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「離婚式」とは?一体何をするの?じわり浸透中の“新たな門出イベント”二人の再スタートを後押し

  • 2024.2.15
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ポジティブな再出発を後押しするセレモニー

ポジティブな再出発を後押しするセレモニー
ポジティブな再出発を後押しするセレモニー

2月29日(二人に、福あれ)は、“円満離婚の日”と、日本記念日協会に認定されています。ネット上で少し前から話題になっているのが「離婚式」というキーワード。ひと昔前では考えられなかったことですが、今や離婚も祝う時代のようです。一体どのような形で式はおこなわれているのか……。不思議なイベントの内容に迫っていきましょう。

一瞬目を疑う「離婚式」という言葉ですが、ドラマ「科捜研の女」やテレビ番組「月曜から夜ふかし」でも離婚式が取り上げられるなど、その認知度は少しずつ浸透してきています。テレビ朝日でも2021年に「明るい離婚式」と題して、実際に離婚式を見届ける番組が放送されており、「なんだこれ!」「面白い取り組みだね」と話題になっていました。

実際、離婚式でどんなプログラムが組まれているかというと、ケーキカットのように結婚指輪をハンマーで叩き割る行事があったり、仲人ならぬ裂人(さこうど)が式での挨拶をおこなったりと、まさに結婚式の逆バージョン。その他にも、離婚届への署名捺印などがおこなわれたりすることもあるようです。

また、夫婦そろって離婚式を執りおこなうのが難しい場合は、「ソロ離婚式」をおこなう人もいるのだとか。周囲の人に離婚を報告する機会になるので、本人も友人もお互いに気兼ねなく接することができることが、選ばれる理由なのかもしれません。

実際に、離婚経験のある東京都の38歳のAさんは、「ソロ離婚式があればやっておくのもよかったかも?」と言います。27歳で離婚したというAさん。結婚を控えた高校時代の仲の良い友人から「よかったら結婚式に招待していい?嫌な気持ちになったらごめんね」と言われたことがあるそうです。Aさん自身は離婚したことは全く気にしておらず、大切な友人たちに気を遣わせてしまっていたんだということに後から気づかされたそうです。

二人の“再スタート”を後押し

二人の“再スタート”を後押し
二人の“再スタート”を後押し

日本初の「離婚式プランナー」として、700組以上の離婚式をプロデュースしている「たきびファクトリー」代表の寺井広樹さんは、同社で行っている「離婚式」の実際の流れを教えてくれました。

【離婚式の流れ】1旧郎・旧婦が「離婚に至った経緯」を司会者が参列者の方に向けて説明2旧郎 ・旧婦から一言ごあいさつ3友人代表あいさつ4「最後の共同作業」結婚指輪をハンマーで叩き割る5出席者で会食

「旧婦様の友人の方が友人代表あいさつで旧婦様にプロポーズしたことでしょうか。周囲は拍手でしたが旧郎様ふくめその界隈の方は複雑な空気でした」と、驚きのエピソードを明かしてくれました。

離婚式に対してはポジティブに思う人が多数いるようで、「気持ちを切り替えるには良いイベントなんじゃないかな」「円満離婚だからこそできることかもしれないけど、門出には違いないし、祝うのもありだよね」といった声が多く見られました。「面白そうだから一度出席してみたい」「離婚式に出たら友情深まりそうな気がする」など、当事者ではなくても興味をそそられる人は多いようです。

“円満離婚の日”である2月29日は、うるう年。4年に一度の円満離婚の日を、夫婦の絆、結婚・離婚の本質や夫婦関係などを改めて考える機会にしてほしいという思いの元、2024年2月27日(火)に、「たきびファクトリー」が、東京都新宿区のイベント会場「新宿ワープ」で、離婚式の体験イベントを開催する予定です。

「離婚を肯定するのではなく、離婚式というイベントを通じて、お二人がけじめをしっかりつけて良い形で再スタートするきっかけしてほしい」(寺井さん)

体験イベントは、離婚経験者や離婚を検討している人、まだ結婚をしていない人、円満な夫婦まで、18歳以上の男女ならどなたでも参加可能。参加料(御終儀)は無料だそうです。

「離婚式を挙げたことによって15組の夫婦が離婚を思いとどまりました。参列されたご友人やご親族に励まされて、もう少し頑張ってみようと思い返されたようです」と、寺井さんは明かします。

これからもさらに浸透していきそうな「離婚式」。プランや催し物など、今以上に進化を遂げていくかもしれません。

(LASISA編集部)

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