「彼氏の借金を払うのはあり…？」34歳女性が「彼の本性」を知るためにすべきこと

銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、アプリで知り合った男性と恋に落ち、結婚を考えているという34歳バツイチの女性。彼に借金があり、自分が肩代わりすべきか悩んでいるとのことですが…彼が信じられる人なのか、彼女はどうすべきなのか、佑雪さんがズバリ回答してくれます！

お悩み：「結婚するために彼の借金を肩代わりすべき？」

【クラブ佑雪】vol. 332

5年前に離婚してからしばらくは恋愛と距離を置いていましたが、急に寂しくなって、去年の暮れにアプリで婚活を始めたところ、最初に出会った人と恋に落ちました。彼は未婚で42歳。同じ経営者ということもあって、話も合います。顔もタイプで会うといつも褒めてくれます。結婚の話も出ているのですが、彼にはかなりの額の借金があり、それがネックとなっています。私は自分の事業も順調ですし、まだ親も健在で実家も太いので経済的に余裕があります。

なので、彼に頼まれたわけではありませんが、彼の借金を引き取って、私から彼の会社にお金を貸し出す形にすればいいかなとも思っています。でも、彼にもプライドがあるでしょうし、また、甘やかすことになってもいけないのかなと迷っています。彼との子どもが欲しいこともあり、早く結婚したいだけなのですが、どうしたらよいでしょう？

（カッコ 34歳バツイチ 会社経営）

「彼の本音を見てみましょう」

うーん。彼の借金を肩代わりするかどうかという件。まずは「彼に頼まれたわけではありません」のところで非常に安心しました。最近、だいぶ聞かなくなりましたが、ちょっと前までの数年間、アプリで熟女を狙った結婚詐欺が多発していましたからね。「借金がなくなれば結婚できる」とか、お決まりのセリフだったのですが。

ただ、こう書いていて、ちょっと待てよという思いがよぎったのも事実。自分からは言わないけれど、女性側が察して、お金の工面をするように駆け引きする悪いヤツもいるだろうなと予想されるからです。しかも、まだ会ったばっかりなんですよね？ 調査の必要があります。

まず、借金ってどこにしてるのか？ ご相談者さまも経営者ですから、おわかりだと思いますが、銀行からかそれ以外からかでも意味合いが変わってきますよね？ そのへんから始まって、実際に事業そのものに将来性があるかとか、いろいろ調べたらいいんじゃないですか？ この厳しい時代にちゃんとした銀行から借りられてるなら、それなりのバックグラウンドがあるんでしょうから、彼を信じて、こちらからは手を出さなくてもいいのかな、とも思います。むしろ、借金ができる力があるってことですからね。ただ、その場合は確かに心理的な負担もあって、結婚に前向きになれないってこともありつつ、それを言い訳にしてるだけで、そもそも結婚願望がない可能性もありますよね？

で、銀行以外で借りていて、彼が本当に大変で、ご相談者さまにとって、それくらいの金額がヘでもないなら、「私に任せて！」って言っちゃってもいいのでは？ という気もします。それで結婚へするする向かえるなら、お安い御用では？ って。妊娠出産しやすい時期は限られてますから、その時間をお金で買うという意識でやってしまえ！ とも。

ていうか、付き合ってる彼女に「私に任せて！」って、そこまでの申し出をしてくれたら、詐欺師じゃなければ感動すると思うんです。「そこまで思ってくれて、そこまで身を投げ出してくれるの？」って。そこで実際に、頼ってくるかどうかも見どころですが、そこで彼が人として男性として、ご相談者さまにどう向き合うのか、どういう“お返し”をするのか。そこで彼の人間性もわかるし、2人の関係が大きく進むと思うんですよね。それこそが重要というか。そのときの彼の反応で、ご相談者さまが気づくことがたくさんあると思うんです。それが大事ですよね。そこで決めてください。よき方向に進まれますよう、お祈り申し上げます。

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藤島佑雪（ふじしま ゆうせつ）
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運！美女になる方法』（文藝春秋社刊）。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ！ 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。

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文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子