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ダルビッシュや菊池の元同僚 韓国人メジャー投手(36)、“KBO史上最高額”で12年ぶり母国復帰確実

  • 2024.2.20
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史上最高額は確実。あとは選手本人の決断を待つのみだ。メジャーリーグで長年活躍した韓国人投手リュ・ヒョンジン(36)の“母国復帰説”のことだ。

リュ・ヒョンジンの古巣ハンファ・イーグルスの関係者は2月19日、「我々が条件を提示したのは事実だ。まだ合意も確定もしていない。我々以外にメジャーリーグ内でオファーもあるという。もし帰ってくるとなれば手厚くもてなす予定だ。結局、契約ということにならなければならないのではないか」と述べた。

続けて、「リュ・ヒョンジンの決心を待っている。リュ・ヒョンジンが心を決めてこそ、我々も次の段階に進むことができる」とし、「引っ越しのニュースも聞いた。それは球団とは関係のない部分だ。別の理由で荷物を送った可能性もあるだろう。復帰が確定のように出ているが、まだ決まったことはない」と付け加えた。

事情に詳しい球界関係者によると、「ハンファはKBOリーグ史上最高額を準備した。170~180億ウォン(日本円=約17~18億円)になるとみられる。親企業の裁可だけが残っている状況だ」という。

12年ぶり母国復帰は確実?

リュ・ヒョンジンはトロント・ブルージェイズでの2023年シーズンを終えた後、2度目のFA(フリーエージェント)資格を得た。

最初のFAは4年8000万ドル(約120億1742万円)の“ジャックポット”となった。2019年12月、当時の基準でブルージェイズ史上最高額の投手となった。

リュ・ヒョンジン
(写真提供=USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)リュ・ヒョンジン

ただ、今回のFAは状況が異なる。

ひとまず、現地では良い評価を得ている。これまで多くの実績を残してきたからだ。先発陣も相次いで年間1000万ドル(約15億37万円)以上の契約を獲得しており、すぐにでも契約が出ると見られていた。

だが、いざリュ・ヒョンジンを見る球団の視線は違った。

まず引っかかるのは“36歳”という年齢だ。2022年にトミー・ジョン手術を受けた経歴もある。昨季は12試合(67回)を投げて3勝3敗、防御率3.46を記録した。

最近ではサンディエゴ・パドレスと接触したというニュースも出たが、契約には至らなかった。パドレス側が安値でオファーをしたという。「スコット・ボラスがディスカウントを受け入れるはずがない」というのが周囲の見方だ。

そんななか、ハンファは継続的にリュ・ヒョンジンの復帰を望んできた。リュ・ヒョンジン自身も「力が残っているときに戻って来る」と何度も公言した。ついにその時期が来たようだ。

現在、MLBのFA市場は時がゆっくりと流れている。希望する水準の契約を受けられず、最終的にハンファ復帰を決断するということもできる。

トロント韓人会の関係者によると、リュ・ヒョンジンは2023年シーズン終了後にトロントで居住していた家を引き払った状態だという。

仮に母国復帰となれば12年ぶりの帰還に。さらには、キム・グァンヒョン(35、SSGランダース)が保有する史上最高額151億ウォン(約15億1000万円)を大きく超える見通しだ。170億ウォンに“プラスアルファ”という話も出ている。

ハンファはまさに“破格の待遇”を準備した。あとはリュ・ヒョンジンの決断だけが残った。

韓国に“怪物”が帰ってくる日は近い。

◇リュ・ヒョンジン プロフィール

1987年3月25日生まれ。韓国・仁川出身のプロ野球選手。ポジションは投手で、左投右打。身長191cm、体重113kg。2006年、韓国プロ野球KBOリーグのハンファ・イーグルスで高卒プロデビュー。2013年より米メジャーリーグに進出、ロサンゼルス・ドジャースで2019年まで活躍。2020~2023年はトロント・ブルージェイズでプレーし、2023年シーズン終了後にFAとなった。韓国代表として2008年北京五輪、2009年WBCに出場。ドジャース時代に前田健太とダルビッシュ有、ブルージェイズ時代に山口俊、菊池雄星、加藤豪将とチームメイト。2018年に元アナウンサーのペ・ジヒョンと結婚。2020年5月に第1子となる娘、2022年に第2子となる息子が誕生した。

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