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仕事で失敗したとき「運がいい人」は、こう考える。 脳科学の視点で中野信子さんに聞く

  • 2024.2.20

「運のいい人」ってどんな人だと思いますか? 運のいい人は、生まれながらに幸運に恵まれているわけではありません。そこで今回は、脳科学者である中野信子さんに、「運がいい人」になるための考え方について教えてもらいました。

教えてくれたのは……中野信子さん

中野信子さん

脳科学者、医学博士。2008年東京大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。脳や心理学をテーマに研究や執筆活動を行う。『フェイク』(小学館新書)など著書多数。

「運のいい人」は、自分が運がいいと思い込む

「自分は運がいいと思う人も、運が悪いと思っている人も、遭遇する出来事は似ています。そのことに対する考え方や捉え方のスイッチを変えてみましょう」

運がいいという思い込みに根拠は要らない

自分は運のいい人間だ、と決め込んでしまう。これが運をよくするコツのひとつです。何の根拠もなくていいのです。これまで、自分にはこんなにツイていたことがあった、という過去の実績がなくてもかまいません。とにかく「自分は運がいい」と脳に思い込ませてしまうのです。根拠はなくても「自分は運がいい」と決めてしまったほうが、実際に運がよくなります。

たとえば、仕事でうまく契約がとれなかったとしましょう。自分は運がいいと思っている人は、「自分は運がいいのに契約がとれなかった。ということは、準備の段階で自分にミスがあったのかもしれない。あるいは自分に勉強不足のところがあるのかもしれない」などと考えます。

一方、自分は運が悪いと思っている人は、「自分はこんなに努力しているのに、運が悪かったから契約がとれなかった」と考える。運がいいと思っている人には努力の余地が生まれますが、運が悪いと思っている人にはその余地は生まれないのです。

実は、運がいいと思っている人も悪いと思っている人も、遭遇している事象は似ている場合が多いのです。しかしその事象に対する捉え方、考え方が違う。対処の方法も違う。長い年月を積み重ねれば、おのずと結果は大きく変わってくるでしょう。

text:Chie Sakuma illustration:Toshinori Yonemura

リンネル2024年3月号より
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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