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韓国代表、クリンスマン監督「解任」正式決定へ。緊急役員会議を本日(2月16日)開催

  • 2024.2.16

韓国サッカー協会(KFA)のチョン・モンギュ会長は本日(2月16日)、緊急役員会議を開催し、韓国代表率いるユルゲン・クリンスマン監督の解任を最終決定、発表するものとみられる。

KFAは15日、報道陣に翌16日に役員会議が開かれることを発表した。

同会議にはチョン・モンギュ会長のほか主要役員が出席する予定だ。

15日にソウル新門路(シンムンロ)のサッカー会館で開かれた2024年第1回戦力強化委員会では、アジアカップの評価やレビューが行われた。

同委員会にはファンボ・グァン技術本部長、マイケル・ミュラー戦力強化委員長のほか委員が出席。自宅のあるアメリカに帰国したクリンスマン監督はオンラインで参加した。

強化委員会が指摘した3つの“不足”

同日11時に始まった会議は、15時まで約4時間行われ、16時にファンボ技術本部長がメディアブリーフィングを行った。

ファンボ技術本部長はブリーフィングの冒頭、「監督の役割について議論し、韓国代表が北中米W杯予選に臨む段階で監督の去就についても重点的に議論した」と述べた。

強化委員会に出席した委員は、大きく3つのことを指摘したという。

一つ目は「戦術」、二つ目は「勤務態度と努力」、そして三つ目が「リーダーシップ」だ。ファンボ技術本部長は次のように説明している。

「準決勝のヨルダン戦は2度目の対戦となったにもかかわらず、戦術的な準備が足りなかった。在任期間中の選手選抜と関連して、監督自ら多くの選手をチェックして発掘しようという意志が見られず、韓国滞在期間が少ない勤務態度と関連しても、“国民を無視しているようだ”との意見があった」

「選手管理に関しても、チームの雰囲気や内部の葛藤をしっかりと把握できず、指導者としてチームに規律と基準を提示する点で不足していたことが明らかになったという指摘が出た」

委員会は冷静かつ客観的に、クリンスマン監督の能力と失策を指摘した。そして、大多数の委員がクリンスマン監督の「解任」に同意した。

ファンボ技術本部長は、「様々な理由により、クリンスマン監督がこれ以上リーダーシップを発揮することは難しいという委員会の判断があり、交代が必要だということで意見が集まった」と伝えた。ごく少数のみ、クリンスマン監督の解任に反対したという。

強化委員会で、クリンスマン監督は自身の能力不足についてはまったく言及しなかったという。ファンボ技術本部長は「言い訳をしたというより、選手内部で不和があり、その部分がパフォーマンスに影響を及ぼしたという話をした。(自身の)戦術不足については認めなかった」と説明している。

戦力強化委員会がクリンスマン監督の解任で意見を一致したうえ、大会直後から噴出する代表内部の“内紛騒動”もあり、変化が避けられない状況だ。チョン・モンギュ会長としても、戦力強化委員会の「解任建議」を覆す可能性は低い。

ソン・フンミン、ユルゲン・クリンスマン監督
ソン・フンミン(左)、ユルゲン・クリンスマン監督

クリンスマン監督の韓国代表でのキャリアは、本日をもって事実上終了するものとみられる。

緊急役員会議では、来月に控える北中米W杯アジア2次予選の運営案のほか、後任監督に関する議論も行われる予定だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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