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コンビニ店員が「客にあだ名」を付けるとき…どんな客があだ名を付けられやすい?

  • 2024.2.16

あだ名を付けることは「ありまぁす!」

※コンビニのイメージです。本文とは関係ありません。
※コンビニのイメージです。本文とは関係ありません。

いつも利用しているコンビニエンスストア、レジ対応の際に店員さんとふと目が合って「あ!自分もしかして覚えられてる?」と感じたことはないでしょうか。近くて便利、ちょっとした用事を済ませるのに最適なコンビニは、毎日のように通ってしまうからこそ互いの顔を覚えてしまいがち。そこで新たに発生する疑問が「コンビニ店員が客に『あだ名』を付けているというのは本当か?」です。店員歴のある筆者が内情を紹介します。

※ ※ ※

コンビニ店員が利用客に「あだ名」を付けることは、正直あります。ただし、あだ名と聞くと悪い印象を持たれるかもしれませんが、どちらかといえば良い意味であだ名を付けるケースが多いです。それでは、どんなお客さんにあだ名を付けがちなのでしょうか。

たびたび来店し、そのたび同じものを買っていってくれる人は、コンビニにとって大切な常連のお客さま。過度にお待たせしたり、いつも買う商品が品切れになっていたりすることのないようにスタッフ間で引き継ぎが行われることもあります。引き継ぎの際に、そのお客さんがいつも購入する商品をあだ名代わりに「〇〇の人」と表現することはよくあります。

もちろん、悪い意味でのあだ名を付けてしまうお客さんも中にはいます。スタッフに帯する態度が極端に横柄だったりマナーが悪かったりと、悪い印象を与える行動を取る人には、自然と悪い意味でのあだ名が定着していました。

良きにつけ悪しきにつけ、ほかのスタッフと情報共有が必要な客については、名前が分からないので便宜的にあだ名を付けて把握する、というのが実情です。

実例1.ありがたいお客さんのケース

朝シフトに入っていたときです。平日の朝、決まってペットボトルのお茶とタバコを買う客がいました。タバコの銘柄は毎日同じ。袋を希望されるのも毎日同じ。そしてお支払はいつも現金で、しかも必ず1000円札を出されるので、お釣りの金額も毎日同じ。

朝の通勤時間帯は利用客の数が多く、しかも急いでいる人が多いためレジでの会計時間は少しでも短くしたいもの。そんなときに上記のようなお客さんがいると、お会計が非常にスムーズに進むためとても歓迎されます。

スタッフの間では「〇〇のタバコの人」と呼ばれ、新しいスタッフが入ると「あのお客さんのタバコはいつも38番だから」などと番号での引き継ぎが行われるほどでした。

別の例では、毎週火曜日のお昼過ぎに必ずアイスコーヒーを買っていくお客さんがいました。それだけなら珍しくないのであだ名が付くようなこともないのですが、そのお客さんは買い物の前に必ずお手洗いを利用していきました。長距離運転の休憩場所として当店を利用していたようです。

マナーを守った利用をしており、スタッフの間でも評判は良かったのですが、あだ名は残念ながら「トイレの人」。もうちょっと良いイメージのあだ名を付けたかった人でした。

実例2.対応に困る客のケース

コンビニのイメージ
コンビニのイメージ

週に2~3回、決まって夕方頃に来店する女性がいました。比較的年配で、いつもトレーナーにロングスカート、しかも上下とも柄のあるカラフルな色合いで、スカートは引きずるほど長くボリューミー。ゴスロリともロリータとも、大阪のオバチャンとも違う独特のファッションセンスをお持ちのお客さんでした。

来店時の購入品はいつも、おにぎり一つ。そこまではよいのですが、お会計中にレジスタッフに話し掛け始め、延々と会話を続けてくるのです。他のお客さんが待っているからと会話を切り上げようとしても、接客が終わるのを待って再び話し掛けてきます。正直なところ、なかなか対応に困るお客さんでした。

スタッフ同士で話をしている中で「あの人、歩くとスカートで床掃除しちゃってるよね……」という話になったところから、彼女のあだ名は「モップおばさん」。来店のたびに買うものとは全く違い、かつ悪い意味でのあだ名を付けてしまった例でした。

実例3.一回で記憶に残る客のケース

夜遅くにときどき来店される男性のお客さん。スラッとした体型で身長が高く、しかも元野球選手のイチローさんにそっくりの顔の人でした。「イチローがこんなとこに住んでるわけない」とソックリさんであることは誰しも分かりつつ、あだ名はもちろん「イチロー」でした。

ちなみに毎回買っていくのはプレミアムモルツ缶ビール。テレビCMに出演していたのをご存じの人も多いでしょう。もしかして、ご本人もイチロー似である自覚があったのかもしれません。

(まっきー)

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