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高血圧薬なら1年で1万円の差も!同じ処方せんでも「薬局選び」で値段が変わる

  • 2024.2.12
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病院で処方せんをもらった後、ほとんどの人は病院の前や隣などにある薬局に行くでしょうが、実はどの薬局に行くかで支払う値段が異なります。1回あたりはわずかな差であっても、続けて飲む必要がある薬だと、1年で1万円以上の違いになることもあります。

■調剤薬局で料金が違うのはなぜ?

調剤薬局によって、同じ処方箋の料金には差が存在します。たとえば、ある高血圧薬の薬品の1ヵ月分が2000円であっても、別の薬局では900円になることがあります。1ヵ月あたりの差は1100円ですが、1年にすると 1万3200円にもなります。

高血圧など慢性的な疾患や高齢の患者の場合、続けて薬を飲む必要があるため、わずかな差がかなりの額になるのです。

なぜこのように料金が異なるかというと、薬局の調剤基本料、薬剤料などなどが違うことがあるためです。

調剤基本料は、薬局の立地や設備、機器などによって異なり、48円から126円です(病院の敷地内にある場合は21円から)。この料金を確かめるには、薬と一緒に提供される調剤明細書の「基本料」欄を見ます。

薬剤料とはその名の通り薬の値段で、たとえばジェネリックの場合、同じ成分でも薬価が違うことがあります。高血圧の薬で3つの薬を併用するケースでは、薬価が550円から1600円異なることもあります(健康保険3割負担の場合)。

■安い薬局を見分けるにはどうしたらいいのか?

同じ処方せんで薬を安く買いたいとしても、どの薬局を選ぶかは簡単に見分けられませんが、一度薬を処方してもらって、調剤明細書を見ると分かることがあります。

たとえば薬局は、ジェネリック医薬品比率が80%を超えると70円、90%以上では100円(3割負担の場合)を基本料に加算(逆に50%未満では15円減額)してもいいことになっています。これは調剤明細書の「基本料」を見れば分かるので、過去に別の薬局でもらった明細書と比べるとよいでしょう。

また、夜間や休日に処方してもらうと高くなります。夜間(月~金午後7時以降、土曜日午後1時から8時まで)と休日(日曜日)は。120円加算されるため、毎月、夜間や休日ばかり薬局に行く人は1年で1440円も負担が増えます(3割負担の場合)。

ただし、薬局では、薬の処方以外にも、同じタイミングで飲む薬を1つにまとめてくれたり、錠剤を飲みやすいよう砕いてくれたりします。また、がん、糖尿病、精神科、感染症などなど特定領域に詳しい薬剤師が対応する認定薬剤師といったサービス(有料)も提供しています。価格だけで決めるのがよいかどうか、考えるとよいでしょう。

文/編集・dメニューマネー編集部

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