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脳美容も膣美容も重要!【鵜飼恭子さん×大野真理子さん】美肌モンスターのスキンケア談義2024

  • 2024.2.16
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「形にこだわるエイジングから卒業しようと思います」大野真理子さん
「毎日半顔ずつ違うコスメを使って人体実験しています」鵜飼恭子さん
 
昨年の企画が大好評だった“美肌モンスター”対談。その後もアップデートを繰り返したおふたりが2024年に注目する美容ネタは? 昨今の美容トレンド情報を皮切りに、もはや美容の域を超えたディープな人生論まで、心に響くマニアックトークをお届けします!

肌管理マニアの頂点ふたりに聞くどうなる⁉ 2024年のスキンケア事情

美肌への果てなき探究心から試したコスメは数知れず。スキンケアや美容医療に深い知識をもつ美肌モンスターのおふたりから、今年始めた美容法や注目しているコスメ・美容ネタを徹底取材。

表面的な美しさにとらわれず内側からの美しさにも目を向けて
 
鵜飼恭子さん(以下U ここ最近、スキンケアの“カスタマイズ志向”や“パーソナライズ化”が進んでいると思いませんか? 今まではメディアやSNSで誰かがすすめているものをとりあえず取り入れてみることも多かったと思いますが、流行っているものと自分に合うものが必ずしも一致しないのだということに、ミューズ世代になると気づきますもんね。
大野真理子さん(以下O) とても同感です。結局、肌質も肌悩みもひとりひとり違うので、誰かのまねをするのではなくて、自分にちゃんと合うスキンケアや美容クリニックの施術をセレクトすることが大切だと思います。なので、私もクリニック情報を聞かれたときには、美容に対しての知識があまりないのであれば、定額でカスタマイズ治療を受けられるところをオススメします。
U そういえば私も先日、MET BEAUTY CLINICでカスタマイズ治療を受けました。シンプルな施術なのに自分の肌に必要な施術を受けるとこんなにも肌が変わるんだ! と感動しました。
O 季節や環境によっても肌の調整の方法は変わってくるので、自分の肌がどんな状態なのかを常に把握して、年間で“皮膚管理”することも大切ですよね。
U そうですよね。毎回同じ施術がいいとは限らない。そして、肌悩みがひとつだけじゃなく複合化してくるミューズ世代は、それだけで一発逆転、みたいな都合のいいことは起こらないじゃないですか……。なので、クリニックの施術やスキンケアの効果をしっかり引き出すためには、もっとウェルネスな志向に切り替えることの必要性も感じています。例えばベッドリネンを上質なものに変えたり、朝、少し早く起きてラジオ体操をしたりと、些細なことでも結果が変わってくるのではないかと思っています。
O ウェルネスな志向、すごく共感します。これまでは美容医療もアグレッシブに取り入れて、造形を整えることにとらわれていた人も多かったと思いますが、真の美しさはそこじゃないんじゃないかと思うようになりました。きっかけは美容業界でご活躍中の大先輩とお会いしたときに、その方の可愛らしさが内側から滲み出る“生命感”からくるものだと気づいたことでした。人生を楽しく謳歌している“幸せそうな感じ”こそが、本当の美しさにつながるんじゃないかと感じたんですよね。そういうわけで今年は、生き生きとした“生命力”を育てる美容に励んでいる真っ最中なんです(笑)。
U どんなに表面的な美しさだけを追求しても、内面が充実している人が醸し出す美には敵わないということですね……。私も若いころは、人の手に頼りっぱなしで週に3回もエステに通っているから大丈夫だと言い聞かせて、自分自身のことをおざなりにしていました。この年齢になってようやく、本質的な美しさを手に入れるためには、もっと包括的なケアが大切なのだと気づいて、食生活を含めたライフスタイル全般をやっと見直したところなんですよ。
O生活習慣や志向って、不思議とその人のなりに表れるものですよね。

大野真理子さん
「思い込みこそがなりたい自分をかなえる最大の鍵に」人気アパレルブランドを経営するほか、スキンケアブランド「Mukii」も手がける。豊富な美容知識をSNSで発信し、多くの女性から支持を集める。2月には初の著書『「皮膚の変態」が本気で選んだ280品 悩みに「効く」コスメ』(講談社)が発売に。

