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「各位」は誰に対して使うもの?目上の人にも使える?正しい使い方や言い換え表現、教えます!

  • 2024.4.9
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出典:PIXTA

ビジネスメールでよく目にする「各位」という言葉。大勢の人に対して使う敬称で、社内外問わず、目上の人にも使える便利な言葉ですが、実際に使うとなると「この場合は使っていいのだろうか」と悩んでしまう時もありますよね。

今回は、意外と知られていない「各位」の意味や正しい使い方についてご紹介。なんとなく使っていたという方はもちろんですが、そうでない方も今一度確認をして、しっかりと意味を理解して使ってみてくださいね。

そもそも「各位」の意味や使い分けるポイントって?

「各位」とは、複数の相手に対して敬意や尊敬の念を込めて用いられる敬称。いわゆる「皆様」という意味の言葉であり、各は「多くの人」、位は「地位」の意味があります。そのため「各位」と「皆様」は、どちらの表現を使っても問題ありませんが、「皆様」は口語的表現であり「各位」と表現をする方が丁寧な印象を与えられますよ。

使い方としては、部署内で完結するときは「皆様」、社内全体に伝えるときは「各位」など、場面によって使い分けるのがおすすめ。使い方に迷った場合には、丁寧な表現である「各位」を使うようにしましょう。

各位を使う時のポイントは、3つ

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出典:PIXTA

それでは各位を使う際の正しい使い方を確認していきましょう。ポイントは3つ。

  1. 社内・社外問わず使える言葉
    各位は、社外に向けて使われることが一般的ですが、社内と社外のどちらでも使えます。社内に送る場合には「担当者各位」、社外に送る場合には「関係者各位」といった表現になります。

  2. 目上の人に使っても問題ない
    各位は、もともと敬意を表現する言葉なので、自分より目上の人に対しても使えます。各位だけでは「印象が悪くならないか」と心配になる場合には、「○○部長 各位」のように記載するといいでしょう。

  3. 複数人以上に対して使うこと
    各位の表現は、基本的に複数人以上に向けて使います。2人の場合には「〇〇様 △△様」などと記載するほうが丁寧な印象に。そのため、社内や社外の多くの人に向けて伝えたいときに使うことをおすすめします。

間違いやすいポイントと注意点

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出典:PIXTA

言葉の正確な意味を理解すると正しい使い方ができるようになり、より円滑に仕事を進めることができます。各位は社内や社外を問わず、目上の人にも使用できる便利な言葉ですが、注意点もいくつかあるため、最後に間違いやすいポイントもチェックしておきましょう。

  1. 組織・団体に使うのはNG!
    組織や団体に向けて送るときには使用できないため、この場合は「御中」を使いましょう。

  2. 個人宛に使うのはNG!
    「皆様」という意味があるため、個人宛に使うことはできません。個人宛で送るときは「様」「殿」を使いましょう。また注意点としては、「殿」は目上の人から目下の人に対して使われる場合があるため、社外に向けて使う場合は気をつけましょう。

  3. 「関係者各位殿」「各位様」など、二重敬語はNG!
    「関係者各位殿」は「各位」+「殿」の敬語表現が重複しています。「各位様」についても「各位」+「様」と二重敬語にあたるため注意しましょう。ただし、「お客様各位」という表現も厳密には二重敬語ですが、こちらは一般的に定着している表現となり使用が可能です。

 

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ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。