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【素敵なおうち訪問】 中村暁野さんの地球にやさしいエコアイデア。無理なく楽しむエシカルライフの秘訣とは?

  • 2024.2.18

神奈川県の自然豊かな里山で、一軒家をリノベーションしながら、夫と二人の子ども、愛犬と暮らす中村さん。家族みんなで相談しながら、地球にも人にもやさしいエシカルな暮らしを実践中。身近なところから気軽に始められるアイデアや習慣を伺いました。

お話を伺ったのは……中村暁野さん

PROFILE

文筆家・小商店主。さまざまな媒体で家族や暮らしをテーマに執筆。エシカルグッズを扱うショップ「家族と一年商店」も営む。13歳の女の子、7歳の男の子の母。

エシカルな暮らしへの一歩は家族との対話

もともとエシカルな暮らしに関心があり、娘が8歳のときに、七夕の短冊に「プラスチックのゴミを捨てる人がいなくなりますように」と書いてあるのを見て、身近なところからプラスチックの削減などを始めた中村さん。 「家ではそれぞれ譲れるところと譲れないところがお互いある中で、何をやめられるかを家族みんなでよく相談しますね。手放すことばかり考えると窮屈になるので、手放すものと取り入れるもののバランスも大事です。お互い歩み寄れるラインを常に探るのは大変ですが、それこそが世の中の縮図そのものかなと思うので、家族との対話は常に大切にしています。エシカルと向き合い続けるには、ストイックにやりすぎると苦しくなるし、周りとの調和も取れなくなるので、自分一人で100%やるよりも、ひとり一人がほんの少し意識して行動していくことで、よりよい未来や社会の変化につながると思います」

中村さんが実践しているエシカルアクション

#01 応援したい小規模の生産者さんから買う

小さなお店が多い藤野の街。その密なコミュニケーションの中で地産地消や量り売りのお店、減農薬にこだわった農園などを積極的に利用。
「量り売りのお店には空き瓶などを持参し、ゴミを減らすことも心がけています」

\SDGs POINT/ もみがらが緩衝材に

減農薬&有機肥料のみで育てられた長野・善積農園のりんごは、保冷効果のあるもみがら梱包で届く。
「地産地消でなくても、環境にやさしいお店や農園を応援したいですね」

#02 再生エネルギー100%の電力会社を選ぶ

「みんな電力」にパワーシフト。電気料金の一部が、地域や産業の創生にチャレンジする発電者など、好きな再エネ発電所に届くところも魅力。
「コミュニティを応援することにもつながり、より自分の思いを投影できます」

中村さんのゴミを出さない4つの工夫

IDEA 01 脱プラスチックをめざす

脱プラの一歩として気軽に始めやすいのがキッチン用品の見直し。
「スポンジの代わりにへちまたわし、ラップの代わりに蜜蝋ラップ、保存の際はステンレスの容器やガラスの瓶を使っています」。
普段当たり前に使っているものを代替することでプラスチックフリーに貢献。

IDEA 02 消耗品をなるべく使わない

サラシはお手ふきやラップ代わりなど用途の幅が広い万能選手。「家族と一年商店」オリジナルのオーガニックコットンティーバッグは洗って繰り返し使用。
「堆肥化できる竹からできたバンブーロールは一般的なトイレットペーパーより高価で無駄に使うことも減りました」

IDEA 03 生ゴミはコンポストをする

庭に掘った穴に生ごみをポイポイと入れるだけのシンプルなコンポスト。
「自分たちの家で出たゴミや食べ残しを土に戻すことで、ゴミは劇的に減ります。臭いなどもなくなり快適ですね」。
コンポストで作られた堆肥は畑などで使用し、小さな循環を生み出しています。

IDEA 04 手作りできるものはする

洋服などは新品の購入を控え、買うときは長く愛用できるものを購入することを意識。こ
の冬は娘さんが学校の授業で作ってくれたモカシンを愛用中。
「子どものおやつなども自分たちで作るとゴミを減らすことができるので、作れるものは作るようにしています」

photograph: Mari Yoshioka web edit & text: Mina Ota
リンネル2024年2月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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