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お気に入りの器を修復して大切に使い続ける…浅草の「つぐつぐ」で金継ぎ体験を

  • 2024.2.14

室町時代、茶の湯の世界から始まったとされる金継ぎは、修復した部分を隠さずに見せ、修復する工程すらも楽しむという日本独自の伝統文化です。ものを大切に長く愛用していくという金継ぎの発想は今の時代にぴったり。そんな金継ぎ体験ができる「つぐつぐ」、今回は浅草店をご紹介します。

お気に入りの器を修復して大切に使い続ける…浅草の「つぐつぐ」で金継ぎ体験を
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器を長く使い続けるために生まれた金継ぎという技術

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ことりっぷ

大切な器を、長く使い続けていけるよう、漆などの天然素材を使って修復をほどこす金継ぎ。古いものを愛用し、引き継いでいく発想が生んだ日本の伝統技術です。

金継ぎは室町時代に茶の湯の世界から始まったとされますが、できるだけ元どおりに近い状態に戻す西洋の修復とは違って、修復した部分をわざと残し、アート作品のように楽しむという新しい価値も生み出しました。
さらに技術が進むと、修復する工程すらも楽しむ日本独自の文化として発展。今の時代に引き継がれています。

そんな金継ぎ体験ができるおすすめのお店が、恵比寿と浅草に店舗を構える「つぐつぐ」です。浅草店は、浅草駅からも近い大通り沿いにあって、金継ぎ器のショップも兼ねています。

本来の工程のなかから最後のクライマックスを体験

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金継ぎの作業は、生漆・小麦粉・水を混ぜた天然素材の接着剤で割れた破片をくっつけたり、パテで欠けを埋め、それを乾燥させて…という工程から始まります。

「つぐつぐ」には、そのすべての工程を何度か通って体験できる「本格金継ぎ教室」と、手前の工程が終わった状態の陶磁器に、金をほどこす最後のクライマックスの工程だけを体験できる「1日完結ワークショップ」があります。初心者や観光客には、この「1日完結ワークショップ」が人気だそう。

やすりをかけて、天然素材を塗って、最後に金粉を

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「1日完結ワークショップ」は、ヒビや欠けを埋める工程が済んでいる器の中から、好きなものを選ぶところからスタート。伊万里焼など、すてきな器が用意されているので、金がほどこされるのを想像しながら選ぶのはわくわくします。

欠けが充填された部分には黒漆がほどこされているので、まず、そこが周りと平らに馴染むようにやすりをかけます。そのあと、生漆(きうるし)と弁柄粉(べんがらこ)をパレットの上で混ぜて弁柄漆をつくり、筆で薄く塗って…最後に、真綿を使って、そこに金粉をポンポンとまいたら出来上がり。

一枚の器に新たな命を吹き込む修復作業は、自分自身も穏やかな気持ちにさせてくれます。

さまざまな色での修復や、自宅で楽しめるキットも

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「つぐつぐ」では、生漆と混ぜる粉を、弁柄以外にも数種類ラインアップ。もちろん、修復した器が食器として使えるように、すべて体に安全な天然素材です。組み合わせることでカラーバリエーションも豊富に。
また、漆をあつかうのが心配な子どもなどには、合成樹脂を使う体験コースも用意されています。

さらには、簡単に金継ぎが楽しめるキットも。自宅でお気に入りの器にゆっくり向き合う時間をつくったり、プレゼントするのにもいいですね。

大量生産や大量消費が多いこの時代に、大切なものを修復しながら長く使い続ける――そんな「つぐつぐ」で、金継ぎに触れてみませんか。

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