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肌に合っていないかも… エステティシャンが教える「クレンジングの正しい選び方」

  • 2024.2.12

クレンジングが大切ということは知っていても、なんとなく自己流でしている…なんて人も多いと思います。「メイクさえ落とせばそれで良いと思っていた」「クレンジングの種類によって違いってあるの?」と疑問を抱えたまま月日を過ごしていませんか? 今回はエステティシャンの筆者が、クレンジングの選び方と使い方についてお教えします。

クレンジングに多い悩み

きちんとメイクが落ちていない気がする

クレンジングに関するお悩みとして多いのは、「小鼻のところにファンデーションのような白っぽい汚れが残る」「マスカラやアイライナー、ラメなどのアイメイクが残る」といったもの。きちんと洗っているつもりでも、汚れが落ちきらないこともあるでしょう。

肌に汚れが残ったままだと、くすみ・色素沈着・毛穴のつまり・黒ずみなどを引き起こしたり、将来のシミの原因になったり、スキンケアの浸透の妨げになったりとデメリットがたくさん! きちんとメイクが落ちていない気がする場合は、お湯などで落ちやすいメイクアップアイテムに変えるのもひとつの手です。もしくは、もう少し洗浄力のあるクレンジング商品の使用を検討してみましょう。

スキンケア用品をつけるとヒリヒリする

クレンジングや洗顔後、スキンケア用品をつけると頬や目の下のあたりがヒリヒリする、という方もいるのではないでしょうか。ヒリつきを感じる多くの人は「一次的に肌が敏感になっているのかも」「スキンケアが合っていない?」と思いがちですが、その原因は肌のバリア機能低下により、極度に肌が乾燥していることが多いのです。

この乾燥を招く原因には、

  • クレンジングの洗浄成分が強く、肌に必要な皮脂を取りすぎている
  • 強く洗いすぎている
  • お湯で洗っている
  • 普段のスキンケアが不足している
  • タオルで拭く際に摩擦が発生している

などがあります。

オイルやバームタイプのクレンジングは主成分が油分でできていることから、落ちにくいファンデーションやアイメイクをスピーディに落としてくれて、すっきりした洗い上がりも気持ちがいいですよね。ただその一方で、皮脂を落としすぎてしまうことも。その結果、洗顔後の乾燥につながり、スキンケア商品を使った際にヒリヒリを招いている場合があります。

敏感肌や乾燥肌で乾燥・ヒリつきを感じやすい人は、肌に優しいミルクタイプやクリームタイプのクレンジングを試すのがおすすめです。乾燥肌や混合肌の人が一時的にヒリつきを感じる場合や、しっかりメイクを落としたい日は、水分量が多いジェルタイプを選んでみてください。

肌に合ったクレンジングタイプの選び方

敏感肌、乾燥を感じやすい肌
肌が乾燥しやすく荒れやすい場合は、ミルクタイプ、クリームタイプがおすすめです。どちらもなめらかで肌に優しく、洗浄成分が少ないため刺激が少ないことがメリット。ただし、洗浄力が弱いというデメリットもあるため、なるべくミネラルコスメや石けんでも落とせるコスメを使用するのがおすすめです。

乾燥と、部分的なザラつきや皮脂づまりのある混合肌
乾燥肌だけど不調が少ない人、または鼻やあご周りはザラつき・ゴワつきを感じるけれど頬やフェイスラインは乾燥しやすい人、しっかりメイクをする人はジェルタイプがおすすめです。ジェルは水分量が多いため乾燥しづらく、ジェルの粘度によってメイクを絡めて浮かせやすいです。

ザラつきや皮脂づまりのある混合肌
肌の乾燥・荒れ・トラブルなどをあまり感じない人や、しっかりメイクを落としたい場合はオイルタイプ、バームタイプがおすすめです。オイルやバームは素早くすっきりとメイクオフできることがメリット。ただ、液体タイプなので肌にのせたときに薄くなり、摩擦が起きやすいというデメリットも。量や洗い方に注意しましょう。

正しいクレンジングの使い方、洗い方

1.クレンジングをたっぷり手に取る

©寒川あゆみ

パッケージなどに“500円玉分ほどの使用量”と記載されている商品も多いと思います。ただ、オイル・バームなど肌になじませると液体状になりやすいものは、500円玉よりも少し多めの量を取ってみてください。

©寒川あゆみ

クレンジングの量をケチると、肌にのせたときに薄くなり、摩擦が増えてしまうことも。

2.広い部分から細かい部分を洗う

©寒川あゆみ

クレンジングを額、両頬、鼻、あごに置きます。

©寒川あゆみ

指全体を使いながら、大きく円を描くように、広い部分(両頬、額、あご)にクレンジングをなじませましょう。

©寒川あゆみ

指の第一関節~第二関節あたりを使いながら小さな円を描き、細かな部分(鼻、口、目の周り)にクレンジングをなじませます。指先だけでちょこちょこと洗う人がいますが、指先に力が入り摩擦が増える原因となるので、指の腹を使い大きく動かし、メイクになじませるように洗いましょう。

3.ぬるま湯で流し、タオルで水気を吸い取る

©寒川あゆみ

クレンジングを洗い流すときはぬるま湯もしくは水で、洗い残しのないように流しましょう。冬は寒いからといってお湯の温度設定を上げていませんか? 熱いお湯で洗うと皮脂まで落としてしまい、乾燥を招く恐れがあります。給湯器の温度を下げる、もしくは水を足してぬるくしましょう。

タオルで拭き取る際も、タオルの繊維で肌をこするような拭き方をせず、そっと肌にのせて水気を吸い取るようにしてくださいね。

まとめ

クレンジングのポイントは、自分の肌に合ったタイプのものを選ぶこと、そして正しい使い方や洗い方をすることです。今回の記事を参考に、ぜひ実践してみてくださいね。
©japolia/Adobe Stock

筆者情報

寒川あゆみ
大阪 エステサロン private salon Laule’a代表、美容ライター、講師。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業、講師、美容ライターとして美容情報や美容法を発信中。Instagram @laulea.beauty

文/寒川あゆみ

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