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本当は認めてほしいだけ? 「嘘をつく子ども」の心理と対処ポイント

  • 2016.2.4
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【ママからのご相談】

小学4年生の娘が最近、よく嘘をつきます。子どもの嘘ですからすぐに分かるのですが、叱っても嘘だということを素直に認めません。

どうすれば嘘をつかなくなるでしょうか?

●A. 子どもの嘘は、寂しさや親の厳しさからでることもあります。

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

お子さんの嘘に初めて気が付かれたとき、それはショックだったことでしょう。

確かに嘘は良いことではありませんが、あまり厳しく叱り過ぎると、子どもは自分の保身のために嘘を認めなくなってしまいます。

今回は心理学の依存心、承認欲求から子どもの嘘について考えてみたいと思います。

●自立と依存が共存する年齢

小学4年生。特に女の子は言うことが急に大人びてくるので、親は生意気に感じたり、成長を感じたりする時期ではありますが、まだまだ親に対する依存心も強く、甘えたい気持ちがいっぱいです。

しかし、普段の言動が大人びてくることで親は日常の忙しさにかまけ、ついスキンシップや声がけが減ってしまう時期でもあります。

そんな親の変化に子どもは敏感です。

「もっとかまってほしい!」と承認欲求 が強くなるのですが、その欲求が満たされないため、寂しさを感じます。

そこで、お腹が痛くもないのに痛いと言ってみたり、学校での出来事を実際より大げさに表現したり、ありもしないことを言ってみたりします。

体調不良などの嘘は、優しく抱きしめてしっかりスキンシップをとること。

このときは叱るのではなく、「○○ちゃんがお腹痛くなったら、お母さんまでつらくなっちゃう。早く良くなってね」と、嘘だと分かっていてもしっかり受け止めてあげましょう。

●「怒らないから本当のこと言って!」はNG

学校での出来事などの嘘に気付いたときによく言われるセリフですが、この時点で子どもの言葉を嘘 だと決めつけていますよね?

それでは子どもが承認欲求を満たすためについた嘘が最初から否定されてしまう上、それが嘘だと言ったところで、叱られる可能性が非常に高いことに子どもは気が付いています。

すると、「嘘じゃないもん!」と保身のために言い張ります。

「怒らないから」が嘘であることが非常に多いのです。

嘘だと気が付いても、ゆっくりしっかり子どもの話に耳を傾けてあげてください。

「誰と?」「何していたときに?」など具体的な質問を投げかけると、つじつまが合わなくなってきます。

そのときに初めて、「あれー? お話がおかしなことになっているよ」と指摘した上で、「ママとそんなにお話したかったのかな? ママはちゃんと○○ちゃんのお話聞いてあげるからね」と大きな話題性がなくても、話を聞く体勢があること を伝えてあげましょう。

●厳しすぎる、なかなか褒めてもらえないと子どもは嘘をつく

子どもは常に“認めてほしい” という承認欲求を持っています。

これは大人も同様なのですが、その欲求の矛先が子どもの場合、親に集中しているのです。

あれもダメ、これもダメと厳しすぎたり、なかなか褒めてもらえなかったりすると、その承認欲求が満たされず、嘘をついてしまうことになるのです。

子どもの気持ち、子どもの存在、子どもの行動をしっかり見つめて、その欲求を満たしてあげることで、嘘をつかなくなるでしょう。

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言うまでもなく、親が、「日曜日はどこどこへ行こう」と言って特に理由もなく予定を変更したり、軽い気持ちで子どもをからかうような嘘を日常的につくことは危険です。

子どもの嘘に対する意識が悪いことではなくなってしまうので、親が嘘をつかないことが大前提となります。

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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