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【バンコクでかわいい日用品探し】 エッセイスト柳沢小実さんのタイ旅行記 第10話

  • 2024.2.21

リンネルの創刊から誌面を一緒に盛り上げてくれている、エッセイストの柳沢小実さん。旅行がライフワークで、旅に関する著書も多い小実さんが、今とっても夢中になっているのがタイ。昨夏、3週間の滞在を経て新たに見つけたタイの魅力を、発信してくれます。

【柳沢小実さん】
エッセイスト。リンネルの創刊当時より、インテリア、丁寧な暮らし方、旅について、多数取材。暮らしや旅についての著書は30冊以上。最新刊『わたしのごほうび時間 大人のゆったり旅』(大和書房)が発売中。

「久しぶりに訪れたバンコクは、すっかりスタイリッシュな街に変貌していて、まるで違う街に来たみたい。2022年から2023年にかけての3回の渡航で計60日ゆっくり滞在して、暮らしながら食べて歩いて遊んだ、おしゃれで居心地のいいタイの旅行記をお届けします」

旅先のお買いものは、 “今すぐ毎日使いたいもの”が基準

キッチンに旅のかけらをちりばめて。オープンラックに置いているのはほとんどが旅先で出合ったものです。

長い時間をかけて暮らしを整えて、必要な日用品もほぼ揃いました。だから今は洋服や消耗品以外のものは、そうしょっちゅうは買い足していません。
そんな私ですが、旅では本来の“買いもの好き″に戻ります。自分らしくて馴染みのあるものの枠から外れていても、好奇心をもって手に入れることができるから、旅先の買いものはことさらに楽しい。キッチン用品やうつわ、服、バッグ、雑貨まで、“お土産”ではなく“今すぐ毎日使いたいもの”という基準で選んでいます。

ソファまわりもほとんどが旅先から連れ帰ったもの。

よく「旅先での買いものは失敗しませんか?」と聞かれますが、浮足立ちつつその一方でかなり冷静にジャッジしています。失敗しない最大のコツは、ひとつ少なく買うこと。迷ったらどちらもではなく、そこであえてどちらかひとつに絞る。そして、素材感や色の彩度にある程度の基準を設ければ、テイストが違ってもそれなりにまとまります。

バンコクで出合ったかわいい日用品

「バンコク芸術文化センター(BACC)」

バンコクはおしゃれなお店が多く、日用品探しも心が躍ります。どこか一か所だけ行くならば、サイアムの「バンコク芸術文化センター(BACC)」へ。ここはアートスペースや図書館のほかに、エスニック系やデザイン系のショップが入っていて、センスのいいものが見つかります。ちなみに、BACC1階のカフェと2階のヌードルのお店も行きつけです。

あとはとにかく歩き回って、足で探すべし。おしゃれさとはかけ離れたお店でキュンとくるものを掘り出すのも、旅の醍醐味。自分の目で見て判断して、もの選びのスキルを磨いています。

無印良品のタイ限定刺繍

お友達がくれたタオル。大事にしすぎていたけど、そろそろ使います

タイ無印良品の刺繍サービスはすべての人にすすめたい。バンコクに住む友達がタオルをプレゼントしてくれて、タイ限定モチーフやタイ文字を刺繍できると知りました。トムヤムクンやマンゴスチン、好きなドラマの登場人物の名前をハンカチに入れて自分へのお土産に。店舗や混み具合によって仕上がりまでの期間が異なるので、渡航後早めに行くのがベター。

私がオーダーしたハンカチはこれ。タイ限定モチーフは、ドリアンや象、猿、トゥクトゥクなどがありました。次はトートバッグに好きなドラマのタイトルをタイ文字で刺繍して、推し活バッグにしたい。

制服柄のボトルカバー

タイの高校生の制服は、男の子が半ズボンでとてもキュート。その制服をモチーフにしたボトルカバーをまとめ買いしました。タイの歴史や文化を学べる「サイアム博物館(Museum of Siam)」併設のショップにて購入。ボトルカバーは、交換レンズのカバーとしても使えそうです。

\ サイアム博物館のお庭もgood /

「サイアム博物館(Museum of Siam)」のお庭も居心地がよくて好きな場所。暑い日に木陰で飲むすいかジュースは最高です。

フェアトレードのオーナメント

雑貨好きな友人にも、とても喜んでもらえました。

現地に住む日本人の間で話題になっていたフェアトレードのクリスマスオーナメント。手工芸品は、選択肢があるならばフェアトレードの製品を選ぶようにしています。せっかくなので、タイらしいモチーフをチョイス。一年中飾りたくて、家にあったヒンメリにオーナメントをつけてモビールにアレンジ。
こちらは、BTSのPhrom Phong駅近くの「Fatima Handicrafts Shop」で購入しました。

ヒンメリ+オーナメント=モビール。部屋のかたすみでふわふわ揺れて。クリスマス以外の時期も楽しめます。

ファニーな動物たち

動物モチーフは、甘さ控えめか、ほのぼの系に弱いです。
花瓶はなかなか気に入ったものが見つからないから、たとえ持ち帰るのが大変でも、出合ってしまったら買うしかない。もう収納場所がないので、オブジェ的に置いておけるデザインのものを、棚の上に出しっぱなしにしています。

「Quail Ceramics」大集合。花瓶以外のクリーマーやエッグスタンドなどはすべてオブジェになっていますが、かわいいからよし。

チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットで、なぜかイギリスの「Quail Ceramics」の花瓶を発見。クリーマーやエッグスタンド、小さな花瓶と、行くたびに少しずつ買い足していて、さらに大きなキツネの花瓶も仲間入りしました。

割れものは箱などに入れてもらえる場合もありますが、梱包が十分でない場合もあるので、緩衝材は必ず持参。ぐるぐる巻きにして、スーツケースに入れて持ち帰っています。

鼻の下が長いところがかわいいの。

そして、もうひとつはぽやーんとした表情がなんとも愛らしい陶器の犬。古いお店の片隅で、手を真っ黒にして掘り出しました。ちいさくてかわいいもの好きな人たちに差し上げたくて、とうとう前回でお店にある分をすべて掘りつくしてしまったので、次は手に入らないかも……と怯えています。なにげに、バンコクは雑貨天国だと思う。

\ 割れものの梱包はこれで! /

割れもの用の梱包材は緩衝材とマスキングテープを持参して、現地の100円ショップ的なお店でタイ文字入りのガムテープも買い足しました。ミニストレッチフィルムは、複数の割れものを固定するのに役立ちます。まず新聞紙や緩衝材で包んで、上からストレッチフィルムでぐるぐる巻きに。余ったらスーツケースに巻けば、傷防止になります。

取材協力:タイ国政府観光庁、Yoko Sakamoto
text : Konomi Yanagisawa

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