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不動産会社の女性経営者が教える危険な「1人暮らし物件の間取りや特徴」13選

  • 2024.2.10

4月から始まる新生活にむけて、部屋探しをしている人も多いのではないでしょうか? ananwebで人気の不動産、賃貸住宅記事のなかから、絶対に選んではいけない1人暮らし物件の間取りや特徴を紹介します。

不動産会社の女性経営者が教える! 選んではいけない「賃貸物件の間取り」

株式会社東京女性不動産の山手雅美社長に1人暮らしの際に選んではいけない賃貸物件の間取りを教えてもらいました。

※主に東京都内、近郊のワンルーム程度の賃貸物件が対象です。

NG1. 「収納スペースが極端に少ない」

山手さん ワンルームやデザイナーズ物件に多いのですが、収納スペースが極端に少ない物件は選ばない方がいいです。引越し直後は荷物が少ないため問題ないかもしれませんが、住んでいるうちに段々と荷物は増えるもの。置く場所がないからという理由で、洋服や靴、趣味のものを減らさなければいけないというのは楽しくないですよね。収納スペースがなくても、ハンガーラックや収納家具を置くことでカバーはできますが、そうすると居住スペースが狭くなり、見た目もスッキリしないなどデメリットが多いです。

NG2. 「部屋のカタチが複雑」

山手さん できれば、四角形や長方形などシンプルなカタチの間取りを選ぶ方がいいです。柱が出っ張っていたり、ボコボコとした三角形のような間取りですと、平米数のわりに狭く感じたり、家具が上手く配置できずデッドスペースができてしまうためもったいない。「欲しい家具が見つかったのに、柱が邪魔で置くことができなかった」「前の家で使っていた家具、家電が入らなかった」など住んでから後悔した人もいます。

NG3. 「キッチンと寝室に仕切りがない」

山手さん 家賃との兼ね合いもあるとは思いますが、できればキッチンと寝室が一体になっているワンルームではなく、キッチンとの仕切りがある1Kタイプの間取りを選んだ方がいいです。料理を頻繁にする人は特に、仕切りがないと、料理のにおいが洋服や家具に移ってしまい不快な思いをしかねません。快適に過ごすためにも、キッチンと寝室に仕切りがない物件は選ばないことをオススメします。

NG4. 「日当たりが悪い、窓が小さい」

山手さん 日当たりが悪いと、日中も電気をつけていないと暗いために光熱費が多くかかりますし、体内リズムが乱れる原因にもなります。窓が小さい物件も、換気がしづらいためやめておいた方がいいです。洗濯物が乾かなかったりカビが発生してしまうこともあるので、日当たりだけでなく、風がしっかり通って換気ができる間取りかどうかも重要なポイント。内見の際に忘れずにチェックしておきましょう。

NG5. 「玄関を開けると部屋のなかが見渡せてしまう」

山手さん 女性がひとり暮らししていることが分かってしまうと、犯罪リスクが上がってしまいます。個人を特定できてしまうものが見られてしまうこともあるので、部屋のなかを簡単に覗けてしまう物件は選ばない方がいいでしょう。宅配やフードデリバリーの配達員がストーカー化したり、空き巣が来客を装って下見するケースもあるため要注意。同様の理由で、カーテンを開けると通行人や隣の建物から部屋の中が見えてしまう物件もやめておいた方がいいです。

©interemit/Getty Images

※ 文・市岡彩香
※ 2023年7月8日配信

不動産会社の女性経営者が教える! プロは選ばない「賃貸物件の間取り」

引き続き、株式会社東京女性不動産の山手雅美社長にプロは選ばない賃貸物件の間取りを教えてもらいました。

※主に東京都内、近郊のワンルーム賃貸物件が対象です

NG 1. 「北向きの物件」

山手さん 北向きは、どうしても日当たりがよくない物件が多いです。南向きが1番日当たりがよく、次に東向き、西向きの順でいいため、お客様にもその順番で人気があります。日当たりがいいと、太陽の光で自然に部屋があたたまり、冬は夜まで暖房を使う必要がないなど電気代の節約につながります。南向きだと夏は暑くなりすぎるのでは? と考える方もいるかもしれませんが、夏は太陽が高い位置にあるため、直射日光が少なくそこまで暑くなりません。1年を通して自然エネルギーのメリットを受けて省エネで過ごすには、南向きが最適です。北向きの物件ですとその恩恵を受けることができませんし、ベランダが北向きですと日が当たらず、洗濯物が乾きにくいデメリットも…。ただ、向きに関わらず前面の建物の影響で日陰になることもあるので、南向きという理由だけで安心するのはNG。日当たりの良さについても、内見の際に確認することをオススメします。

NG 2.「半地下、地下の物件」

山手さん 梅雨の時期などは特に、半地下、地下の物件は、湿気が多いためカビが生えやすく、じめじめしてしまいます。湿度と風通しが悪いと結露してしまい、家具や壁、お気に入りの洋服や靴が傷んでしまう恐れも。カビや結露を放置すると、においが発生するうえ、健康にも悪影響を及ぼす場合もあります。また、退去時に余計なクリーニング費用が発生してしまい金銭面で負担がかかる可能性もありますから、窓がなく風通しが悪い半地下、地下の物件はオススメしません。

