『ヒョンジェは美しい』を襲う悲劇の予兆!「実の親子」はどう乗り越えるのか

長く続いてきたドラマも、いよいよ終盤となった。『ヒョンジェは美しい～ボクが結婚する理由(わけ)～』は、2月19日の第62話となって、スジョン(パク・ジヨン)の病気の問題がクローズアップされてきた。

彼女はようやく実の父親と会うことができた。それがギョンチョル(パク・イナン)であり、2人は50年ぶりに本当の親子となった。

ギョンチョルの喜びは甚大だった。彼は「これでいつ死んでも思い残すことはない」と何度も口にするほど、無上の感激を味わっていた。彼の人生においてたった一つの心残りが完全に消え、ギョンチョルは一番嬉しい時期を迎えていたと言える。そんな時にスジョンの病気が発覚してしまった。彼女は実の母親と同じ病気になってしまったのだ。

肝臓がんとはいえ、生体移植をすれば助かる確率が高まるので、スジョンの夫と息子がドナーに適合するかどうかの検査を行なった。そこに望みがあったのだが、結局は適合しなかった。こうしてスジョンのドナーは見つからない状態になってしまった。

そんな時なので、スジョンはギョンチョルには絶対に病気のことを知られたくないと思っていた。最後まで隠し通すつもりだったのだ。しかし、父親たちを自宅に食事で招待した時にギョンチョルがそれを知ってしまった。

2人に訪れた大きな試練

彼の受けたショックは生半可ではなかった。しかし、苦しまぎれにスジョンは「移植をすれば大丈夫」ということを言ってしまった。実際のところはそうではなかったのが、少しでもギョンチョルを安心させようと思ったのだ。

スジョンの病気を知って一度は絶望したギョンチョルであったが、移植のことを知ってようやく希望を持つことができるようになった。「絶対に助かる!」と自分に言い聞かせて、彼も諦めない姿勢を鮮明にした。しかし、現実は多難だった。

50年ぶりに再会を果たした実の親子は、これからどうなってしまうのだろうか。2人にとっても、とても大きな試練が訪れてしまった。

文＝康 熙奉（カン・ヒボン）