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美容師さん「おまかせで」オーダーどう思ってる?切りすぎて怒り出す客はいるの?

  • 2024.2.13
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「全部おまかせで」美容師さんの内心は?

気になる?美容師さんのホンネ
気になる?美容師さんのホンネ

リクルートの調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」がまとめた「美容センサス2023年上期(美容室・理容室編)」によると、過去に美容室を利用したことのある女性は91.8%、1年以内に1回以上利用した女性は80.3%と大多数を占めます。多くの人が訪れる美容室は、ヘアスタイルを整えてもらえるため楽しみでもある半面、希望の髪型をうまく伝えられるか、おしゃれな格好をしていった方が良いのだろうかと、若干の緊張を強いられる場所でもあるかもしれません。

美容師やアパレル店員たちは、一般的には日常で関わりのある“最もおしゃれな業界”の人たち。彼らは私たち利用客のことをどのように思っているのでしょうか。現役美容師の20代女性に話を聞きました。

常連さんか初来店客かで事情は変わる?

東京都内の美容室に勤める20代女性のAさん。男女を問わず幅広い年代の利用客を担当しています。明るくさっぱりした性格で人当たりが良く、施術前のカウンセリングでは客の要望を聞き出しながらカットのイメージをすり合わせていきます。

ヘアスタイリングのプロである美容師さんの腕を信頼してのことなのでしょう、中には「完全お任せでお願いします」とか「似合う髪型にしてください。何でもいいので」と注文してくる客もいるのだそう。

もし客が仕上がりに納得しなければクレーム案件になりかねないオーダー方法ですが、このように言われたとき、美容師さんは内心どのように思っているのでしょうか。

「常連の方なら、以前からのやり取りでその方の好きな雰囲気、お互い似合うと感じている長さなどを共有できているので『前回お似合いだったこんなスタイルで、さらにアレンジを加えるのはいかがでしょう』というようにご提案しながら進めていけるので比較的安全です」

「ですが、問題は初来店のお客さまの場合です」(Aさん)

初来店客の「お任せ」注意点とは?

「初来店のお客さまに『お任せで』と言われたときはやはりちょっと緊張しますね。その方のお好みやなりたい方向性などの情報がない中でのカットですから」

「お召し物(洋服)やアクセサリーなどから雰囲気を察することはできますが、美容室へは休みの日にかなりラフな格好でいらっしゃる方もいますので。早合点は禁物です」(Aさん)

お任せ、と全権を委譲されながらも、客の意向にかなうヘアスタイルを実現するため、美容師さんはどのような工夫をしているのでしょうか。

「間違いのないようにいろいろ質問はしますね。長めが好きですか、短めが好きですか?のほか、かわいらしい系ときれい系、髪色の暗め明るめ、重め(毛量多め)と軽め(少なめ)など、カット前のカウンセリングでお聞きします」

「お任せで、とおっしゃるお客さんにも当然好みはあるわけなので、聞き出した内容を踏まえながら輪郭や頭の形を見て具体的な提案をしていく、というのが失敗しにくい方法でしょうかね」(Aさん)

中でも髪の長さに関しては、一度切ってしまえば元に戻らないため慎重にすり合わせるポイント。

「思いきってバッサリ切ろうか迷っているけど決めきれない……」と逡巡(しゅんじゅん)している客に対しては、「絶対に切りたいと心が決まるまでは切らない方がいい」と伝えるのが無難のようです。

“お任せカット”気に入らず怒る客はいるのか?

美容室でのヘアカットのイメージ
美容室でのヘアカットのイメージ

「お任せで」とオーダーしてとても気に入る髪型にカットしてもらえた経験のある人は、自身の好みを美容師さんがうまく聞き出して希望をかなえてくれた結果かもしれません。

カット後に怒鳴り出すほど想像違いに仕上がる客はまずいないそうで、個々の輪郭・骨格などに合わせてヘアスタイルを作り上げるのはさすがプロの技術といったところでしょうか。

自分の好みを把握してもらったうえでカットしてもらうなら、指名の美容師さんを見つけるのが一番。ただ、全く新しい美容室で知らない美容師さんに「お任せで」カットしてもらうのも、知らない自分に出会えそうでワクワクするものです。

(LASISA編集部)

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