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「え? 何もない、、」取引先に行くと『社内がもぬけの殻』だった! → 夜逃げに気づくも、手遅れで──?

  • 2024.2.20

自営業で、ビルの点検や火災報知器の配線をする会社を経営していた友人から聞いた話です。友人の会社は、取引先の会社から仕事をもらう下請けでした。会社の経営は順風満帆だったのですが、人生最悪の出来事に遭遇することになったのです。

画像: ftnews.jp

業績拡大中の友人の会社

友人の会社は小さいながらも業績は右肩上がりで、取引先にも恵まれてうまくいっていました。最大の取引相手であるA社に頻繁に通い、多くの仕事を引き受けていました。A社の社長はすごく親切で面倒見がよく素敵な方で、友人は絶大の信頼を寄せていました。

会社が軌道に乗ってきたある日、友人が仕事のためにA社を訪れたときのことでした。

誰もいない!!!

なんと、社内がもぬけの殻となっていたのです。パソコンやFAX、机も椅子もなにもなく、紙切れひとつない状況でした。友人は顔面蒼白。なにがどうなっているのかわからず呆然としてしまいました。

頭が真っ白になり何も考えることができず立ち尽くしていたところに、近所の人がやってきました。どうやら夜逃げをしたらしいのです。近所の人は、夜中に物音がしたり車が何台もきたりして、物々しい雰囲気だったと教えてくれました。

人を信じた代償

友人はA社から受注した仕事の売上を一切受け取ることができませんでした。電話したり捜索願を出したりしたのですが、どこにいるかわからない状態となってしまったのです。

友人の会社はA社が最大の取引先でした。その他の取引先は今回の事情を知り、面倒なことに巻き込まれたくないと去って行ってしまいました。結局すべての取引先から仕事をもらえなくなった友人。会社を畳むことにしたのです。

最終的に500万円ほどの売上を受け取ることができず、友人は借金を背負い自己破産しました。

A社の社長は、20年以上経った今も、どこにいるのかわからないそうです。たとえ見つけたとしてもお金は返ってこないでしょう。結局泣き寝入りするしかなく、人生最高額の勉強代になったと言っていました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:鈴木まさ美

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