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「もうひとりでは無理だから」毎回、母の病院に付き添う理由はシンプルです <母の認知症介護日記>

  • 2024.2.19

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。久しぶりにきょうだいと食事をした母・あーちゃん。しかし、帰宅後にワフウフさんと話していると、なんだか話がかみ合いません。よく聞いてみると、どうやら一緒に付き添っていた娘やきょうだいの1人が、存在ごと記憶から消えているようでした。食事会でも普段の生活とは真逆のことを報告するなど、理解に苦しむ発言が増えていき、ますます心配になっていきます。

今になって思うと、数年前から母・あーちゃんには認知症の初期症状と思われるような言動がありました。あのときもう少し疑念を抱いていれば……と思うこともありますが、時間は戻せません。徐々に進行していくあーちゃんの認知症は、私たち姉妹を振り回していくのでした……。

お母さんが大好き…?

病院に到着すると、やや大げさにこんなふうに言うあーちゃん。

周りの人にもしっかりアピールします……。

こう言われることが多々……。

(※これは妄想です)その言葉を聞くと、こうしたい衝動が……!

心の中では、こう叫んでいるのです……。

もう、こう言うしかない……。

あーちゃんと姉・なーにゃんのお姑さんは同い年で、季節のごあいさつは欠かさない仲。

運転免許の更新の話で盛り上がった2人ですが、すでにあーちゃんは免許返納済みのはず…。

最初は頑なに病院の付き添いを拒んでいたあーちゃんも、だんだんと受け止めてくれるようになりました。「自分がおかしいから付き添われる」という考えから「私のことを心配するやさしい娘たち」に変わり、最終的には「自分は愛されている」という解釈になってきたようです。

病院に着くと「来なくていいって言ってるのにぃ!」とやや大げさに言い、周りの人に話しかけています。そうすると、「お母さんが大好きなのね」といった言葉をいただくことが多いのですが、残念ながら私は、もうそんなことを言う年齢ではないのです……。付き添いをするのは、シンプルにあーちゃんひとりでは無理だから。それだけです。

認知症の症状が進んでも、人と話すのは大好きなあーちゃん。つい先日も、姉のお姑さんと運転免許の更新について、電話で盛り上がっていたようです。……あーちゃんは、何年も前に運転免許は返納しているはずなのですが。相変わらず会話のスキルは高くてビックリします。

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理由はどうあれ、付き添いを受け入れてくれたことで、通院がスムーズになったのであれば、結果オーライですね。そして、症状が進行する中でも、会話のスキルはそのままというのは、人と話すのが大好きなあーちゃんらしいですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ

ベビーカレンダー/シニアカレンダー編集室

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