肌の調子がよくなり体質改善までかなえる膣美容
 
U 年齢を重ねるほどにいろいろなものが滲み出てきますよね。ライフスタイルを見直す一環で、昨年から本格的に膣美容をスタートさせたのですが、膣内環境が整うと隣り合う腸内環境もよくなって、その結果、肌もツヤツヤに。スタバに行く感覚でちょっとした空き時間によもぎ蒸しに通うようになってからは、冷えも改善されて体調もいい。これを言うとびっくりされるのですが、月一でフェムゾーンに鍼灸の施術も受けています。血流が改善されてフェムゾーンがふっくら。施術の際は“もっとお尻の穴を締めてください”なんて言われることもあるのですが、気づかないうちに緩んでたんだ……なんて気づきがあるってことで(笑)。
O えーっ! フェムゾーンに鍼ですか!? 膣美容には興味津々ですが、鍼は上級者すぎます……。私は著書にフェムケアをしない人だと書いちゃったんですが(笑)、鵜飼さんを見習って遅ればせながら始めてみます。
U ぜひぜひ(笑)。専用の洗浄料や保湿オイルなどは使いやすくて初心者の方にもオススメです。これまで顔、髪、からだと見える部分のケアに注力してきましたが、見えない部分をお手入れすることの大切さをひしひしと感じています。ところで大野さんは“生命力”を育てるために、具体的にはどんなお手入れをしているんですか?

鵜飼恭子さん
「40歳を過ぎたら総合力! 生活を整えればスキンケアの効果も上がる」美容雑誌『MAQUIA』のエディターを経て、美容ジャーナリストに。新しい美容をアクティブに取り入れ、常に艶やかな美肌をキープ。執筆業のほかに10代に向けて正しい美容情報を伝える「ティーンビューティゼミ」を主催するなど、幅広い分野で活躍中。

理想の自分になるには思い込みが一番の近道です
 
O もともと興味があって、ビジネスのために脳科学や量子力学の本を読み漁っていたのですが、それを美容にも取り込んで脳美容を実践しています。量子力学によると、人は思考によって人生が大きく左右されるので、どういうマインドで生きているのかがすごく重要なんです。要は思い込みなのですが、まず“こうなりたい”とか“こうなるんだ”ということを先に決めてしまって、それを繰り返し頭の中にインプットしていきます。そうやって潜在意識を変えていくと、今度は口に出す言葉に変化が生まれてくるんですね。口に出す言葉が変わると、周りの人がそういう人なんだと信じて、それにふさわしい扱いをしてくれるようになる。そうやってどんどん周りを巻き込んでいくと、思い込みが実現しやすくなるんですよ。
U 思い込みやマインドってすごく大切ですよね。コスメも半信半疑で使うよりも“キレイになる”と信じて使うほうが効果が高まると思うし、私自身も快適に過ごすためには、香りでのスイッチングが欠かせません。
O 私はもともと、美容において香りはとても大切な要素だと思っています。たかが香りでしょ? という人もいますが、脳美容に心地よさは絶対。もちろん高機能なドクターズコスメに頼ることもありますが、1日を締めくくる夜のスキンケアは心地よさで選ぶようにしているんです。
U 脳美容も膣美容も、どちらも自分の見えない部分と向き合うという共通点がありますよね。大野さんの話を聞いて、自分自身の心とちゃんと対話して大切に慈しむことで、肌も人生も大きく変わってくるものなのだと確信しました。
O もちろん表面的な造形美をストイックに追い求めるのもいいと思いますが、そんなに頑張り過ぎることなく、もっと肩の力を抜いて“人生を楽しんでいる感”のある余裕のある美しさを追求したいというのが今の気分。もちろん最新コスメや美容医療も上手に取り入れながら、いい年齢の重ね方ができたら素敵じゃないですか?

衣装は全て本人私物

Photograph:KAZUYUKI EBISAWA[makiura office](model), ASA SATO(still),Getty Images hair & make-up:YUINA IWATA text:AKIYO NITTA
otona MUSE 2024年3月号より

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