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これがあの人!? 俳優魂を見せつける、究極のカメレオン俳優6選。

  • 2016.2.5
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現在公開中の『ブラック・スキャンダル』で、ジョニー・デップの作り込んだ役作りが話題となっている。そこで、肉体改造や特殊メイクなど、あらゆる方法を駆使した役作りで、もはや誰だかわからない域にまで到達した究極のカメレオン俳優を作品と共にご紹介!

ジョニー・デップ:『ブラック・スキャンダル』 禿げ上がった金髪に皮膚の質感、歯の汚れまでも再現!

出世作『シザーハンズ』(90)をはじめとするティム・バートン監督作や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで変身し続けてきたジョニー。体重の増減よりも、メイクや衣裳で別人に成り変わるのを得意とする彼は今回も、70年代80年代のボストンに暗躍した実在のギャング、ジェームズ・バルジャーを演じるにあたって入念に外見を作り上げた。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウや『アリス・イン・ワンダーランド』(10)のマッドハッターなどを一緒に作り、絶大な信頼を寄せるメイクアップアーティスト、ジョエル・ハーロウと撮影開始5日前まで試行錯誤を繰り返し、バルジャーとジョニーが共存するバランスにたどり着いたという。

禿げ上がった金髪はシリコンに植毛したキャップ、薄いブルーの瞳はコンタクトレンズで再現し、髪の生え際や皮膚の質感、歯の汚れにまでこだわった。

架空のキャラクターを演じる時は自由な発想でアプローチするが、実在の人物はできるだけ本人に忠実に再現したいというジョニー。バルジャーとの面会は拒否されたため、防犯ビデオの映像や録音テープや資料をあたり、バルジャーの弁護士から話を聞くことでバルジャー像を作り上げた。ボストン訛りは、一緒にバンド活動をしているボストン出身のエアロスミスのジョー・ペリーとの会話で身につけたものだとか。

シャーリーズ・セロン:『モンスター』 ドーナツとポテトチップスを食べ続け、15キロ近くも増量。

1989年にフロリダ州で男性ばかりを狙い、7人もの命を奪った連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスの実話を映画化した『モンスター』(03)でヒロインのアイリーンを演じたシャーリーズ・セロン

ドーナツとポテトチップスを食べ続けて15キロ近く増量し、背中やウエストに贅肉をたっぷりとつけることに成功した。ドーナツには途中で飽きてしまったけれど、ポテトチップスは大好きだったため増量には苦労しなかったとか。眉をそり落とし、たるんだ皮膚とだらしのないボディラインを手に入れたシャーリーズからは、ブロンドで長身の美貌を持つ以前の彼女の面影は微塵も感じられない。

パティ・ジェンキンス監督によると、実在のアイリーンに似せる努力よりも、彼女がどんな生活をしていたかをリサーチしながら作り込んだ結果、本物そっくりの容貌になったという。ホームレス生活を送っていたアイリーンは日焼けして髪も傷んでいたはず、とシャーリーズは自らの髪を抜いて薄毛にし、さらにダメージを与えるなどといった渾身の役作りが高く評価され、アカデミー賞、SAG賞、ゴールデン・グローブ賞などの映画賞を総なめに。

ちなみにオスカーの授賞式には、誰もが知るゴージャスな姿で登場。毎日ヨガやランニングを続け、間食と炭水化物をカットし、18時以降は何も摂取しないという徹底した方法でスリムなボディラインを取り戻したという女優魂に脱帽!

ジャレッド・レト:『チャプター27』 アイスクリームを溶かして飲んだ! 撮影後半には痛風を発症。

HIVウィルスに感染したトランスジェンダーを演じ、オスカー助演男優賞を受賞した『ダラス・バイヤーズクラブ』(13)で18キロ減量したジャレッド・レト。実はその6年前の主演作『チャプター27』(07)では逆に約30キロもの増量に成功している。

彼が演じたのは1980年12月にジョン・レノンを射殺し、現在も服役中のマーク・チャップマン。体作りの方法はとにかく食べること。ピザやパスタ、アイスクリームなどを大量に摂取したという。「ハーゲンダッツのチョコアイスを電子レンジで溶かして飲んだ。もっと太れるように、そこにオリーブオイルと醤油も混ぜ合わせたんだ」と言う本人の証言は、聞くだけでちょっと気持ち悪くなってしまいそう。当然、体も悲鳴を上げて撮影後半には痛風に悩まされ、歩行困難になって車椅子の使用を余儀なくされたとか! 体重の増量よりも減量する方が難しかったようで、元の体型に戻すまでに約1年近くかかってしまった。

