「これ、する必要ある?」と不満に感じつつも、周りの雰囲気に流されて従っている<謎ルール>はありませんか? みんな文句も言わずやっている姿を見ると、なかなか指摘しにくいですよね。これも、そんな<謎ルール>に従っていた、筆者の友人から聞いたお話です。
地方の企業であった<謎ルール>
これは、友人の職場にあった<謎ルール>のお話です。
就職活動を経て、地元の企業に事務員として就職した友人。
先輩や同僚はみんな優しく、気持ちよく働けていました。
しかし、1つだけ、どうしても納得できないことがあったのです……。
男性上司限定の業務
それが、<男性上司のためにお湯を常に沸かしておかなければならない>という謎ルール。
入社早々、先輩女性から教わったときには、なかなか呑み込めませんでした。
正直、《なんで私が用意するの?》という気持ちでいっぱいだったからです。
それもそのはず、部署に男性上司は数人いるものの、お茶を飲むのは1日1回あるかないか。
それなのに、いつでも熱いお茶が飲めるようにと沸かしておくのは、電気代がもったいないと感じたからでした。
みんな従っていたのでなかなか指摘できず……
さらに、1時間おきにお湯を捨てて再度沸かす必要も。
それを全て、女性社員がやるということにも不満しか感じませんでした。
しかし、【ルールだから】との言葉に抗うのも気が引けていて。
先輩女性たちは当たり前のように従っていたのも、言い出しづらい原因でした。
それなのに新米の私が指摘するのは……と不安だったからです。
そのため、忙しいときでも合間を縫ってお湯を沸かしていました。
何度も、男性上司が飲まずに捨てていたとしても。
それでも【ルールだから】と言い聞かせて沸かしていました。
しかし、<謎ルール>が当たり前になってきた1年後、変化が訪れたのです!
新入社員が「必要ない」と言いきってくれた!
入ってきたばかりの女性新入社員が、この謎ルールをバシッと指摘して拒んだのです!
「お茶を飲みたいときに男性上司が準備すればいい」
「私はこの業務をやるために会社に入ったわけではない」
はじめは、唖然としていた先輩女性たち。
私も、どうなることやらと冷や冷やしていましたが……。
「確かに、言われてみればそうよね」
「私たちも業務で忙しいんだから」
どうやら先輩女性たちも不思議に感じつつも、《みんなやってるから》と疑問を飲み込んでいたようでした。
その後、部署全体でこの議題を話し合い、この<謎ルール>は撤廃されました。必要ないと言い切ってくれた女性新入社員に感謝ですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい