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大人がよく間違える「(8-6÷2+7)÷4×3=?」

  • 2024.3.16
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ひとつひとつの計算法則はわかっているつもりでも、それが組み合わせて出題されると意外と間違えてしまうということがあります。

ここでは、四則演算の規則を再確認し、正しく計算できるかどうかに挑戦してみましょう!

問題

次の計算をしなさい。
(8-6÷2+7)÷4×3

足し算、引き算、掛け算、割り算がすべて入った計算です。

間違えやすい点がいくつかあるので注意しましょう。ポイントは計算の順序です。

解説

今回の問題の答えは「9」です。

また、正しい計算は以下のようになります。

(8-6÷2+7)÷4×3
=(8-3+7)÷4×3
=(5+7)÷4×3
=12÷4×3
=3×3
=9

計算の順序は、小学校で学習した通りのため、多くの方が理解しているのではないでしょうか。

この計算の順序を知っているにもかかわらず、どこで間違ってしまうのかをみていきましょう。

 計算の順序
(1)カッコの中を計算
(2)掛け算・割り算を計算
(3)足し算・引き算を計算

「(8-6÷2+7)÷4×3」の始めに計算するのはカッコの中からです。


間違いやすいポイント
➡カッコから計算ということに気が取られて、「8-6」から計算をしてはいけません。

カッコの中にも引き算・割り算・足し算があるので、割り算を先に計算ですね。

(8-6÷2+7)÷4×3
=(8-3+7)÷4×3

カッコ内の「6÷2」を計算しました。

次の計算はカッコ内の「8-3+7」を左から順に計算しなければいけません。

(8-3+7)÷4×3
=(5+7)÷4×3
=12÷4×3

ここまでで、カッコ内の計算を終えることができました。残りは掛け算・割り算です。

こちらもよくある間違いは、後ろの「4×3」の計算からしてしまうことです。

「12÷4×3」も先ほどと同じく、左から順に計算するのが正しい順序となります。

12÷4×3
=3×3
=9

計算の順序として「掛け算・割り算が優先」ということは多くの人が意識して計算をするのですが、意外と忘れがちなのは以下の事実です。

「足し算・引き算が混ざった計算」「掛け算・割り算が混ざった計算」は、左から順に計算しなければいけない。

何か工夫をして簡単に計算できないか、計算の順序を入れ替えられないかと考えることは大切なことですが、計算結果が間違ったものにならないように注意をしましょう!

まとめ

小学校で習う計算なら簡単にできるだろうと思っていても、計算式が長くなると意外と間違えてしまうものです。

特に、普段電卓を使ってしまう方は、忘れていた計算法則もあるのではないでしょうか。

忘れていた方はこの機会にぜひ学び直しをしてみましょう!

 

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。


文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」