NG 3. 「必要以上に、雨や風などの音が響いてしまう物件」

山手さん 古い木造タイプのアパートですと、台風や突風など、外からの音が必要以上に響いてしまう場合も。住んだ後に気になってしまったとしても、それだけを理由に引っ越しというのは辛いですよね。音に敏感な人は特にストレスの原因になってしまいますし、雨の音すら室内にいても響いてしまって不快に感じることもあります。木造、築年数の古い物件は特に、雨の日に内見をしておくと安心です。

©studio marble/Getty Images

※ 文・武市彩花
※ 2023年3月25日配信

不動産会社の女性経営者が教える! 選んではいけない物件の特徴

引き続き、株式会社東京女性不動産の山手雅美社長にプロは選んではいけない物件の特徴を教えてもらいました。

1. 「1階の物件」

山手さん 1階の物件は、他の階よりも家賃が安いという理由から、選ばれるお客様は多いです。ですが、部屋のカーテンを開けたらすぐに外から見えてしまったり、人が侵入しやすいなど、デメリットが多々あります。1階に住んでいたために、下着泥棒にあったというケースも。私も昔、実際に被害にあったことがありまして…。毎日洗濯物を外に干していたのですが、ある時「あれ、下着ないな」と気づいて。はじめは自分の勘違いだと思ったのですが、後々、誰かに盗られていたことがわかり、恐怖を感じました。私自身が経験していますし、1階は女性が1人で住んでいることがわかりやすい懸念もあるため、オススメしていません。

2.「インターホンにテレビモニターがついていない物件」

山手さん 防犯上、テレビモニターがついていないインターホンの物件は心配です。テレビモニターがないと、宅配便なのか、何かの勧誘なのか、不審者なのか、インターホンを押したとしてもどんな人が来たかを確認できませんよね。テレビモニター付きであれば、対応する前に誰が来たかがわかるだけでなく、自動的に録画もされるため、留守中でも後から確認ができますし、抑止力にもつながります。

3. 「バストイレが同室の間取り」

山手さん 女性は、できるだけ避けてほしい条件です。バスとトイレが同室ですと、カビが生えやすかったりなど掃除する手間が余計にかかってしまいますし、片付けに関しても不便。女性は特に、水周りに洗顔料や化粧水だったりと、置くものが多いじゃないですか。バストイレが同室のユニットバスですと、収納がほぼないですし、窮屈なのでゆっくりスキンケアすることも難しい。家賃との兼ね合いもあるとは思いますが、できればバストイレは別になっている物件を選んだ方が、結果的に満足できると思います。

4. 「宅配ロッカーがない物件」

山手さん 宅配ロッカーがない物件ですと、 長い間家を留守にしてしまう場合など、受け取るタイミングを逃してしまい、せっかく頼んだものが返品されてしまう事態になる場合も。そのためネットで買い物することが多い人は特に、宅配ロッカーがあるかを確認しておくのがオススメです。 また、宅配便の人が来たら、必ずインターホンが鳴ったら出ないといけないですよね。住人が女性であることは周囲になるべく知られないほうがよいので、宅配ロッカーがあればわざわざ直接出なくてすみますし、 最近は業者を偽って部屋に侵入するケースもあるようなので防犯にもなります。 宅配ロッカー の有無は、賃貸サイト上に書いてありますので、内見に行かなくても事前に確認できますよ。

5. 「周辺に人通りがない物件」

山手さん 防犯上、周辺に人通りがない物件は避けてほしいです。人通りがなく、街灯がない場所を1人で夜に歩くのは非常に危険。襲われたり、連れ去られたりなど犯罪に巻き込まれる可能性が高まります。私のお客様で、ストーカーの被害にあった経験がある方が実際に何人もいらっしゃいました。駅から近い物件であれば、1人で歩く時間が少ないため、不審者に遭遇するリスクが減りますので、女性の方はできる限り駅近の物件、または人通りの多い物件を選ぶことをオススメします。物件を探す際は、間取りだけでなく、夜の周辺環境を必ず確認しましょう。

教えてくれた人
株式会社東京女性不動産 代表取締役社長 山手雅美さん
宅地建物取引士所持。不動産歴3年目、2021年11月に「東京女性不動産」を開業。
東京女性不動産は、安心してお部屋探しができることを第一に、相談から契約まですべて女性スタッフが担当。女性一人での東京のお部屋探しを、女性ならではの視点で親身にサポートしています。LINEでの相談もできます。安心して新生活を始められるように、ストーカー保険プレゼントやRefaプレゼントなどのサービスもあって、さすが女性にやさしい!

©emma/Getty Images

※ 文・武市彩花
※ 2023年2月25日配信

安全な条件が揃うことで1人暮らしが楽しめる

1人暮らしや新しい部屋に引っ越すことは不安もありつつ、それ以上にとてもワクワクします。しかし、それは安全が確保されてから。よい部屋に出会い、充実した新生活が始まりますように!

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