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実は間違い!「ありますでしょうか」の正しい使い方と言い換え表現、教えます! 

  • 2024.4.10

お客様や目上の人に対して、何かがあるかどうかを尋ねる時によく使われている「ありますでしょうか」という表現。誰もが一度は聞いたり、使ったことがあるのではないでしょうか?しかし、実はこれは間違った使い方なんです!

今回は元秘書として働いていた筆者が、「ありますでしょうか」がなぜ間違った表現なのか、その理由と正しい言い換え表現などをご紹介。知らずしらずのうちに相手に悪い印象を持たれてしまう可能性もあリますので、ぜひこの機会に確認し、正しい使い方を身につけましょう。

「ありますでしょうか」は、なぜ間違った表現なの?

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出典:PIXTA

「ありますでしょうか」という表現は、実は二重敬語にあたり、間違った敬語表現。「ある」の丁寧な表現である「あります」と、「だろうか」の丁寧な表現である「でしょうか」が重なっているため、二重敬語だと判断されるのですね。日ごろからよく使われているフレーズであるため、正しい表現だと認識しがちですが、間違った表現なので使う際には注意しましょう。

よくある間違った使い方だと、上司やお客様にアポイントをとる時などに使われる「お時間ありますでしょうか」という表現があります。これも二重敬語なので、以下のような表現に直して使ってくださいね。

  1. 「お時間ありますでしょうか」→「お時間はございますか?」
  2. 「お手元にありますでしょうか」→「お手元にございますか?」

正しい言い換え表現は?

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出典:PIXTA

「ありますでしょうか」の正しい言い換え表現について、シーン別に3つ紹介します。

  1. 迷った時は「ございますか」
    迷ったら「ございますか」を使用するのがおすすめ。どんなシーンでも違和感なく使える言葉ですので、覚えておきましょう。

  2. 職場の同僚などに対しては「ありますか」
    職場や同僚など、そこまでかしこまる必要のない相手であれば「ありますか」が適切です。フランクながらも丁寧な表現として使えます。

  3. 丁寧な表現にしたい場合は「おありですか」
    丁寧かつ相手に好印象を与えたい場合には「おありですか」を使うとよいでしょう。初対面の相手やよりかしこまったシーンに最適な表現です。

きれいな言葉を使える人を目指そう

丁寧な表現を重ねて使うことは一見問題ないように思うかもしれません。でも中には過剰な敬語は失礼だと感じる人もいるため、普段使っている言葉が二重敬語にあたらないか、一度確認してみるといいでしょう。きれいな言葉を使って、気持ちのよい会話を心がけてみてくださいね。

 

※記事内の情報は記事執筆時点の情報です
※記事内の画像はイメージです
※シーンなどによってマナーが異なる場合があります



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ @reikonohmi
大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行っている。