ちなみに『ダラス・バイヤーズクラブ』の時は「食べるのをやめる」という極端な手段で1カ月間固形物を口にせず、最終的に18キロ落とした。

『チャプター27』で懲りて、もう2度と太りたくないと言っていたジャレッドたが、今年公開の『スーサイド・スクワッド』でジョーカーを演じるため、増量に再挑戦。といっても今回は脂肪ではなく筋肉をつける目的だったので、前回よりはかなりヘルシー。2時間おきに食事をするのは少食の彼には辛かったようだが、筋トレに励んで見事な細マッチョボディを作り上げた。

クリスチャン・ベール:『マシニスト』 短期間でヨーヨーのように体型を変化。

役に合わせて太ったり痩せたり、短期間でヨーヨーのように体型を極端に作り替えるクリスチャン・ベール。最も衝撃的だったのは、『マシニスト』(04)で不眠症に苦しみ激ヤセした男を演じた時。1日500カロリーという厳しいダイエットを4カ月間続け、約28キロ減量した。1日で口にするのはリンゴ1個とツナ缶1つ、コーヒー1杯、たまにウィスキーだけ。食欲を抑えるために喫煙もするという不健康の極みで、最終的には身長183センチで55キロに。

しかも次に控えていたのは『バットマン ビギンズ』(05)の撮影。脂肪のみならず筋肉も落ちてしまった状態から、まず炭水化物摂取で体重を増やし、半年間で30キロ近く筋肉をつけた。

その後もデヴィッド・O・ラッセル監督の『ザ・ファイター』(10)で実在する人物、薬物中毒の元ボクサーを演じるために約13キロ減量。本人に似せるために髪を抜くなど壮絶な役作りでアカデミー賞助演男優賞に輝いた。

ラッセル監督と再び組んだ『アメリカン・ハッスル』(13)では激太りしたが、この辺から以前のように簡単に体重がコントロールできなくなってきたという。最近、フェラーリ社の創設者、エンゾ・フェラーリの伝記映画主演を「健康上の問題」を理由に降板したのは、役作りで急激な体重増加が必要とされたから。20代から十数年間、相当無理を重ねてきた彼も42歳。この決断はやむなしかも。

ジェニファー・ローレンス:『X-MEN』シリーズ 変身メイクに8時間! 女優には体力と忍耐が必須。

『X-MEN』シリーズで自身の外観を変えて他人に変身するミュータント、ミスティークを演じてきたジェニファー

全身青色で皮膚にウロコがあるミスティークに変身するには、当初8時間も要したそう。メイクアップアーティスト6人がかりで、エアブラシで全身をペイントする作業中は座ることもできず、メイク後はすぐに本番が控えているという状況。女優は可愛いだけじゃなく、体力と忍耐力が必須だと痛感させられるばかりだ。ラッキーなことに2作目の『X-MEN フューチャー&パスト』(14)では首から下はボディスーツで対応できるようになり、所要時間は3時間に短縮された。

ダイエットやエクササイズ嫌いを公言しているジェニファーだけれど、ボディラインがそのまま出るミスティーク役の場合は、さすがに体作りを怠るわけにもいかず、撮影前に5カ月かけて、低カロリーのダイエット食と1日2回のハードなエクササイズに取り組んだ。

『X-MEN』シリーズへの出演は今年5月に全米公開予定の『X-MEN:アポカリプス(原題)』をもって卒業を表明しているジェニファー。主な理由はやはりメイク。「(監督の)ブライアン(・シンガー)と仕事するのも、作ってきた作品も大好きよ。でもペイントが……」と話す。塗料に含まれる物質でアレルギー反応を起こした経験もあり、これ以上続けるのは辛くなってしまったようだ。

トム・クルーズ:『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』 驚きの変身ぶり! 主役も霞む熱演で人気キャラに。

主演映画ではいつも颯爽とアクションを決めるヒーローなのに、コメディ映画にカメオ出演する時は振り切れた怪演を見せるトム・クルーズ

ベン・スティラーが監督・主演した『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』(08)では、強欲で下品な映画プロデューサーのレス・グロスマンを演じるにあたり、頭をハゲさせ、腕や胸を毛むくじゃらにし、ファットスーツを纏い、完全に別人に。ほとんどがトム自身のアイディアによるもので、1つ付け加えるとまたもう1つと、どんどん過剰な外見になっていった。

このえげつないほど傲慢なキャラクターは『トロピック・サンダー 史上最低の作戦』(08)を手掛けたプロデューサーの1人、スチュアート・コーンフェルドに似せていると言われているが、本当は契約打ち切りで対立した過去のある業界の大物をモデルにしたとか、しないとか。カメオ出演にも関わらず主役が霞むほどの人気キャラクターになった。

抱腹絶倒の大熱演で、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞にもノミネートされたほど。トムもこのキャラクターがかなりお気に入りで、映画公開から2年後のMTVムービー・アワードにグロスマンとして出演し、ジェニファー・ロペスとダンスパフォーマンスを披露した。一時はグロスマンを主役にしたスピンオフ作の企画もあったが、なかなか実現には至っていない。

参照元:VOGUE JAPAN

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