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「追ってご連絡します」はどれくらい時間をあけてもいい?正しい使い方を教えます!

  • 2024.4.5
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出典:PIXTA

ビジネスシーンでよく使われる「後から連絡する」ことを伝えるフレーズ「追ってご連絡します」という言葉。正しい意味や使い方をあまり知らずに、なんとなくで使用しているという方も多いのではないでしょうか?実は、物事の緊急性によっては異なる表現を用いた方が適切な場合もある言葉なんです。

今回は秘書として働いていた筆者が、「追ってご連絡します」の意味や使い方、言い換え表現などをご紹介。正しい使い方を覚えて円滑に仕事を進めていきましょう。

「追ってご連絡します」の意味は?

「追ってご連絡します」の意味は、「近いうちに連絡します」「後日、連絡します」。ビジネスシーンで使用されることが多いですが、その場では決定できないことや、後日にならないと分からない場合に使用します。

「追ってご連絡」の後には、「します」「いたします」「差し上げます」などをつけて使用されることが多いので覚えておくといいですよ。また「折り返しご連絡します」と混合し「追って」を「折って」と書いてしまう人がいますが、「追って」が正解となるため、ここも注意しましょう。

具体的にどれくらいの時間を指すの?

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出典:PIXTA

「追ってご連絡します」の「追って」には、厳密に「いつ頃までに連絡しなければいけない」などの期間が定められている訳ではありません。一般的には「3日程」が「追って」に該当すると言われています。

しかし、相手にいつ返事がもらえるのか分からず不安にさせてしまうのはよくありませんよね。認識の食い違いを起こさないためにも、具体的に日にちを明記することをおすすめします。また、目安が分からない場合には「上司の許可が取れ次第」「担当者と連絡がつき次第」など一言添えると、とても親切です。

「追って」を言い換えるなら、この3つ

「追って」の他の言い回しについても見ておきましょう。筆者が秘書として働いていた当時、よく使っていたのは以下の3つです。

  1. 「折り返し」
    スピーディーに対応する場合に使用できる言葉。ビジネスシーンなどでよく使われる「折り返しお電話します」のように、「時間的な間隔をあけずに可能な限り早めに対応する」という意味があります。

  2. 「後ほど」
    「近いうちに」「そう遠くないうちに」という意味があります。「追って」より「後ほど」の方が、早めに追加連絡ができるような意味合いを持つため、相手によっては当日中の返答を期待する場合もありますので、注意して使いましょう。

  3. 「後日」
    その日には決定できないので、翌日以降に連絡するという意味で使います。ただし「追ってご連絡します」の場合は、その日にも連絡するという意味も含まれているので、その日に連絡することができる可能性がある場合は「追ってご連絡します」を使用した方が無難です。

状況を判断して、上手に使いこなそう

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出典:PIXTA

「追ってご連絡します」はさまざまなシーンで使用できるとても便利な言葉ですが、相手はあなたからの返答を待つことになります。「追ってご連絡します」を使用する場合には、状況をよく判断することが大切なポイント。最後に使い方と例文を紹介します。

【例文】

  1. 質問いただいた内容につきましては、追ってご連絡いたしますので、それまでお待ちいただけますか。
  2. お問い合わせをいただきまして、誠にありがとうございます。この件につきましては、担当者より追ってご連絡いたします。
  3. 本日は面接にお越しいただき、ありがとうございました。面接の結果につきましては、追ってご連絡いたします

    「追ってご連絡します」は、一旦答えを保留にして、後から連絡する時に使用する言葉。物事の重要性によっては使用を避けた方がいい場面もあるので、用いる際には今一度確認をしてから使ってみてくださいね。

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です
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※シーンなどによってマナーが異なる場合があります



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。