1. トップ
  2. エンタメ
  3. モヤったら笑ってQOL向上!映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』『ダム・マネー ウォール街を狙え!』よしひろさん推薦の新作コメディ

モヤったら笑ってQOL向上!映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』『ダム・マネー ウォール街を狙え!』よしひろさん推薦の新作コメディ

  • 2024.2.9
  • 394 views

01/ 笑撃の実話をコメディの達人が映画化 『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

FIFAサッカーワールドカップ(W杯)の予選で1ゴールも入らないどころか、31点差で大敗。そこから1点をとるために這い上がったチームがあったことをご存じ?世界最弱と言われた米領サモア代表チームの笑撃実話を、『ソー:ラブ&サンダー』(2022年)などで知られるコメディの達人、タイカ・ワイティティ監督が映画化しました。彼に話を聞いちゃったよん。
 
「この実話は、ドキュメンタリー映画『ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』(2014年)で知ったんだ。あまりにもドラマティックで、僕が脚色したらすごくいい映画になると思って着手した。米領サモアチームはあの奇跡的な大敗をしたのに、かなりのんびり屋が揃っていたり、島独特の伝統を守るといった強い個性があるんだけど、特にすごいと思ったのはジャイヤの存在だね。おそらくほとんどの人が知らなかったであろう、“ファファフィネ”というポリネシア文化の伝統的かつユニークな一面を教えてくれるキャラクターのひとり。彼女はトランスジェンダーの選手として堂々と公式試合で活躍した最初の人。FIFAに限らずスポーツの世界にある不平等の問題に目が向けられるようになったのは、彼女の影響があったからこそだと思うよ。彼女はFIFA平等親善大使兼スポークスパーソンを務めているほどなんだよ。あ、ファファフィネについての詳細は映画本編を観てくれれば理解できるよ(笑)」

Taika Waititi 1975年8月16日、ニュージーランド生まれ。コメディ劇団でキャリアを積み、2014年の『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』で世界的な評価を集める。『ジョジョ・ラビット』(2019年)ではアカデミー賞で6部門候補入りし、脚色賞を受賞した。
photo:Leon Bennett/Getty Images

『ネクスト・ゴール・ウィンズ』
story W杯予選史上最悪の0対31で大敗を喫した米領サモアのサッカー代表チームに、立て直しのためにFIFAから新たなコーチが派遣される。ところがそのコーチ、トーマス(M・ファスベンダー)も問題を抱えて崖っぷち……。
監督・出演:タイカ・ワイティティ/出演:マイケル・ファスベンダー、オスカー・ナイトリー、エリザベス・モス ほか/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン/公開:2月23日より全国ロードショー
© 2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

02/ まさかコロナ禍にこんなことが……超痛快実録コメディ 『ダム・マネー ウォール街を狙え!』

世界中みんなおこもり生活だった2020〜23年初頭のコロナ禍に起きた実話をもとにしたコメディが『ダム・マネーウォール街を狙え!』です。投資系YouTuberが声高に「ここがええで!」と言ったことで、個人投資家たちが同調。ウォール街のヘッジファンドをギャフンと言わせた「ゲームストップ事件」を映画化した作品です。これが超痛快! あのどん底感のなか、こんなおもろいことが起きていたとは……という意外性と、あのころの閉塞感で考えさせられた「人とのつながり」も同時に振り返れちゃいます。

『ダム・マネー ウォール街を狙え!』
story 2020年、コロナ禍のロックダウン時。キース(P・ダノ)は倒産間近といわれるゲームストップ社の株に全財産を投資。彼は個人投資家向けに始めた動画配信で同社を高く評価したところ、なんと株価が大暴騰してしまう。
監督:クレイグ・ギレスピー/出演:ポール・ダノ、ピート・デヴィッドソン、アメリカ・フェレーラ、セバスチャン・スタン、シャイリーン・ウッドリー、セス・ローゲン ほか/配給:キノフィルムズ/公開:2月2日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中
© 2023, BBP Antisocial, LLC. All rights reserved.

text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2024年3月号より

元記事で読む
の記事をもっとみる