でできるようになると、計算スピードが格段に上がるはずです。

そんなに難しい理論などは必要ないので、何度か練習すれば誰でも身につけることができるはずです。

ぜひ計算練習をしてみてください。

 

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」