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冬に味わいたいイチゴスイーツの変化球。【&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ 】

  • 2024.2.19
出典 andpremium.jp

この時季になると、台北では至る所でイチゴを用いたスイーツを見かけるようになる。本連載第15回で紹介したイチゴかき氷は、今や冬の定番となっている。ここ最近の流行はフリーズドライにしたイチゴやイチゴ大福。特にイチゴ大福の屋台はどこも長い行列ができており、人々のイチゴに対する思いの強さが垣間見られる。今回紹介するのは老舗の食品メーカー『義美食品』が開発したフリーズドライ加工のイチゴをのせたソフトクリーム。もう一つは豆花専門店『騒豆花』の冬季限定メニューの「イチゴのせ豆花」。なお、台湾産のイチゴは日本産に比べるとやや酸味が強いのが特色。逆にこの自然な甘酸っぱさがソフトクリームや豆花などの素材の良さを引き立てており、絶妙な味わいとなっている。

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女子高生たちの間でも人気のイチゴソフト。

ここ数年、台湾で流行しているフリーズドライ加工したイチゴ。観光地では専門店を見かけるが、優良食品メーカーとして知られる『義美食品』の各店舗でも販売している。厳選したイチゴを大型の真空凍結乾燥機で加工し、防腐剤や色素などは一切使用していない。ここのソフトクリームはロングセラーの人気商品となっているが、2023年からはこれにフリーズドライのイチゴをのせた「凍乾草莓霜淇淋」を発売。サクサク食感で甘酸っぱいイチゴと濃厚なミルク味のソフトクリームは相性抜群。粉末状にしたものもかかっており、可愛らしい見た目にも惹きつけられる。値段は1個60元と手頃なので、若者たちの間でも好評。台湾各地にある105軒のショップで季節を問わず販売中。

 義美食品
イーメイスーピン
 

中山一店/台北市中山區中山北路二段97號 02−2560−4977 9:00~22:00(旧正月〜18:00) 無休 イチゴ味のパフがのったものもある。

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台湾でも珍しいフルーツのせ豆花。

日本でも店舗展開している人気の豆花店。創始店は賑やかな繁華街・東區の路地に店を構える。看板商品はフルーツをのせた豆花。創業時に「具材をフルーツにしたらよりヘルシーな豆花ができるのでは?」と考えたのがきっかけだったという。夏はマンゴーやスイカ、冬はイチゴ。イチゴは台湾北西部の苗栗県大湖のものを使用。手作りの豆花はにがりを使用しているのでつるりとした食感が自慢。さらにちょっぴりスモーキーな味わいも特色で、これは店主が火加減を調整しているからこそ生まれる風味。イチゴシャーベットや西米露(小さくて透明なタピオカ)、練乳も加えられており、何度食べても飽きがこない。台湾と日本では味が少し異なるので、食べ比べしてみるのも面白いかも。

 騒豆花
サオトウホワ
 

創始店/台北市大安區延吉街131巷26號 02−8771−8901 12:30~21:30 日、旧正月休 イチゴ豆花(草莓豆花)は130元。

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文/片倉真理
※この記事は、No. 123 2024年3月号「&Taipei」に掲載されたものです。

台北在住ライター・コーディネーター 片倉真理

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1999年から台北に暮らす。台湾に関する書籍の執筆、製作のほか、雑誌のコーディネートなども手がける。台湾各地を隈なく歩き、料理やスイーツから文化、風俗、歴史まで幅広く取材。著書に『台湾探見』、共著に『台湾旅人地図帳』(共にウェッジ)、『食べる指差し会話帳』(情報センター出版局)など。

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