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仲間や親友、家族など、ヒューマンドラマに心ゆさぶられる作品が目白押し【This Month’s 4 Movies】

  • 2024.2.20

【This Month’s 4 Movies】今月要チェックの映画を4本ご紹介!写真を見てインスピレーションで選んでみてね。

1 『ソウルメイト』

「ずっと一緒に生きていく」と約束した2人の少女がたどる数奇な半生。デレク・ツァン監督の傑作香港映画『ソウルメイト/七月と安生』(16)を韓国でリメイク。舞台を風光明媚な済州島に移してノスタルジーをあおり、溶け合う魂の象徴として絵をモチーフにした視覚的インパクトに感涙。違う味わいの、心震える友情物語に仕上がった。それにしても主人公ミソ役のキム・ダミ(『梨泰院クラス』)が巧過ぎ!

story:公募展の大賞受賞作に描かれていたのは、高校生の頃のミソ(キム・ダミ)。作者・ハウン(チョン・ソ二)は、お互いのソウルメイトになることを誓いあった幼なじみだったが、疎遠になってから16年の間、ハウンは秘密を抱えたまま姿を消していた。

監督:ミン・ヨングン/出演:キム・ダミ、チョン・ソ二、ピョン・ウソク ほか/配給:クロックワークス/公開:2月23日より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー

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2 『落下の解剖学』

カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した裁判劇。山荘で男が転落死した事件は、事故か、自殺か、殺人か?人気作家の妻が容疑者となったことで、暴かれていく“カオスのような夫婦生活”。成功した妻への嫉妬、夫への不満と失望、浮気……。断片的な情報で進む法廷は疑心暗鬼の渦。脚本の緻密さ、特に唯一の目撃者が軽度の視覚障害のある11歳の息子という設定に技あり。

story:人里離れた雪山の山荘で男が転落死。死体を発見したのは軽い視覚障害のある11歳の息子ダニエル(M・M・グラネール)。最初は事故と思われたが、不審な点も多く、人気作家である妻サンドラ(S・ヒュラー)に夫殺しの容疑がかけられるが……。

監督:ジュスティーヌ・トリエ/出演:サンドラ・ヒュラー、スワン・アルロー、ミロ・マシャド・グラネール ほか/配給:ギャガ/公開:2月23日より、TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

© LESFILMSPELLEAS_LESFILMSDEPIERRE.


3 『瞳をとじて』

奇跡の名作として名高い『ミツバチのささやき』(73) の名匠監督ビクトル・エリセによる31年ぶりの長編新作。元映画監督と、姿を消したかつての人気俳優2人の記憶と未完のフィルムが呼び起こすヒューマンミステリー。繊細なタッチのワンシーン・ワンカットで静謐に綴られる人生と映画の物語は、迷宮のようでも詩のようでもある。『ミツバチの~』主演時5歳だったアナ・トレントの出演もみどころ。

story:映画撮影中に主演俳優フリオ(J・コロナド)が失踪する。22年後、元映画監督でフリオの親友ミゲル(M・ソロ)は、かつての人気俳優失踪事件を追うTV番組に証言者として出演。取材協力しながら自らの半生を追憶する彼に、番組放送後一通の情報が届く。

監督:ビクトル・エリセ/出演:マノロ・ソロ、ホセ・コロナド、アナ・トレント ほか/配給:ギャガ/公開:現在、TOHOシネマズ シャンテほか全国順次ロード
ショー中

© 2023 La Mirada del Adiós A.I.E, Tandem Films S.L., Nautilus Films S.L., Pecado Films S.L., Pampa Films S.A.


4 『犯罪都市 NO WAY OUT』

マ・ドンソク演じる無敵の刑事が鉄拳ひとつで悪党どもをなぎ倒すシリーズ第3弾。今回の敵は、汚職系ヴィランほか、日本のヤクザも登場し日本刀を振り回す。切れ味たっぷりのワンパンチアクションを炸裂させ、へたれチンピラを手なずけながら極悪人をちゃんと成敗してくれる痛快パターンは健在。全作共通のキャラやお笑い小ネタも楽しく、ベルリン国際映画祭でお披露目される第4弾にも期待大!

story:広域捜査隊に異動した怪物刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)は、ある事件の背後に新種の合成麻薬と日本のヤクザが絡むという情報を掴む。“ヤクザの解決屋”リキ(青木崇高)は、一条親分(國村集)の指示で麻薬を盗んだ組員処理のためソウルへ来ていた。

監督:イ・サンヨン/出演:マ・ドンソク、イ・ジュニョク、青木崇高、國村隼 ほか/配給:ツイン/公開:2月23日より、新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国ロードショー

Ⓒ ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.
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text : YUKO KANEKO(1, 2), HAZUKI TOGO (3, 4)

web edit : KIMIE WACHI[sweet web]

※記事の内容はsweet2024年3月号のものになります。
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