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<ゾッとした話>いつも息子が手放さないぬいぐるみ。旅行に連れて行くと、部屋で不思議なことが──!?

  • 2024.2.12

ぬいぐるみや人形には時として人の想いが宿ると言いますが、実際にその想いを感じたことのある人はあまり多くないのではないでしょうか? 今回は友人の息子が大切にしているぬいぐるみにまつわる不思議なエピソードを、友人が聞かせてくれました。

画像: ftnews.jp

息子が大切にしているぬいぐるみ

友人のA子には3歳になったばかりの息子がいます。

息子が生まれたときから毎日一緒に寝ていて、大切にしているのがライオンのぬいぐるみです。
そのぬいぐるみは、息子が生まれるときにA子の祖母が買ってくれたものでした。

もう祖母本人は亡くなってしまいましたが、息子はぬいぐるみのことを「ばぁばのライオンくん」と呼んで、どんな時でも肌身離さずそばに置いていました。

旅行先のホテルで、奇妙なことが……

ある時、A子と夫は息子をつれて家族旅行に出掛けました。
もちろん、「ばぁばのライオンくん」も一緒です。

夜、ホテルの部屋で親子3人で眠っていると、突然息子が火がついたように泣き始めました。

驚いて目を覚ましたA子は急いで起き上がろうとしましたが、なぜか身体の上に重い物が乗っているように苦しくて、動くこともできません。
あとから聞くと、夫も全く同じような状態で起きることができなかったそうです。

暗い部屋の中に、息子の泣き声だけが響き渡ります。
A子は冷や汗をかきながら金縛りに耐えるしかありませんでした……。

息子を守ってくれたのは

どれくらい時間が過ぎたでしょうか。
突然、フッ……とA子の金縛りが解けました。夫もほぼ同時に起き上がります。

慌てて息子のところに駆け寄って抱き上げると、息子は「ドアの向こうから変な声がしてたの。でも、ばぁばのライオンくんが守ってくれたから悪者は入ってこれなかったんだよ」と言います。

見ると、ライオンのぬいぐるみが廊下へと続くドアのほうを向いて、まるで息子を庇うかのように置かれていました。

部屋のドアを見てゾッ……!!

翌朝、A子と夫が部屋のドアをよく調べてみると、ドアの廊下側の面に無数の赤い引っかき傷のようなものが……!

気味が悪くなってすぐにチェックアウトしましたが、きっと祖母がぬいぐるみになって何か悪いものから自分たちを守ってくれたに違いないとA子は思っているそうです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの

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