1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 新生活で注意!元警察官が明かす“隣人トラブル”3つの事例 トラブルを重症化させないポイントとは

新生活で注意!元警察官が明かす“隣人トラブル”3つの事例 トラブルを重症化させないポイントとは

  • 2024.2.24

3人に1人が回答「近隣トラブルで身の危険感じた」

実は身近な隣人トラブル
実は身近な隣人トラブル

進学、就職など、新生活シーズンが到来しました。わくわくする一方、新しい生活になじめるか不安な気持ちもあるのではないでしょうか。引っ越しの際に気になる隣人トラブルは、事前に想定して防ぐことが難しいものでしょう。トラブルを重症化させないポイントはあるのでしょうか。

元警察官による近隣トラブル解決支援サービスを展開する「ヴァンガードスミス」が、「近隣トラブルは思いがけず大きな事件に発展することも少なくない」とし、調査を行いました。

調査は、2023年7月、一都二府六県(東京・大阪・京都・神奈川・埼玉・千葉・兵庫・広島・福岡)の20~69歳の男女500人を対象に、インターネット上で行われました。

調査の結果によると、約3人に1人(29.6%)が近隣トラブルにより身の危険を感じたことがあると回答しました。

実際にどんな事例があるのでしょうか。

「ヴァンガードスミス」は、近隣トラブル相談窓口で実際にあった近隣トラブル3ケースを紹介しました。

ケース1:「死ね」「殺す」などの暴言が聞こえる

事例パート1:深夜に怒号・暴言が聞こえる…恐怖の隣人
事例パート1:深夜に怒号・暴言が聞こえる…恐怖の隣人

「深夜帯に、隣室から男性の怒号が聞こえてくるとの相談。

相談者が撮影した動画から『なんでだよ』『もー死ね』『殺す』などの怒号と、何か物を叩くような音が確認でき、自分に言われているわけではないと思うが、隣人がどんな人かも分からず暴言の対象にも確信が持てないため怖いとのことでした。

当窓口より隣人に聴取を行った結果、ヘッドホンを付けながらゲームをしていたため心当たりがあるとのこと。自分の言動が他人に恐怖を与えていたことを謝罪した。その後、再相談はなくトラブルは収束しました」

ケース2:隣人から届いた1通のラブレター

事例パート2:女性に届いた1通の手紙…ストーカー隣人
事例パート2:女性に届いた1通の手紙…ストーカー隣人

「マンションに住む女性宅のポストに投函されていた、ある1通の手紙にまつわる相談。

手紙には『仲良くなりたいので連絡先を交換したい』との内容が書かれていました。差出人は全く面識のない隣人であり、人となりもわからないため、無下にしてトラブルになるのも怖いと感じた女性は『ごめんなさい』と書いた手紙を隣人のポストに投函し、返答しました。

さらにその後、隣人から『SNSのアカウントでもいいので教えてください』と書かれた手紙が再び投函されており、女性は断っても続く恐怖に対してどう対応するべきか悩み、当窓口への相談を決意したのでした。

当窓口より隣人に聴取を行ったところ、悪気がなかったとのことで「もうしません」との回答がありました。被害者の女性にもまた不安なことがあれば当窓口への相談や警察通報を推奨し、トラブルは収束しました」

ケース3:ゴミ捨て違反の犯人にされたわたし

事例パート3:お前が犯人だ!…行き過ぎたクレーマー隣人?
事例パート3:お前が犯人だ!…行き過ぎたクレーマー隣人?

「マンションで指定されていないゴミ袋の使用や、分別されていないゴミの散乱が2~3週間ほど続いているとの相談。

相談者の隣人は違反ゴミの犯人を【相談者】であると決めつけ、ゴミの内容物についての文句を書いた大量の張り紙を相談者の部屋扉に掲示したり、文句を書き連ねた手紙をポストに入れてくるなどしていました。

相談者はゴミの分別ルールを守っており、さらに張り紙を貼られる2週間ほど前から帰省して不在にしていたため、ゴミ出し自体行っていません。プライベートが監視されているような内容が気持ち悪く、身の危険を感じて当窓口に相談したことで明らかになりました。

当窓口より隣人に聴取を行ったところ、隣人は思い違いにより過剰な迷惑行為を行っていたことを認め謝罪。ゴミの分別に関しては再度管理会社より案内を行い、ゴミに関するトラブルは収束しました」

◆ ◆ ◆

八戸工業大学名誉教授の橋本典久氏の研究では、「相手から非難や叱責を受けている場面に対して、その場面の人物がどのような回答を行うか」という臨床診断によると、約6人に1人が「反発型反応」を示したということが発表されているそうです。

この「反発型反応」とは、苦情を言ってきた相手に対して食って掛かってきたり、きつい言葉を返すなど攻撃的な反応をすること。自分で対処しようと思っても、直接相手へコンタクトを取ることは大きなトラブルや事件へと発展するリスクになることも考えられるそうです。

「ヴァンガードスミス」は、「相手に直接コンタクトを取るのではなく“第三者を介して対応する”ことがトラブルを更に重症化させないために最も重要なポイント」とアドバイスしています。

近隣トラブルで取り返しのつかない事件に発展したニュースを目にした人も多いでしょう。トラブルに発展する前であっても、自分だけで解決しようとはせず、まずは第三者に相談しましょう。

(LASISA編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる